みなさんこんにちは、プロジェクターオタクのジェクタです。
今回は世界初の着脱式スピーカーを搭載したAnkerのフルHDプロジェクター、Soundcore Nebula P1をご紹介します。
・最適配置で楽しめる着脱式スピーカー
・大画面+ステレオサウンドで、どこでもホームシアター
・優れたゲーム性能
着脱式スピーカーについては、以前から「あったらいいな」と妄想していましたが、実現されて感銘を受けています。スクリーン側から音を鳴らせるので、内蔵スピーカーで感じる配置の不満を解決します。
もちろん、Ankerの最新モデルだけあって画質も安定感抜群です。

映像と音が一体になったリッチな視聴体験。
これがどこでも簡単に実現できるんです。
そんなワクワクする新製品Nebula P1について、独自データ満載でレビューしていきますよ。
スペック
| 項目 | Soundcore Nebula P1 |
|---|---|
| 税込価格※ | 149,900円 |
| 光源 | LED |
| 投影方式 | DLP |
| 明るさ[ISOルーメン] | 650 |
| 解像度 | フルHD |
| コントラスト比 | 400:1 |
| 色域 | Rec.709 124% |
| 投射比 | 1.2 (100インチ=2.66m) |
| 台形補正 | 水平/垂直 自動or手動 |
| フォーカス | 自動or手動 |
| スピーカー | 10W×2 |
| 端子 | HDMI(eARC) USB-A AUX |
| OS | Googl TV |
| Wifi | Wi-Fi5 |
| Bluetooth | 5.1 |
| バッテリー | 本体は非搭載 スピーカーは搭載(最大20時間稼働) |
| 寸法[cm] | 284 × 124 × 130 mm |
| 重さ[kg] | 約2.4kg |
本体と付属品
本体は回転式で、未使用時はレンズを収納できます。

回転角度は最大130度で天井投影が可能。
真上に向けたい場合は、三脚を使うなどの工夫が必要。

スピーカーは、スライドボタンで着脱が可能。
2つのスピーカーは磁石でくっついていて、持ち運びやベースへの収納が簡単です。


重さはスピーカー込みで2.4kg。
持ち運びに便利なバンド付き。こちらは取り外すことも可能です。


背面の接続端子はHDMI(eARC)、USB-A、イヤホンジャック。

付属品のリモコンと電源ケーブル。USB-C給電なので、他の家電とケーブルを共有できるのは嬉しい。


画面補正機能が豊富で簡単に使える
・自動/手動台形補正
・自動/手動フォーカス
・デジタルズーム
・スクリーンフィット/障害物回避
(アプリを使用)
・Nebula Masterによる映像処理
※台形補正、光学ズームは有効画素数を削るので、使用はほどほどを推奨します
画面補正機能が豊富で、どんな場所でも位置合わせは簡単です。


Nebula Masterは映像をAIが解析し、自然で滑らかに整えます。映像の実力を底上げする機能なので、好みに応じて使うと良いでしょう。

映像の実力を確認していく
本機の映像はフルHDで、価格にしっかりと見合うスペック。カラーも鮮やかで、YouTubeやBlue-ray、ゲームなどのコンテンツを楽しむのに十分なクオリティーです。
650ISOルーメンは夜なら問題ない明るさ

昼カーテン開

昼カーテン閉

暗室

照明強

照明弱

暗室
多少明るい部屋でも映像は見えますが、映画を楽しむなら暗室推奨です。
夜間なら輝度の不足は特に感じず、鮮やかな映像を楽しめます。
映像モード毎の画面輝度は以下の通り。映画館の通常上映=48nitが標準なので、数字を見れば画面の明るさがイメージできると思います。
| 映像モード | 画面輝度 @100インチ | 画面輝度 @80インチ |
|---|---|---|
| Nebula Master | 34nit | 53nit |
| 標準 | 39nit | 60nit |
| ビビッド | 26nit | 41nit |
| スポーツ | 34nit | 53nit |
| 映画 | 28nit | 43nit |
| ゲーム | 34nit | 53nit |
| 会議 | 57nit | 89nit |
80インチ位が映画館に近い明るさで、ちょうどいいサイズだと思います。やや輝度が下がりますが、100インチでも問題はない範囲でしょう。
「会議モード」は明るいですが、ファンの音が大きく色ズレも感じたので、基本的に非推奨です。
明るさのムラは少ない


輝度のムラは±10%程度に収まっており良好です。画面全体で一貫したトーンの映像を楽しめます。
解像感はフルHDで必要十分

4Kの製品には精細感は劣りますが、十分に美しい。画面に近づくとやや画素が見え、適切な視聴距離ではわからないといった感じです。
字幕やゲームの小さい文字も問題なく読めました。

色域はRec709を124%カバー
Q.色域規格とは?
プロジェクターの色域とは、表示可能な色の範囲を示す指標です。色域が広いほど鮮やかで豊かな色表現が可能になり、映像の正確性や美しさに影響を与えます。
色域には様々な規格があり、コンテンツ毎に使い分けられています。

| 色域 | 特徴 |
|---|---|
| sRGB/Rec.709 | 一般的なディスプレイ、テレビ、ウェブ標準、youtube(非HDR)、Blu-ray |
| DCI-P3 | 映画、HDR映像、4K UHD Blu-ray、Youtube(HDR) |
| BT.2020 | 自然界の色の99.9%を再現。実際のHDR映画はBT.2020の枠組み内にP3で格納されている場合が多く、その色域はフル活用されていないのが現状。 |
ネイティブ色域の実測値は下記。スペックの通り、Rec709よりやや面積が広い。

