薄型形状で持ち運びやすいデザインのカベーニシリーズは、とても使いやすくて人気のモバイルプロジェクターです。
これまで下位機種カベーニとカベーニプロをレビューしてきましたが、今回は最上位機種のカベーニプロ2を徹底レビューしていきます。
最上位機種は解像度がフルHDへと進化しているので、画質重視の方におすすめ。
この本体サイズでこの映像はすごいですよ。
カベーニシリーズとは
カベーニはUENO-monoが展開する、超薄型形状が特徴の、モバイルプロジェクターブランドです。
現行の機種はカベーニ、カベーニPRO、カベーニPRO2の3機種。
  カベーニ |  カベーニPRO |  カベーニPRO2 | |
|---|---|---|---|
| 発売年 | 2019年 | 2021年 | 2022年 |
| 価格※ | |||
| 光源 | LED | LED | LED |
| 解像度 | フルワイドVGA 854×480 | フルワイドVGA 854×480 | フルHD 1920×1080 |
| 明るさ | 1000 [ルーメン] | 4000 [ルーメン] | 4000 [ルーメン] |
| コントラスト | 2000:1 | 500:1 | 5000:1 |
| 投影サイズ | 6～130 インチ | 5-150 インチ | 3～180 インチ |
| スピーカー | 1W | 3W | 1W×2 |
| フォーカス | 手動 | 手動 | 手動 |
| 台形補正 | 垂直/オート 水平/手動 | 垂直/オート 水平/手動 | 垂直/オート 水平/手動 |
| バッテリー | 約2時間 | 約1.5時間 | 約3時間 |
| サイズ | 8×14.5×1.7 [cm] | 11.4×11.4×2.9 [cm] | 12.8×12.8×3.4 [cm] |
| 重量 | 220g | 465g | 542g |
| 接続端子 | USB3.0 USB2.0 microSD HDMI DC 3.5mmAUX | USB3.0×1 USB2.0×1 HDMI DC 3.5mmAUX | USB3.0 USB2.0 HDMI DC 3.5mmAUX |
| Bluetooth | 5.0 | 5.0 | 5.0 |
| Wifi | 2.4/5GHz | 2.4/5Ghz | 2.4/5GHz |
| OS | Android 9.0 | Android7.1 | Android 9.0 |
今回紹介するカベーニPro2は、フルHDで解像度が高く、またコントラスト比も高い。またバッテリー持ちも3時間と一番長いです。
カベーニプロ2 本体と付属品を確認
箱はこのような感じ。
本体カラーはシャンパンゴールドとブラックの2色があります。
正面にはレンズと排熱口。
側面にはフォーカス用のつまみと電源ボタン。
背面には接続端子。専用の電源アダプターの他、USB-Cでの給電も可能です。これは嬉しいポイント。
上面のタッチ式ボタンは光ります。戻るボタンがないと思ったのですが、センターのボタン長押しで戻れました。
背面には三脚用のネジ穴。
本体は542gで、かなりコンパクトです。
付属品は以下の通りで、かなり充実しています。
三脚、リモコン、収納ポーチ、説明書、AUXケーブル、HDMIケーブル、電源アダプター
また、持ち運び用のキャリーケースが付属。フルセットで持ち歩きたい場合に重宝します。
カベーニプロの画質を評価
以下、100インチの映像を確認していきます。
ジェクタ写真をタップで拡大できます
モバイル機としては、十分な明るさ
とても明るい部屋
カベーニPro2の映像
少し明るい部屋
カベーニPro2の映像
暗室
カベーニPro2の映像
明るさは4000ルーメン。
明るい部屋での視聴は難しいものの、暗室では明るい映像を楽しめます。
色味の確認
元画像
カベーニPro2
元画像
カベーニPro2
全体的に、もと画像より濃いめのビビットな色合い。
はっきりした色で、映像の視認性に優れます。
解像度はフルHDで文字もはっきり
文字の視認性は高く、映画の字幕や、ゲームの文字もストレスなく読めます。
画面角はピントが少しぶれているものの、拡大しなければわからないレベルで許容範囲です。
