【0.78インチDMDのプロ仕様】XGIMI TITANを徹底レビュー【超大画面シアターの夢が叶う】

XGIMI TITAN

みなさんこんにちは、プロジェクターオタクのジェクタです。

今回はXGIMIから発売された高輝度のフラグシップモデル、TITANを紹介します。

TITANの魅力

・0.78インチDMDによる”プロ仕様”の映像

・5000ISOルーメンの圧倒的明るさ

・P3に対応する広色域

・光学ズーム+レンズシフトで自由な設置

1番の特徴は0.78インチ大型DMDの採用。ハイエンド機で主流の0.47型よりコストがかかり、本体サイズも大きくなりますが、安定性と画質がより追求されています。

DMDのサイズ

「カジュアルプロジェクター」というよりは、明るさと画質を追求した「プロ仕様」。従来よりも大画面のホームシアターや、イベント、ビジネスの現場などで、最高の映像を映したい場合に活躍できるでしょう。

その実力を以下でレビューしていきますよ。

目次

スペック

価格※698,000円
※公式価格。セール時は値引きあり。
光源デュアルレーザー
方式DLP(0.78インチDMD)
明るさ[ISOルーメン]5000
コントラスト比ネイティブ3000:1
ダイナミック5000000:1
色域DCI-P3 150%
解像度4K UHD
(3840×2160)
画像モードHDR 10+、IMAX Enhanced、Dolby Vision、 Filmmaker Mode
投射比投写比1.2〜1.8(光学ズーム対応)
台形補正水平/垂直 自動
レンズシフト垂直±100%
水平±40%
フォーカス自動
スピーカー2x12W DTS Virtual:X, DTS-HD, Dolby Audio, Dolby Digital, Dolby Digital Plus
騒音(実測値)≦32dB@1m
入力端子AC, HDMI×2(1つはeARC), USB3.0, USB2.0, Service, Wired remote, RS232, LAN
出力端子Audio OUT, OPTICAL
Bluetooth5.2
WiFiWiFi6 Dual-band 2.4/5GHz, 802.11a/b/g/n/ac/ax
入力遅延スペック1080P@240Hz=15ms
寸法[mm]158×441×345mm
重さ[kg]11.5kg

本体を確認

本体のカラーは高級感のあるブラック。

TITAN正面

上面は革張り調で、触り心地と見た目が良い。レッドリングレンズはXGIMIのハイエンド機の証です。

TITAN上面
上面は革素材
TITANレンズ
レッドリングレンズ

メタル性の脚部は、安定感が抜群。ネジ足になっていて高さの調整が可能です。

TITAN足

背面にある接続端子は種類が充実。HDMI2.1(eARC)対応で、オーディオアンプへの接続性も安心です。

TITAN背面

本体に操作ボタンがあります。

TITAN操作ボタン

本体重量は11.5kgで、サイズも大きめです。

TITANとボトル

今回はACアダプターが本体に内蔵されました。コンセントがスリムで嬉しい。

TITANコンセント

付属のリモコンは、傾けると主要ボタンが光る。

TITANリモコン

本機はスマートTVのOSは非搭載ですが、そのかわりGoogleTVStick 4Kが付属。すぐコンテンツを楽しめます。

Google 4K Stick

オプションとして専用スタンドや、天吊り金具もあるので、必要に応じて使うとよいでしょう。

光学ズームとレンズシフトで「ロスレス設置」が簡単

TITANレンズシフト
Screenshot

光学ズームは投射比1.2〜1.8まで。ロスレスのズーム機能によって投影距離の自由度が上がります。

画面インチ投影距離
651.73〜2.59m
802.13〜3.19m
902.39〜3.59m
1002.66〜3.99m
1102.92〜4.39m
1203.19〜4.79m
1503.99〜5.99m
2005.31〜7.99m
3007.97〜11.99m

画面位置をスライドできるレンズシフト機能も搭載し、稼働幅は上下最大100%、左右最大±40%です。

光学ズームやレンズシフトで対応できない鋭角の投影は台形補正で対応が可能ですが、こちらは解像度が低下する点は要注意。

0.78インチDMDの実力はいかに!映像を確認していく

TITANDMDチップ

0.78インチDMDは従来の0.47インチの2.8倍の受光面積を持ちます。DMDの大型化は光学的なメリットがかなり大きとされており、以下のような効果が期待されます。

高いコントラスト性能:光漏れが抑えられ、黒が締まる。
高輝度に対応しやすい:光利用効率が高く、熱に強い。
コントラスト比の向上:画素の「隙間の割合」が減り、余計な反射が減る。設計も最適化しやすい。
スクリーンドア効果の改善
:画素と画素の隙間の格子が目立ちにくくなる。
※上記はDMD大型化の一般的なメリットです。実際の画質は以下で確かめていきます。

