【侮ってはダメ】プロジェクターの迷光対策の効果を検証!ホワイトスクリーンの黒が沈む

迷光対策

みなさんこんにちは!プロジェクターオタクのジェクタです。

今回のテーマはプロジェクターの迷光です。

迷光とは

投影光が壁や天井に反射して、もう一度スクリーンを照らす光。これによって黒が浮いてグレーに見えたり、映像のコントラストが低下するなどの悪影響がある。

迷光の例

「迷光が映像に悪さをする」というのはよく聞く話ですが、実際にどのくらい影響があるのかは調べてもよくわからないですよね。迷光を軽視している人は、以外に多いように思います。

実は私も最近まで迷光対策を怠っていましたが、ALRスクリーンのテストをきっかけに

ジェクタ

あれ、実は迷光ってめっちゃ影響大きいんじゃ・・・

ということに、気がつきました。

今回の記事では、まず迷光の悪さ加減について調査をした結果を紹介します。これを見ると、迷光は舐めてはいけない」ということがわかります。

後半では、実際に壁を黒くして効果を検証していきます。

Youtubeでも紹介しました

目次

迷光はどのくらい悪さをしているのか

私が迷光の重要性に気がついたのは、ALRスクリーンのテストからです。

ALRスクリーンは外光に耐性のあるスクリーンで、明るい部屋でも黒が浮きにくく視認性に優れます。

明るい部屋でホワイトとALRの比較

私はALRは昼の明るい環境のみ有利で、暗室ではホワイトスクリーンと見え方に違いはないと思っていました。

しかし実際に暗室で映像を比較してみると、ALRスクリーンの方が黒が締まっていました。外光がないはずの暗室でこの差が生じる原因は、迷光以外に思いつきません。

暗い部屋でホワイトとALRを比較
ジェクタ

あれ、もしかして私の部屋・・・
迷光がめっちゃ悪さしてる?

そこで迷光の悪さ加減をわかりやすくするために、白背景に黒ボックスがあるテスト画像を投影して、測定を行ってみました。
使用機種はVisionMaster Pro2です。普段この部屋では明るさ設定6で使っていますが、今回プロジェクターというより「部屋」の評価のため、明るさは最大にしてテストを行なっています。

明光の影響を調査
Screenshot

ALRスクリーンの黒は平均で1.0nitであり、これはプロジェクター本来の実力に近い値でしょう。もちろん、ALRも迷光の影響は0ではないので、もっと改善する可能性があります。

一方ホワイトスクリーンは5.8nitで、プロジェクター本来の実力からかけ離れた数字になっているかがわかります。これはプロジェクターの「黒」を見るつもりが、ほとんど迷光そのものを見ているような状況です。

ジェクタ

つまり、プロジェクターの黒が沈まない原因は「性能」ではなく、「部屋」に問題がある可能性もあります。それほど迷光は強力!

迷光は明るいプロジェクターほど強くなります。つまりハイエンド機で対策をしない場合、その優れた明さが、優れた黒を潰すという皮肉な結果になるのです。

実際に迷光を対策してみた

この結果を見てすぐに迷光の対策をはじめました。とりあえず一番影響の大きそうなスクリーン両側の壁を黒くしていきます。

施工の範囲

壁を黒くする方法としては、

①壁紙の張り替え
②壁の塗装
③カーテン(布)
④吸音パネルの貼り付け

などが考えられます。

一般的には、光の反射率が低い素材の方が効果的です。例えば、撮影背景用の低反射の布は良い候補になります。

また、形状的には凹凸のある素材は反射光の向きを不規則にしたり、高い表面積で吸光率を高める効果がある・・みたいです。

今回私はスクリーンを外さずに作業したかったので吸音パネルを選択しました。見た目的に凹凸があるパネルは好みでなかったため、フラットなタイプのものを選んでいます。素材はポリエステル、30cm角60枚で11,000円くらいでした。

吸音パネル

\以下の吸音パネルを購入/

これをひたすら貼っていきました。貼り付け方法は、両面テープ+虫ピンです。

吸音パネルを貼り付け

板厚は9mm。普通の事務用のカッターでは切れにくいので、カッティングはOLFAのカッターなど切れ味のいいものを推奨します。

特専黒刃が切れ味がよくおすすめ。

下の写真は途中経過で、向かって左側のみ壁を黒くした状態です。シネスコの帯を見ると対策の効果がはっきりとわかりますね。

半分だけ迷光対策した映像

残りの半分の壁も処理して、合計の作業時間は4時間くらいでした。

吸音ボード貼り付け完了

迷光対策の効果を検証

迷光対策のビフォーアフターのテスト結果は以下の通り。

迷光対策ビフォーアフター
Screenshot

特にホワイトスクリーンは大幅に黒が改善しています。しかし、ALRには及ばず、これはまだ私の行なった迷光対策が完璧ではないことを示しています。天井や未対策の壁の全てが、まだ改善の余地があるということです。

ジェクタ

天井や未対策の壁など、まだまだ改善の余地があります

今回の対策がまだ完璧ではないことは分かりましたが、それでも映画視聴時は大きな効果を実感しました。このテストパターンはあくまで迷光の影響が最大化される極端な絵です。実際の映画でここまで明るいシーンは稀で、多くのシーンはこの簡易的な対策でも十分な効果を感じました。

例えば、以下のようなシーン。対策前前後では、ホワイトとALRの実力差がかなり感じにくくなっています。

明光対策前後の映像比較/ホワイトとALR

基本的に画面の輝度が低くなるほど、ALRとホワイトの差は縮まります。特に暗いシーンは、壁からのわずかな迷光を防げるかで見栄えが大きく変わるようです。

明光対策前後の映像比較/ホワイト

壁を黒くする効果は、黒レベルの上昇だけではありません。壁の光が見えにくくなり、映像だけに意識を集中できるので没入感が高まります。

対策前

明光対策前(ホワイト)

対策後

明光対策後(ホワイト)

また、夜間だけでなくカーテンの隙間から光が漏れるような昼間でも、スクリーン周りが暗くなるのも嬉しいです。昼間の映像の臨場感は確実に向上しました。

迷光対策後 / 昼の映像
昼の映像の没入感も向上した

私の部屋はまだまだ改善の余地はありますが、対策により視聴体験はかなり向上しました。

迷光を侮るなかれ!ぜひ対策してみて欲しい

私の場合もともとプロジェクターの画質に不満があるわけではありませんでしたが、対策後は「こんなに変わるものか」と驚くくらいに違いを実感しています。

部屋全てを黒くするのが理想ですが、最低限スクリーン周りの壁を対策するだけでも違いを実感できるでしょう。

今後は残りの壁や天井、コンセント、スイッチ周りなど、部屋の黒の割合を徐々に改善していきたいですね。

後日視聴者にご指摘いただきましたが、フェルトシートの貼り付けが一番コスパいいかも

進捗があれば、記事や動画でアップデートしていきます。

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この記事を書いた人

プロジェクターレビュー実績50機以上。
AV家電アドバイザー資格あり。

ホームシアターで見た映画は400本以上で、使用者の目線に立った実用的な考え方で実機レビューを行います。

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