プロジェクターで3D映画を楽しんでみた【原理/手順/3Dメガネの種類も解説】

3Dシネマ

ホームシアターの道具を一通り揃えたら、ぜひ体験して欲しいのが3D映画です。専用のBlue-rayディスクやメガネは必要になりますが、大画面+3Dは自宅エンタメとして単純に楽しい。2D視聴と合わせて、作品を2度楽しめるのはお得な感じもしますよね。

今回のテーマは自宅で楽しむ3D映画。3D映像の原理や、必要な道具、視聴手順、そして体験した感想などをお伝えするので、ぜひ機器を揃えるか迷っている人は参考にしてください。

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目次

映像が3Dに見える原理

つまるところ、3Dシステムとは右目と左目に違う映像を見せるための仕組みです。

3D映画では、プロジェクターは右目用の映像と左目用の映像を高速で交互に映し、3Dメガネの液晶シャッターがそれに合わせて左右の目を交互に開閉します。この仕組みによって、右目には右目用の映像だけ、左目には左目用の映像だけが届き、脳がそれを統合することで立体的に感じられるのです。

3D映像の原理
3D映像の原理

3Dメガネシャッターの切り替えタイミングを映像に合わせる必要があるのですが、タイミングの同期方法にはRF方式とDLP-Link方式の2つの方式があります。

RF方式
→プロジェクターと3Dメガネを無線で同期させて、左右シャッターのタイミングを合わせる

安定性が高い(映像の点滅に依存しない)
ゴーストが少なく、正確にフレームを同期
メガネとプロジェクターを同期させる初期設定を行う必要がある
メガネの価格が高め(5000〜10000円程度することが多い)
メーカー毎にメガネとプロジェクターの互換性が限定される場合がある

DLP-Link方式
→プロジェクターの映像信号に「白フラッシュ(タイミング信号)」を埋め込み、メガネのセンサーがフラッシュを検知して、左右のシャッターを開閉する。

メガネが比較的安価(3,000〜5,000円程度)
セットアップが簡単
対応機種が多い
白フラッシュが映像に混じるため、コントラストや色に影響することがある。
明るい環境に弱い:環境光で白フラッシュが見えにくくなり、同期が外れることがある。
RFに比べるとクロストーク(残像)がやや多い傾向。

理論的にはRF方式の方が映像の品質は優れますが、DLP-Link方式の方が設定が簡単で価格もお手軽です。

3D映像を見るために必要なもの

①3D Blue-rayディスク
②3D対応Blue-rayプレイヤー
③3D対応プロジェクター
④3Dメガネ(RF or DLP Link)

の4つが必要になります。

①3D Blue-rayディスク

私の調べた限り動画配信サービスでは3D映像を配信していないので、作品毎に3D用のディスクが必要です。なお、3D映像の解像度は基本フルHDになります。4KUHDのディスクに3D Blue-rayディスクが付属するいわゆる2枚組の場合でも、3Dのディスクの解像度は基本的にフルHDです。(※各製品の概要をご確認ください)

3D対応作品は、映画館で3D上映された実績のある作品や、3Dリマスターされた名作があります。Marvelのヒーロー映画や、ゴジラやトランスフォーマーなどのアクション超大作、ジョーズやジュラシックパークなどですね。ジャンルとしては、3D映えするアクションやホラーがメインになります。

ディスクの入手方法は主に以下の3つ。

・新品購入
・メルカリ等での中古購入
・GEO、TSUTAYAなどでのレンタル

②3D対応Blue-rayプレイヤー

先述の通り3D Ble-rayは解像度がフルHDなので、3D対応で解像度フルHD以上の再生機器を用意すればOKです。

・PS3/4/5
プレステシリーズは3D対応が明記されていますので、ゲームもしたい方の再生機として魅力的です。PS5は4K UHDにも対応するため、4K作品の再生機としても非常に優秀。

・3D対応Blue-rayプレイヤー
3D映像はフルHD対応の製品で十分。以下は私が探した中で、3D対応で、比較的お得な価格で買えるプレイヤーです。

3D映像(フルHD)だけでなく、4K UHDディスクも視聴したい場合は以下がおすすめ。

③3D対応プロジェクター

3D映像はXGIMI、JMGO、Dangbei、EPSON、Valerionなどの有名メーカーのミドルクラス以上の一部の製品で対応しています。3D方式には、プロジェクターから無線や赤外線でメガネと同期するRF方式と、映像に埋め込まれた同期信号をメガネが検出してタイミングを合わせるDLP-Link方式の2つがあります。

RF方式
EPSON、SONY、JVCなど。3LCD方式やLCOS方式のプロジェクターはこの方式。

DLP-Link方式
XGIMI、JMGO、Valerion、Dangbeiなど。DLP方式のプロジェクターが対応。

プロジェクターを選ぶ際はそもそも3Dに対応しているか、対応方式はRFかDLP-Linkか。この2点を確認しましょう。

④3Dメガネ(RF or DLP-Link)

3Dメガネはプロジェクターに合わせて、RF方式かDLP-Link方式を間違えずに選びましょう。

RFはEPSONの製品が多いと思うので、EPSON純正の3Dメガネがおすすめです。

DLP-Link方式対応のメガネは結構種類がありますが、私はXGIMIの製品を購入して使っています。こちらは価格も安く問題なく使えているのでおすすめです。

実際に3D映像を楽しんでみる

実際に私のホームシアターで、構成を組んでみました。もともと使っていたPS4が3D映像に対応していたので、3000円位の3Dメガネを買い足すだけで準備が整いました。

①Blue-rayディスク

3Dブルーレイディスク
GEOでレンタルしたトロン:レガシーと、中古購入したライフオブパイ

②プレイヤー

PS4
プレイステーション4

③プロジェクター

VisionMaster Pro2
Vision Master Pro2

④3Dメガネ

3Dメガネ
XGIMI 3Dメガネ

私のプロジェクターはDLP方式なので、3DメガネはDLP-Link方式のものを用意。設定はプロジェクターの3D設定をONにするだけでOKでした。

3Dメガネは、電源を入れるとセンサーが映像を識別してシャッタータイミングを合わせてくれます。

3Dメガネのボタン/センサー

映画を2本みた感想としては・・・非常に楽しい。画面の奥行きを生かした演出、例えば手前に水飛沫が飛び散るシーンなんかはアトラクション感があります。高いところから落下するシーンでは、思わず体が動いてしまうくらい高い臨場感を感じました。

3D映像を楽しむ

3Dのデメリットは2Dより集中力を使う点と、目が疲れやすい点でしょうか。また、3Dである必要がないシーンは2Dの方がストーリーに集中しやすいと思いました。

1度見た映画の2回目や、アクションに期待してる作品は3Dで見る価値ありだと思います。ぜひ楽しみ方を広げるオプションとして「3D映画」を検討されてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

プロジェクターレビュー実績50機以上。
AV家電アドバイザー資格あり。

ホームシアターで見た映画は400本以上で、使用者の目線に立った実用的な考え方で実機レビューを行います。

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