【レトロデザインのハイテク機】NOMVDIC X300を徹底レビュー【独自の魅力が満載】

NOMVDIC-X300

みなさんこんにちは、プロジェクターオタクのジェクタです。

私は日頃からプロジェクターの新製品や価格動向をチェックしていますが、以前から気になっていたNOMVDICのX300がかなり値下げされていたので購入してみました。

99,800円 → 39,800円
※2024年9月27日地点の価格です。販売サイトや時期で価格変動がありますので、必ず自身で価格をご確認ください

X300の特徴
  • レトロスピーカーのようなおしゃれな外観
  • フルHD/300ANSIルーメンの映像
  • Harman/Kardonスピーカーの美しい音

この価格でフルHDのモバイル機が手に入るのは、かなりお得!

色々とユニークな特徴を持つ機種なので、以下でその魅力を解説していきますよ。

目次

NOMVDIC X300のスペック

定価※99,800円
光源LED
投影方式DLP
明るさ[ANSIルーメン]300
解像度1920×1080
(フルHD)
100インチ投影距離約2.6m
台形補正水平垂直手動
±40度
フォーカス手動
スピーカーHarman Kardon 8W Cube x2
(トゥイーター x2 + ウーファー x2)
端子マイクロSD
AUX
AUDIO OUT
USB-A
HDMI
USB-C
OS搭載(独自のアプリストア)
Wifi5GHz
Bluetooth4.2
バッテリー動画2.5h(echoモードでは3h)
音楽6h
寸法[mm]260×120×170
重さ[kg]2.8kg
※2024年9月27日地点の公式サイト価格

本体と付属品を確認

NOMVDIC x300の箱

正面からの見た目は、おしゃれなスピーカーにしか見えないですね。

NOMVDIC x300正面

こちらは上から見た写真。ボリュームや画面調整をつまみで操作する設計は、レトロ感があって楽しいポイント。

NOMVDIC x300上面

レンズカバーの裏には鏡があり、ここに光を反射させることで前方に映像を映します。

NOMVDIC x300で映像を投影
ミラー反射で前面に映像を投影

またレンズカバーを全開にすると、天井投影が可能です。

NOMVDIC x300のレンズカバーを開ける
カバー全開で天井に映像を投影
NOMVDIC x300で天井投影
X300で天井投影

背面には各種接続端子と、電源スイッチがあります。

電源スイッチ、マイクロSD、AUX、AUDIO OUT、USB-A、HDMI、USB-C

NOMVDIC x300の接続端子

側面から見たデザインも先鋭的。どの方向から見てもデザインがおしゃれです。

NOMVDIC x300の側面

重さは約2.8kgで、モバイル機としては重め。しかし革の持ち手がついているので、片手で持つことができます。

NOMVDIC x300のベルト

付属品は以下の通り。

インシュレーター、取扱説明書、リモコン、単4電池、USB-Cケーブル、オーディオケーブル

NOMVDIC x300の付属品

ゴム足を付属のインシュレーターに付け替えることで、音質の向上が見込めます。

NOMVDIC x300付属のインシュレーターを使う
ジェクタ

レトロなデザインは唯一無二
ギミック満載で面白い機種です

X300の画質を確認

100インチの映像で、以下の3つのポイントを確認。

  • 明るさ
  • 色味
  • 解像度
ジェクタ

写真をタップで拡大できます

明るさはモバイル機としては十分

とても明るい部屋

とても明るい部屋

X300

NOMVDIC x300明るい部屋での映像

少し明るい部屋

少し明るい部屋

X300

NOMVDIC x300少し明るい部屋での映像

暗室

暗室

X300

NOMVDIC x300暗室での映像

300ANSIルーメンは、モバイル機としては標準的な明るさです。

直射日光の入る部屋での視聴は厳しいので、昼間使う場合はカーテンを閉めましょう。暗室では大画面でも美しい映像を楽しめます。

カラーは鮮やかで、色の塗り分けは問題なし

元画像

色見本

X300

NOMVDIC x300で映した13色のカラー

元画像

X300

NOMVDIC x300で映した様々なフルーツ

発色はなかなか良いです。

色毎の塗り分けがはっきりしていますし、色味も自然です。格安機でよく感じるような色の不自然さはありませんでした。

フルHDの映像は解像感が高い

NOMVDIC x300の解像度を確認

フルHDなので、小さい文字もはっきりと視認できます。

画面角は若干のピンぼけを感じましたが、気になるほどではなく許容範囲だと思います。

音はモバイル機とは思えないほど良い

NOMVDIC x300の音質を確認

スピーカーはベンツなどの高級車にも採用されている老舗ブランド、harman/kardon製。

スペックを見ると、【Harman Kardon 8W Cube x2(トゥイーター x2 + ウーファー x2)】と記載があり、プロジェクターとしては珍しいウーファー搭載型。