色域を指定した際のカバー率は下記の通り。

本機のようなカジュアル機はRec709のカバー率が最重要。(4Kのハイエンド機はDCI-P3まで求められます。)
ここはしっかりとカバーできているので、彩度の不足や、色の違和感はありません。YouTubeやゲーム、Blue-rayの映像を存分に楽しめるイメージです。
ジェクタ格安機で不自然になりがちな、「肌色」や「赤」も自然に見えます

コントラスト比を確認する
コントラストの実測値は、スペック(400:1)よりやや優秀な数字を示しました。
| 映像モード | ネイティブコントラスト比 |
|---|---|
| Nebula Master | 609:1 |
| 標準 | 557:1 |
| ビビッド | 473:1 |
| スポーツ | 609:1 |
| 映画 | 501:1 |
| ゲーム | 609:1 |
| 会議 | 611:1 |
フルHDのDLPプロジェクターとして、価格帯で一般的なコントラスト比です。

黒の締まりはハイエンド機と比べるとやや甘いですが、ハイライトから黒までの階調はしっかりと表現されていて、映像のディティールは良くわかりました。

「前方」から「ステレオ」で音が聞こえる感動
従来のプロジェクターの内蔵スピーカーは、音と映像の方向がチグハグなことが臨場感を低下させていました。
しかし、本機のシステムでは音と映像が一体になって届きます。

低音の迫力は控えめですが、全体的にクリアで質の高い音質です。
出力は10W×2基で、音量にも余裕があります。6畳程度の部屋であれば、出力を20%ほどに抑えても十分な音量が確保できました。

部屋の左右にスピーカーを配置すると、車が右から左へ移動するような音の動きを、よりリアルに体験できます。
この明確な定位は、2台のスピーカーによるステレオ再生ならではのメリットで、幅の限られたサウンドバーと比べても、音の左右の位置関係をはっきりと感じ取ることができます。
小型で設置性も抜群です。

メニューボタンを押すと、ワイヤレススピーカーの充電残量がすぐにわかります。
満充電の稼働時間は、最大20時間程度。

スピーカーは本体上部にドッキングすることで充電されます。
また、単体でもUSB-Cで充電できるため、使用場所に置いたまま運用することも可能です。


本体の電源をつけるだけでスピーカーと自動接続するため、操作の手間も全くかかりません。配線フリーのワイヤレス接続も大きな魅力で、部屋がスッキリとします。
大画面+ステレオサウンドの
ホームシアターシステム
これを最も簡単に実現できるモデルがこのNebula P1だと思います。
ゲームは遅延を感じない



入力遅延の実測値は以下の通り。
| 測定条件 | @FHD/60Hz |
|---|---|
| ゲームモード-エクストリーム (台形補正不可) | 画面上:3.0ms 画面中:10.0ms 画面下:18.3ms |
| ゲームモード-標準 (台形補正あり) | 画面上:36.3ms 画面中:46.6ms 画面下:51.6ms |
10msは今までに測定したFHDモデルの中では最速の結果です。(これまでの測定データはこちらにまとめられています。)
一般的には20msを切ると遅延は認識するのが難しい領域になります。
実際にゲームをプレイしてみましたが、遅延や気になるカクツキは感じず快適に楽しむことができました。

本機の特徴であるステレオサウンドも、ゲームの臨場感をしっかり高めてくれます。技のエフェクト音はキレが良く、爽快感がありました。
ゲーム用途でも、Nebula P1は相性の良いプロジェクターだと感じました。
LED光源は省エネ性に優れ静か
消費電力は明るさ最大時でも58W。50インチくらいのテレビと同等〜やや低い位のイメージです。

排気音の測定結果は、1mの距離で30.9dB。30dB=鉛筆の筆記音程度なので、音はほぼ気にならないレベルでした。

排熱もかなり控えめです。30分使用した後の排熱口の表面温度は36度しかなかったので、夏も安心して使えると思います。※この測定は室温25度環境での結果です

サクサク動くGoogle TVを搭載

Google純正のOSは対応アプリ数が多いのがポイントで、Netflixやプライムビデオ、YouTube、TVerなど主要サービスはほぼ網羅されています。
動作もサクサク動いて快適でした。
AmazonFireTV Stickなどのストリーミングデバイスは不要で、スマートに映像作品を楽しむことができます。
どこでもホームシアター!アイディアが光る一台

Nebula P1は「プロジェクター」という単品ではなく、「プロジェクター」「スピーカー」「Google TV」の「ホームシアターシステム」と考えた方がしっくりきます。
・フルHD650ISOルーメンの映像
・スピーカー/本体が小型で省スペース
・ワイヤレスの完成されたシステム
・快適なセットアップと操作性
・低遅延のゲーム性能
画質のみを追求した、大型プロジェクターとは明確に用途が違います。配線や本体サイズに悩むことがなく、どんな環境でも本格シアター化してしまうお手軽さが本機の魅力だと感じています。
価格149,800円は決して安くはありませんが、「ホームシアターシステム」と捉えれば十分妥当でしょう。またセール時はAnker製品は値引きされることが多いので、ぜひ活用してみてください。
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