みなさんこんにちは、プロジェクターオタクのジェクタです。
今回レビューするのは音質最強の格安プロジェクター、YaberのL2Sです。
L2SはJBLスピーカーを搭載していて、音質に本当にこだわっています。フルHDの映像も格安機としては十分な品質なので、入門機としてかなりおすすめの一台です。
以下でL2Sについて、メリットとデメリットを徹底的にレビューしていきたいと思います。
L2Sのスペックを確認
税込価格 | 39,900円※ |
光源 | LED |
明るさ | 700ANSIルーメン |
解像度 | 1920×1080 (フルHD) |
台形補正 | 垂直自動 |
フォーカス | 自動 |
投影距離 | 1.26m:40インチ 1.83m:60インチ 2.40m:80インチ 2.98m:100インチ 3.55m:120インチ 4.4m:150インチ |
スピーカー | 8W×2 |
騒音 | 35db以下 |
端子 | USB-A、HDMI、3.5mmイヤホンジャック |
Wifi | 2.4/5GHz |
Bluetooth | 5.0 |
サイズ | 約226.9×159×184mm |
重さ | 2.3kg |
値引き込みの実勢価格は大体2万円前後です。
解像度フルHD、明るさ700ANSIルーメンは格安機としては十分な映像スペック。その上で、JBL製のステレオスピーカーを搭載しているので、額面スペックはかなり高めです。
本体の外観と付属品を確認
箱はこのような感じ。なかなかおしゃれです。
格安機とは思えないほどデザインは優れていると思います。表面のプラスチックは光沢が抑えめで、安っぽさは感じません。
上面にはYaberのロゴ。
両側面にはスピーカー口があります。
背面には各種接続端子、電源スイッチ、内部清掃時に使用するダストカバーがあります。
イヤホンジャック、USB-A、HDMI
底面にはネジ足が一つあり、本体の角度を最大で15度くらい傾斜できます。
ペットボトルと並べるとこのような感じ。重さは約2.3kgと少し大きめのサイズですが、これはスピーカーにこだわった結果だと思います。
付属品は以下の通り。本機は完全な密閉型ではないので、内部に埃が入った時のための清掃キッドが付属します。
リモコン、電源ケーブル、HDMIケーブル、説明書、清掃キッド
Yaber L2Sの映像を確認
100インチの映像で、以下のポイントを確認。
- 明るさ
- 色味
- コントラスト比
- 解像度
- 映像調整機能
写真をタップで拡大できます
700ANSIルーメンはなかなかの明るさ
とても明るい部屋
L2S
少し明るい部屋
L2S
暗室
L2S
700ANSIルーメンは、暗室なら十分に視聴できる明るさです。昼間明るい部屋では使うのが難しいですが、カーテンを閉めれば十分に視聴できます。
カラーの表現力はそこそこ
元画像
L2S
元画像
L2S
よく比べると、彩度が元画像より低めの印象は受けましたが、ここは価格的に仕方ないところかと思います。
それでもワングレード下の1万円前後の機種と比べると、かなりカラーは改善されていますので、大きな違和感を感じるほどではないと思いました。
コントラスト比が高く、夜景や花火が栄える
CalibriteのDisplay Plus HLを使ってコントラスト比を測定したところ、1290:1とかなり優秀でした。
安いプロジェクターは白飛びすることも多いのですが、本機はなかなか黒の表現が優秀だと感じました。夜景や花火などの暗い映像のシーンも、くっきりと映すことができています。
フルHDの解像度で、小さい文字も見える
L2Sは映画の字幕やゲームのテキストなど、小さい文字も問題なく視認できます。
画面角は若干光量が低下しているものの、ピントはぼやけずしっかり読み取れました。
画質は好みにカスタマイズ可能
ピクチャーモードの切り替えにより、映像の印象が変わります。
ユーザーモードでは手動で明るさやコントラスト、色温度などの調整ができるので、好みに寄せた絵作りが可能です。
