格安プロジェクターの進化が止まらない。
これは格安スマホやタブレットの歴史に似ていて、安いけど実用性が高い製品が増えてきているんです。最近は、新しい格安機を触るたびにワクワクしているのですが、またまた期待を超える一台が現れてくれました。
それが、2024年9月に発売されたばかりのAurzenのD1プロジェクターです。
・フルHD/HDR対応の映像
・Dolby Audio対応ステレオサウンド
・Netflix、Youtube、プライムビデオに対応
・オートフォーカス、水平垂直台形補正、障害物回避、スクリーンフィット機能搭載
実勢価格2万円前後※でこのスペックは、一昔前なら考えにくいです。
※2024年9月10日地点、Amazon価格17,999円(27,599の13%割引+6000円オフクーポン適用)。価格は変動の可能性があります
今回はメーカーから頂いた製品のレビューになりますが、メリットとデメリットを包み隠さずレビューしていきます。
ぜひ、プロジェクター選びの参考にしてください。
D1プロジェクターのスペック
価格※ | 27,599円 |
光源 | LED |
明るさ[ISOルーメン] | 200 |
解像度 | 1920×1080 (フルHD) |
HDR10 | 対応 |
100インチ投影距離 | 3.01m |
台形補正 | 水平/垂直:自動 |
フォーカス | 自動 |
スピーカー | 8W×2 |
端子 | HDMI USB-A×2 AUX×1 AV |
OS | 自社OS |
Wifi | 2.4/5GHz |
Bluetooth | 5.1 |
寸法[mm] | 231.5×175×82mm |
重さ[kg] | 約1350g(実測値) |
値引きやクーポンで価格は変動しますので、時価は販売元サイトでご確認ください。
画面補正が全自動で、フルHD、ステレオスピーカー内蔵と、格安機としては破格のスペックです。
D1プロジェクターの本体と付属品を確認
正面はこのような感じ。埃や傷を防止するレンズカバーが付属します。
前面は光沢感のあるカバーで質感が差別化されています。
しかもこのカバー、いい具合に光を反射して光るんです。こういう遊び心、正直好きですね。
側面にはスピーカー口、排熱口と接続端子があります。
接続端子:イヤホンジャック、AV、USB×2、HDMI
上面のボタンはタッチ式で、簡易的な操作が可能です。
底面は三脚用のネジ穴と、角度調整用のねじがあります。
重さは約1350g。据え置き機としては、小型の部類で片手でヒョイと持ち運べます。
付属品は以下の通り。
取扱説明書、保証書、HDMIケーブル、清掃キット、電源ケーブル、リモコン
D1プロジェクターの映像を確認
100インチの映像で、以下の3つのポイントを確認。
- 明るさ
- 色味
- 解像度
写真をタップで拡大できます
なるべく暗室での視聴を推奨
とても明るい部屋
Aurzen D1
少し明るい部屋
Aurzen D1
暗室
Aurzen D1
200ANSIルーメンなので、明るい部屋での使用は厳しい印象。
しかしカーテンで直射日光を防げれば、昼でも視聴は可能です。もちろん夜間は鮮やかな映像を楽しめました。
期待以上のカラー表現
元画像
Aurzen D1
元画像
Aurzen D1
発色はスペックで推し量れない部分ですが、かなり重要です。
特に安い機種は画面全体が青みがかっていたり、白、肌色、水色あたりが識別しにくかったりするのですが、D1は色毎の塗り分けが正しくできています。
価格を考慮したハードルはゆうに超えていて、感動できるクオリティの映像でした。
フルHDの映像は解像感が高い
フルHD画質なので、小さい文字もはっきりと視認できます。
この価格で角がほとんどピンボケしていないのはすごい。PC画面の共有や、映画の字幕を読むのも快適です。
Dolby Audio対応の音は想像以上にいい
D1は格安機ながらステレオサウンドかつDolby Audio対応。
Dolby Audioは、ダイナミックレンジの拡大、ノイズリダクション、サラウンドサウンドのエンコードなど音質を向上させるための一連の技術を指しますが、私の経験上これを搭載した機種で音が悪かったことはないです。
本機もその例に漏れずなかなかクリアな音で、良い意味で価格不相応。また出力は8W×2の計16Wなので、大画面に負けない音量がだせます。
とはいえ、純粋なスピーカーには音質は劣りますので、こだわる方は外付けスピーカー推奨。Bluetoothまたはイヤホンジャックで接続できます。
Aurzen D1の使用感をレビュー
起動時間は19秒
これはめちゃくちゃ高速で驚きました。
普通、Android OS搭載機は起動に40秒ほどかかります。OS搭載機としては、私がこれまでレビューしてきた機種で最も速いです。
また、スリープモードからの復帰は2秒程度と爆速。
高速起動は正義!