ジェクタ映像は、モバイル機としてはかなり美しいです
YouTubeやアニメなどのライトなコンテンツから映画まで、どんなコンテンツにも対応できます。
スピーカーは必要最低限の音
小型ですが、ステレオサウンドなのは偉いポイント。
スピーカーは1W×2基で音量は小さめですが、近くに置くなら問題なしです。
ただし音のクオリティは高くないので、臨場感を求めるなら、外付けスピーカー推奨です。
カベーニプロ2の使用感を確認
男女ともに使える上質なデザイン
最上位モデルだけに、シリーズ内で最も高級感のあるデザインをしています。
カラーを選べ、サイズが小型なので、男性も女性も使いやすいのが特徴。
部屋の中に飾ってもおしゃれですよ。
薄型は携帯性抜群で、転倒の心配もなし
薄型形状ならではのメリットがいくつかあります。
- 引き出しに収納可能
- 転倒しにくいので、枕元に安心して置ける
- カバンに簡単に入り、携帯性が高い
ジェクタ薄型形状なら、カバンが膨らまないんです
起動時間は早い！17秒！
大体OS内蔵プロジェクターの起動時間は40秒くらいですが、本機は17秒とかなり高速。
起動がストレスフリーで、毎日使いたくなります。
台形補正は高速
垂直方向の台形補正は高速に動作。
水平方向の補正を行いたい場合は、以下の様にリモコンの４点補正で対応します。
排気ファンの音は静か
dB数は不明ですが、ファンの音はかなり静か。これは排熱の少ない小型機のメリットですね。
映画を見ている間、音はほとんど気になりませんでした。
動画アプリで様々なサービスを楽しめる
YouTube、Netflix、Amazonプライムビデオなどお馴染みの動画配信サービスを楽しめます。
日本メーカー製だけあって、普段私たちが使っているメジャーなサービスは大体網羅されています。
【動作確認済み動画アプリ】
カベーニ公式サイトより引用
Youtube/NETFLIX/Amazon Prime Video/Tver/Hulu/U-NEXT/ニコニコ動画/ニコニコ生放送/ WATCHA/ WOWOWオンデマンド/ TELASA/ Twich/AbemaTV/ FOD/ ビデオマーケット/ NHKプラス/ RakutenTV/ Youtube Kids/ dアニメストア/ Spotify/ Net-VISION(ブラウザ内再生)/ ジャニーズファンクラブ(ブラウザ内再生)/ Lemino(レミノ)/ DMM TV/HAKUNA(ブラウザ内再生・文字入力不可)/ BIGO LIVE(ブラウザ内再生・文字入力不可)
*アプリ側のアップデートにより動作しなくなる場合があります。(その場合はFire TV Stickを使うと大方映ります）
ゲームは遅延を感じた
ゲームをプレイすると、反応速度に少し遅延を感じました。
実際に4K Lag Testerで入力遅延を測定したところ、144msとゲームをプレイするには遅めでした。RPGなら大丈夫ですが、反応速度が求められるアクションゲームは厳しいでしょう。
ジェクタ入力遅延の測定方法と、他の機種の測定結果は以下の記事を参考にしてください
モバイルバッテリーとしても利用可能
本機はモバイルバッテリーとして、スマホの充電も可能です。
本体電源がONの状態でないと給電不可のため使い勝手はイマイチですが、いざという時には頼もしい機能ですね。
スマホミラーリングも簡単
iPhone、Android共にWifiに接続することで、スマホ画面を映すことができます。動画や写真を大画面で共有したり、スマホゲームも楽しむこともできますよ。
天井投影が簡単
三脚、または縦置きで、簡単に天井投影が可能です。
寝る前に映画やYouTubeを楽しんだり、子供の寝かしつけに使えたりと色々と便利です。
カベーニプロ2のメリットデメリット まとめ
音は迫力が不足していますので、映画を見る場合はBluetoothスピーカーやイヤホンを推奨です。YouTubeやアニメなどは、内蔵スピーカーでも十分楽しめると思います。
シリーズの最上位機種だけあり、映像はかなり綺麗でした。また他社のフルHD機種は重さが1kg近いのに対し、本機は500g程で携帯性が高い点も魅力でしょう。
携帯性に優れた、映像の綺麗なプロジェクターを探している方におすすめです。
