以前世界初のNetflix公式ライセンス取得プロジェクター「Emotn N1」をレビューしました。ボタンにNetflix直通ボタンがあり、画質もなかなか良いので、Netflixのヘビーユーザーにおすすめの1台でした。
今回はそんなN1の後継機、Dangbei N2をレビューしていきます。
Dangbei N2のスペック
価格※ | 65,800円 |
光源 | LED |
明るさ[ISOルーメン] | 400 |
解像度 | 1920×1080 (フルHD) |
HDR10 | 対応 |
100インチ投影距離 | 2.74m |
台形補正 | 水平/垂直自動 |
フォーカス | 自動 |
スピーカー | 2×6W |
端子 | HDMI USB-A×2 AUX×1 |
OS | Linux |
Wifi | 2.4/5GHz |
Bluetooth | 5.0 |
寸法[mm] | 197×130×207 |
重さ[kg] | 2.2kg |
前世代のEmotn N1から、ブランドが統合されDangbei N2へ。
値段は販売サイトにより変動があるものの、ほぼ据え置きで画面補正などの使い勝手、静音性、スピーカー出力などパワーアップを遂げています。
また、Netflixの公式認証はもちろん継続。非正規アプリはアップデートに対応できなかったりインストールが面倒だったりするので、安心して使えるのは嬉しいポイントです。
Dangbei N2本体と付属品
正面にはレンズ。下側に画面調整用のセンサーがあります。
電源ボタンは上面にあります。
背面には各種接続端子。
HDMI、USB×2、AUX
底面には三脚用のネジ穴と、折りたたみ式のスタンド。
スタンドを立てるとこのような感じ。
ペットボトルと並べるとこの位のサイズ感。
前世台のN1と比べると、サイズ感がひと回り大きく、デザインも少し変わっています。
付属品はこのような感じで、かなりシンプルです。
リモコン、単4電池、説明書、電源ケーブル
N2の映像をレビュー
100インチの映像で、以下の4つのポイントを確認。
- 明るさ
- 色味
- 解像度
写真をタップで拡大できます
400ISOルーメンはまずまずの明るさ
とても明るい部屋
N2の映像
少し明るい部屋
N2の映像
暗室
N2の映像
部屋のライト全灯は厳しいものの、手元が見えるくらいの明るさなら余裕で使えます。
昼でもカーテンを閉めれば使える明るさです。
カラーは鮮やか
元画像
N2の映像
元画像
N2の映像
色は鮮やか。前世台のN1よりも色が正確な気がします。
フルーツもみずみずしく描けていますね。
フルHDの映像は解像感が高い
フルHD画質なので、小さい文字もはっきりと視認できます。
画面角は若干の光量低下を感じるものの、気になるほどでなく、文字は滑らかですね。
音質はそこそこ良い
N2はDolby Audio対応で、6W×2スピーカーを搭載。前世代のN1より音質は向上しているように感じました。
流石に外付けスピーカーの音質には及びませんが、節約したい場合には本体スピーカーは十分使えるレベル。映画やYouTubeをお手軽に楽しめます。
また、面白いのがオーディオカスタマイズ機能。
- 高低音の強調
- サラウンド機能
- DolbyDigital Plus
- ダイヤログエンハンスメント
(セリフや、ボーカルの強調)
など、ミュージック、映画、スポーツなどのジャンルに合わせて音の設定を変更できます。
これは、内蔵スピーカーとしては珍しい機能です。
Dangbei N2の使用感をレビュー
起動時間は25秒
起動時間はかなり高速。
OS内蔵機は40秒くらいが標準ですが、N2は25秒でストレスフリーです。
フォーカス、台形補正が自動で便利
フォーカス、水平/垂直台形補正が全自動なので画面調整が楽。
スクリーンフィット機能や、障害物回避機能などのハイテク機能も完備です。
排気音は静か
ここはN1からかなり進化を感じたポイント。
冷却ユニットが改良された模様で、騒音が26dB以下に抑えられています。このサイズの据え置き機としてはかなり静かで、動画を見ている間全く気になりませんでした。
リモコンの操作性は良く、アプリ直通ボタンが便利
リモコンの動作はとてもサクサク。
Netflix、Youtube、prime videoの専用ボタンがあり、ワンアクションでアプリを開けるのは便利です。
Linux OSの動作は快適だが拡張性が低い
Netflix、Amazon Prime Video、YouTubeは初期でインストール済みで動作も快適です。
一方独自のアプリストアにはTVerやDisney+など、日本でお馴染みのその他の動画アプリは見つけられませんでした。他のサービスを利用したい場合は、Amazon Fire TV Stickなどのストリーミングデバイスが必要です。
ゲームの反応は少し遅い
Leo Bodnar Electronicsの「4K Lag Tester」を使ってプロジェクターの入力遅延を測定。
N2は82.5msと、少し遅めの結果になりました。RPGは問題ないと思いますが、反応のシビアなアクションゲームは少し遅延を感じるかもしれません。
入力遅延の測定方法と、他の機種の測定結果は以下の記事を参考にしてください
打ち込み角度が0度なのは残念
N1と同様に本体の打ち込み角度は0度で、レンズの正面が画面中心になります。
スタンドを使うとこのように画面位置を上げられますが、台形補正が必要。
打ち込み角度のついている製品の方が、本体の傾斜角度は少なくて済みますし、台を用意するにしても低背のもので良く便利。
打ち込み角度はつけて欲しかったです
別売りスタンドは使いやすく、ビジュアルも◯
別売りの専用スタンドはデザインも操作感も良かったです。
思い通りの角度でピタッと止めることができて、天井投影も可能。底面は面積が小さいので、本体直置きよりも省スペースで設置が可能です。
スタンド同梱品は楽天市場
Dangbei N2 のメリットデメリットまとめ
Netflix公式認証機なので安心して使えるのが嬉しい。
映像も十分に綺麗なので、5万円前後で映画を楽しむためのプロジェクターを探している人におすすめ。
気になった点は内蔵OSの拡張性の低さ。
・Netflix、YouTube、Amazon Prime Videoメインの方は、本機はとても使いやすい
・その他サービスをメインで使ってる方は、本機が最適か検討の余地あり(Amazon Fire TV Stickなどが必要)
ぜひ、本記事を参考に使い方を検討してみてください。
またスタンド付のセットは、楽天市場