画面調整が全自動で楽
この価格帯で、画面調整が全自動なのはすごい。
- オートフォーカス
- オート垂直台形補正
- オート水平台形補正
特に自動水平台形補正は10万円くらいの機種でもないことが多のですが、あるととても便利。ちょっとくらい斜めに置いても、いい感じに画面調整してくれるんです。
さらにスクリーンフィット機能や、障害物回避機能といったハイテク技術も備えています。
位置合わせに時間がかからないのは、嬉しいポイントでしょう。
打ち込み角度は0度なので、台か三脚を用意すべし
プロジェクターのレンズとスクリーンに映る映像の中心までの角度を表す
D1は打ち込み角度が0度なので、例えば床置きでは画面下が切れます。
打ち込み角度のついている製品は目線の高さまで映像を上げるための傾斜角度が少なくて済みます。また、台や三脚も低背のもので良く便利。
低価格帯の製品は打ち込み角度がついていない場合が多いので、今後改善されると嬉しいですね。
排気音は35dbでなかなか静か
排気音は35db以下で、そこまで気にならないレベルでした。無音のシーンではファンの音が聞こえますが、音が出てればわからないです。
LED光源なので、排熱も控えめでした。
YouTube、Netflix、Amazonプライムビデオに対応
独自のOSは、Youtube、Netflix、Amazonプライムビデオに正式に対応。
リモコン操作もサクサクでとても使いやすいので、この3つのサービスをメインで使っている人は、不自由がないと思います。
リモコンに、各サービスへの直通ボタンがあるのもグッドポイントです。
しかし、アプリは拡張性は低い。
アプリストアはマイナーな海外のラインナップが並んでいて、Disney+などのサービスは見つけられませんでした。一応ネット検索機能があるので、WEBブラウザ経由でサービスを使える可能性はありますが・・・・
まあそれは大変そうなので、他のサービスも利用したい人は、Amazon Fire TV Stickなどのストリーミングデバイスを用意した方が無難でしょう。
ゲームは少し遅延を感じる
Leo Bodnar Electronicsの「4K Lag Tester」を使ってプロジェクターの入力遅延を測定。
D1は98.9msと、少し遅めの結果になりました。RPGは問題ないと思いますが、反応のシビアなアクションゲームは少し遅延を感じるかもしれません。
入力遅延の測定方法と、他の機種の測定結果は以下の記事を参考にしてください
スマホ画面の共有は簡単
スマホの写真や動画を簡単にミラーリングできます。
以下のように、AndroidとiOSではプロジェクター側で使用するアプリが異なります。
- Android
-
・プロジェクターとスマホを同じWiFi回線に接続
・プロジェクターのScreencastアプリを使う - iOS
-
・プロジェクターとスマホを同じWiFi回線に接続
・プロジェクターのScreencastアプリを使う
Aurzen D1プロジェクターのメリットデメリット まとめ
デメリットが気にならない人にとっては、異次元のコスパです。
2万円程の予算でYoutube、Netflix、プライムビデオを楽しみたい人にはうってつけ。機能がオールインワンなので、他に何も用意する必要がありません。
コスパ最強クラスの一台であることは間違いないので、プロジェクター初心者にとてもおすすめです。