JBLの高品位なスピーカーを搭載
JBLスピーカーの音はかなり素晴らしいです。
8W×2のステレオスピーカーの音量は十分で、音割れやこもりも感じません。格安機のスピーカーはガッカリさせられることも多い中、音のクオリティは群を抜いていると思います。
スピーカーを別途用意する必要がないので、トータルの予算を抑えられるのは嬉しいですね。
Yaber L2Sの使用感を確認
起動時間は15秒と高速
Android などのネットワークサービス向けのOSを搭載していないため、起動時間は高速です。
フォーカスと垂直台形補正が自動
フォーカスと垂直台形補正は全自動です。速度はなかなか高速で、精度も良好なのでストレスフリーで使えます。
ただし水平方向の台形補正には非対応なので、左右の斜め方向から投影はできない点には注意してください。
打ち込み角度0度なのは残念
プロジェクターのレンズとスクリーンに映る映像の中心までの角度を表す
L2Sは打ち込み角度が0度なので、映像を目線の高さまで上げるために高さのある台が必要です。打ち込み角度がある方が設置性が優れるので、ここは残念な部分でした。
ローテーブルだと高さが不十分な場合が多いので、以下のようなプロジェクター台や、高さのあるラックの使用をおすすめします。
\折りたたみ収納可能/
\メタルラック/
ファンの音は小さめ
公式HPによると、ファンの騒音は35db以下。
「すごく静か」というわけではないものの、許容範囲の騒音レベルだと思います。無音のシーンでは若干ファンの音が聞こえますが、音が出てるシーンではほぼ気にならないレベルでした。
Amazon Fire TV Stickと合わせて使おう
L2SはAndroidなどのOSを搭載していないので、YoutubeやNetflixなどの動画配信サービスを利用するためには外付けのストリーミングデバイスが必要です。
おすすめはAmazon Fire TV Stickで、お手軽にあらゆるコンテンツにアクセスできるようになります。一番安いモデルで十分です。
リモコンは使い勝手◯
リモコンの重さは35gで、軽くて扱いやすいです。
カーソルの移動速度や、読み込み速度も特に不満のないレベルで快適でした。
ちなみにAmazon Fire TVを利用する場合、このリモコンでそのまま操作が可能です。リモコンを2つ使用する必要がないのはありがたいです。
ゲームはわずかに遅延
プロジェクターでゲームをする場合、気をつけなければいけないのが入力遅延。この値はスペックに書かれていないことが多いので、当サイトでは毎回遅延を測定しています。
以下、Leo Bodnar Electronicsの「4K Lag Tester」による測定結果です。
◾️入力遅延【フルHD/60Hz測定】
→ 82ms
1フレーム=16.6msなので、5フレーム程度の遅延があります。
これはオンラインの対戦ゲームでは少し不利になるレベルの遅延ですが、RPGや軽めのアクションゲームなら気にならないレベルだと思います。
スマホの画面共有が簡単にできる
メニュー画面に、Android/iOSミラーリングの項目があり、簡単にスマホと接続できます。※接続にはスマホとプロジェクターを同一のWifiに繋げる必要があります
最近はスマホカメラの撮影品質が向上しているので、大画面で投影すると思った以上に綺麗で驚きますよ。
まとめ:2万円前後で総合力はNo.1だと思います
まず、この価格帯でJBLのスピーカー搭載は破格です。格安機のスピーカーは「おまけ」程度のものが多い中、映画を十分に楽しめるL2Sの音質にはかなり驚きました。
フルHDの映像は暗室で楽しむなら十分に明るく、満足度の高い品質だと思います。コントラスト比がなかなか優れているので、夜景や花火、陰影のある風景などの映像には見応えを感じました。
OSが内蔵されていないのは弱点ですが、中途半端なものが組み込まれるより潔くて良いと思います。Amazon Fire TV Stick
特にスピーカーの音にもこだわりたい人は、この価格帯で最強の選択肢だと思います。