ボディが2.8kgと結構重いのですが、これはスピーカーにこだわった結果だと思います。

音割れやこもりを感じないクリアな音で、低音はずっしりと重厚感があります。今までレビューしたモバイル機の中で、音は一番良いと感じました。

NOMVDIC X300の使用感をレビュー

起動時間は37秒

NOMVDIC x300の起動時間

OS搭載機としては、標準的な起動速度です。

起動演出の効果音が大きいように感じましたが、こちらは設定でOFFにできます。

アナログの画面調整は好みが分かれるところ

NOMVDIC x300の画面調整ボタン

ミラーの角度調整や、フォーカス、台形補正など、基本的にアナログで操作を行います。

つまみやボタンの操作が、楽しいと思うか面倒だと思うかは意見が分かれるところでしょう。

リモコンは使いやすい

NOMVDIC x300のリモコン

リモコンはボタンがシンプルで、直感的に使用できます。また、反応速度もサクサクでストレスはなかったです。

手に持つと自動でボタンが光るので、暗闇で操作しやすいのもグッドポイントです。

排気音は非常に静か

排気は本体側面からになりますが、ファンの音は非常に静かに感じました。

公式サイトでdb数についての記述は見つけられませんでしたが、映画を見ている間全く音は気になりませんでした。

アプリストアのラインナップは微妙

NOMVDIC x300のアプリストア

独自のアプリストアがありますが、知っているサービスはNetflixとニコニコ動画くらいでした。

基本的に、動画サービスを楽しむためにはAmazon Fire TV Stickなどのストリーミングデバイスが必要になります。

スティックの電源を本体のUSB-A端子から取れるのは良い点だと思いました。

ゲームはほんの少し遅延を感じる

ゲーム入力遅延測定

ゲームの入力遅延を専用の機器で測定したところ、約69ms(0.069秒)と若干遅めの結果になりました。

正直体感的に感じるレベルの遅延ではないものの、ネット対戦ゲームでは不利に働くレベルの遅延なのでご注意ください。

対戦ゲーム以外を楽しむ分には問題ないので、ライトゲーマーの方はご安心ください。

スマホの画面共有は簡単

NOMVDIC x300のスクリーンミラーリング

スマホの画面を簡単に投影できます。

iOS
  • ドロップダウンコントロールメニューにアクセスします。
  • 「Screen Mirroring (画面ミラーリング)」アイコンを選択します。
  • 「NOMVDIC XXXX」を選択します。
Android
  • 「Google Home」アプリケーションをダウンロードし、インストールして、それを開きます。
  • アプリをプルして更新し、30秒待ちます。
  • 「NOMVDIC XXXX」が表示されるので、選択します。

X300は尖った特徴多数!レトロ好きにはたまらない製品

NOMVDIC x300
メリット
デメリット
  • フルHDの美しい映像
  • モバイルスピーカーとして使いたくなるレベルの音
  • レトロでモダンなデザイン
  • 画面調整がマニュアル
  • モバイル機としては重い
  • 内蔵OSは対応アプリが少ない

他のプロジェクターとは一線を画すデザインと機能で、唯一無二の魅力があります。

特にに驚いたのがHarman/Kardonスピーカーの音。フルHDの大画面の映像に負けない迫力の音で、ホームシアター体験の満足度をかなり上げてくれます。

一方、マニュアルの画面調整を楽しめるか煩わしく思うかで意見が分かれると思いました。

約10万円の定価は高めだと思いますが、最近は値引きしていることもありかなりコスパが良くなっていると思います。価格はセールの状況で変わりますので、ぜひご自身で確かめてみてください。

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この記事を書いた人

プロジェクターレビュー実績30機以上。
AV家電アドバイザー資格あり。

ホームシアターで見た映画は400本以上で、使用者の目線に立った実用的な考え方で実機レビューを行います。

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