みなさんこんにちは、プロジェクターオタクのジェクタです
今回はWANBOの最新モデルである、Mozart 1 Proを紹介します。
本機はフルHDのプロジェクターとしてはお求めやすい価格帯でありながら、2基の8W Hi-Fiスピーカーを搭載し音質も優れる。さらに安心のAndroid TV搭載と隙のないスペックをしています。
特に明るさ900ANSIルーメンは、この価格帯としてはかなり優秀。大画面でとても鮮やかな映像を楽しめますよ。
予算5、6万円前後でコスパの良いプロジェクターを探している人におすすめの製品です。
メリットやデメリットを余すとこなくお伝えしていきますよ。
Mozart 1 Proのスペック
価格※ | 75,999円 |
光源 | LED |
投影方式 | LCD |
明るさ[ANSIルーメン] | 900 |
解像度 | 1920×1080 (フルHD) |
色域 | 90% DCI-P3 |
台形補正 | 水平垂直自動 |
フォーカス | 自動 |
スピーカー | 8W×2 |
端子 | AUX HDMI USB-A |
OS | AndroidTV11.0 |
Wifi | 5GHz/2.4GHz |
Bluetooth | 5.0 |
寸法[mm] | 209×176×223 |
重さ[kg] | 約3.3kg |
画面サイズと投影距離の関係
画面サイズ[インチ] | 投影距離※[m] |
---|---|
60 | 1.63 |
80 | 2.17 |
100 | 2.71 |
120 | 3.25 |
値引き前価格は約76,000円ですが値引きやクーポンでお得に買える場合が多いので、各販売サイトで価格を確かめてみてください。
注目すべき点は900ANSIルーメンの明るさで、これは同価格帯の製品と比べてかなり優秀です。またデジタルシネマ規格の色域である、DCI-P3を90%カバーしているのでカラーも期待できそうです。
Mozart 1 Proの本体と付属品を確認
箱はこのような感じ。
正面にはレンズと画面補正用のセンサーがあります。
側面には低音を豊かにしてくれる、パッシブラジエーターが付いています。
上面のゴールドの電源ボタンは光ります。
底面にはスタンドがあり、プロジェクターの投影角度調整が可能。
ゴム足下の4ヶ所にネジ穴があり、ここに別売りのアンダープレートを取り付けることで、3脚の使用や天吊りも可能です。
※リンク先のアダプタープレートは、2024年10月下旬より販売予定です
背面は上から各種接続端子と、スピーカー口、吸気口があります。
DC、USB-A、HDMI、イヤホンジャック
重さ約3.3kgで、携帯性は高くはないです。家で置き場を決めて、じっくりと映像を楽しむタイプの製品でしょう。
付属品は以下。
ACアダプター、リモコン、取説
Mozart 1 Proの画質を確認
100インチの映像で、以下の3つのポイントを確認。
- 明るさ
- 色味
- 解像度
写真をタップで拡大できます
900ANSIルーメンはとても明るい
とても明るい部屋
Mozart 1 Pro
少し明るい部屋
Mozart 1 Pro
暗室
Mozart 1 Pro
900ANSIルーメンは10万円を切るプロジェクターの中では、かなりの明るさです。暗室での視聴はもちろん、ある程度明るい部屋でも活躍できます。
明るさの低い超格安帯の機種よりも、ワンランク上の発色の良い映像を楽しめます。
カラーは鮮やか
元画像
Mozart 1 Pro
元画像
Mozart 1 Pro
DCI-P3を90%カバーするカラーは自然な色味で、違和感がありません。
色温度や輝度、コントラストなどを手動で調整することが可能。個人的にはデフォルト設定から輝度を下げた方が、カラーがより強調されて好みの画面になりました。
フルHDの映像は解像感が高い
フルHDなので、小さい文字もはっきりと視認できます。
よく見ると画面中心と角では若干クオリティーの差がありますが、気になるほどではなく十分な品質です。
音質はかなりいい
8W×2基のスピーカーは音量十分で、音割れやこもりはありません。側面のパッシブラジエーターの振動のおかげで、歯切れのいい低音がなります。
外付けスピーカーを用意したくない人は、内蔵スピーカーで十分にコンテンツを楽しめますよ。
Mozart 1 Proの使用感をレビュー
起動時間は43秒
電源をつけてから、操作可能になるまでの時間は43秒。
これは、Android OS内蔵プロジェクターとしては標準的な速度です。
画面調整は全自動
フォーカスと台形補正が全自動。しかも精度が高いので、画面調整にストレスはありません。
また、オートスクリーンフィットや障害物回避機能といった、インテリジェンス機能も搭載しているのは頼もしいですね。
打ち込み角度が0なので、設置台が必要
プロジェクターのレンズとスクリーンに映る映像の中心までの角度を表す
本機は打ち込み角度が0度。
底面の折りたたみスタンドは角度の微調整に使うものなので、目線の高さまで映像を上げるためには本体を置く台が必要です。
排気ファンの音は静か
900ANSIルーメンとなかなか明るい機種ですが、排気ファンの音はかなり静かです。6時間ほどつけっぱなしにしましたが、気になるほどの熱を帯びることはなく、排気の風もぬるい印象でした。
スピーカーの音量がでることもあり、動画を見ている間ファンの音は気になりませんでした。
リモコンの操作性は良い
リモコンはよく使う機能が過不足なくまとめられていますね。
Googleアシスタントによる音声入力に対応しているので、YouTubeやプライムビデオで検索の文字入力から解放されます。
また、YouTube、Netflix、Prime Video、Disney+の4つの人気アプリをワンボタンで起動できるのは便利です。
Android TV搭載で、様々なサービスを楽しめる
安全と信頼のAndroid TV搭載で、Google Play Storeから様々なアプリをダウンロード可能です。
別途Amazon Fire TV Stickを用意する必要がないのは、とてもありがたい。
スマホの映像を簡単に投影できる
iPhone、Androidスマホの動画や写真を家族や友達と大画面で共有したり、スマホゲームを楽しむことができます。
Androidはアプリ不要、iPhoneはプロジェクターにAirScreenアプリをダウンロードします。プロジェクターとスマホを同一WiFiに接続して、ミラーリングを実行しましょう。
ゲームモード搭載
本機は入力遅延を低減するゲームモードを搭載。
実際にLeo Bodnar Electronicsの「4K Lag Tester」を使ってプロジェクターの入力遅延を測定してみたところ、以下のような結果になりました。
ゲームモードOFF:177ms
ゲームモードON:61.3ms
ゲームモードは61.3msと、1フレームを争うようなネット対戦では若干不利な速度です。一方、体感的にはほとんど遅延がわからない速度なので、オフラインのゲームは問題なく楽しめます。
Wanbo Mozart 1 Pro メリットデメリットまとめ
3脚の使用が不可のため、購入前に配置をしっかり検討することが重要。ローテーブルやラックなどを用意して場所を固定してしまうことをおすすめします。
明るい映像と、力強いスピーカー音で、リビングの主役になれる一台です。映画館のように映像と音を「浴びる」体験ができます。Android TVや画面調整機能は操作性が良好で、ストレスフリーで使えます。
総合的なコスパがかなり良い製品なので、予算5、6万円程度でパワフルなプロジェクターを探している方におすすめです。