以下で実際の映像を確認していきましょう。

明るさは驚異の5000ISOルーメン

ライト強

ライト弱

暗室

TITAN明るい部屋の映像
TITAN少し明るい部屋の映像
TITAN暗屋の映像

5000ISOルーメンはホームプロジェクターとして最高クラス。

120インチでも暗室では眩しいと感じるほどで、明るい部屋でも映像が結構見えます。

映画モードで画面輝度を測定した結果が下記。

TITAN画面サイズと画面輝度の関係
TITANの画面輝度

映画館の通常上映=48nit、高品位なDolbyCinema=108nitが基準になっています。ぜひ映画館に行った際は、「これが48nitか」と明るさを確かめてみてください。

150インチや200インチでもHDRを十分楽しめる明るさがあるのが本機の素晴らしいところで、このサイズのシアターが夢じゃなくなりました。(というかむしろ、超大画面こそが本機の適正サイズ。)

100インチや120インチは、明るい部屋で使うなら魅力的な条件。輝度を下げれば夜間は100nitくらいまで明るさを下げることも可能です。

P3比で150%色域の鮮やかなカラー

Q.色域とは?

プロジェクターの色域とは、表示可能な色の範囲を示す指標です。色域が広いほど鮮やかで豊かな色表現が可能になり、映像の正確性や美しさに影響を与えます。

色域には規格があり、コンテンツ毎に使い分けられています。

メジャーな色域規格
色域の例
色域特徴
sRGB/Rec.709一般的なディスプレイ、テレビ、ウェブ標準、youtube(非HDR)、Blu-ray
DCI-P3映画、HDR映像、4K UHD Blu-ray、Youtube(HDR)
BT.2020自然界の色の99.9%を再現。実際のHDR映画はBT.2020の枠組み内にP3で格納されている場合が多く、その色域はフル活用されていないのが現状。

本機は赤・青の2色レーザー+カラーホイール方式で、最大色域はP3比で150%というスペック。

最大色域の実測値は以下の通りで、確かにP3より広面積をカバーしている。

TITANネイティブ色域

各色域規格を指定をした時の、カバー率は以下の通り。

TITAN色域のカバー率

HDRシネマ基準のP3のカバー率が最も重要ですが、本機は93%と良好な数字を示しました。

カラーの印象は、今まで見た機種と一味違います。

クリアで立体感の強い3色レーザー光源よりも全体的に映像は柔らかく、深みや暖かさを感じるイメージです。

どの光源が好きかは好みが分かれますが、シネマライクな映像はこちらの方が合うかもしれません。

TITANのカラー

またデュアルレーザーは3色レーザーよりもスペックルノイズが発生しにくいので、ノイズに敏感な人にはこちらがマッチするでしょう。

ネイティブ比3000:1でコントラストは優れる

Q.コントラスト比とは?

最も明るい白(ホワイト)と最も暗い黒(ブラック)の輝度の比率を表します。例えば、「2000:1」のコントラスト比なら、白の明るさが黒の明るさの2000倍であることを意味します。

コントラスト比が高いほど、映像の奥行きやメリハリが増し、細かいディテールが見えやすくなります。

コントラスト比の説明
コントラストのイメージ

DMDは大型化するほど迷光(プロジェクターから漏れる光)が減るため、コントラスト比が高まる傾向があります。

従来の0.47インチDMD製品はネイティブ比で2000:1位が主流ですが、本機は3000:1という高いスペック。実際の測定結果も、2744:1となり、スペックに近い数字が確かめられました。

TITANネイティブコントラスト
映画モード/コントラスト実測値(ズームは望遠端で測定

また、本機はDBLE機能によるレーザー調光機能も備えます。実際に機能を目視で確認したところ、シーンへ追従して、細かく明るさを調整している様子がわかりました。

全体的に画面のコントラスト感は高く、大画面ならではの迫力や臨場感を存分に感じられます。

TITAN黒表現
TITANの黒表現

4K映像はとても滑らか

ピント性能はとても優秀で、画面隅のピントにムラはありませんでした

TITAN4隅のピント
Screenshot

DMD大型化によって「スクリーンドア効果(画素の隙間)が改善する」という説があるので、0.47インチの製品と比較してみました。

しかし、こちらは期待したような優位性を確認できませんでした。

TITANスクリーンドア効果の確認

まあ、もともと0.47インチDMDの解像感に不満があったわけではありませんので、従来通り素晴らしい4K映像といった印象でした。

画面輝度はかなり均一

TITAN白画面投影
白画面を投影
TITAN輝度ムラの確認
輝度の均一性

照度計を用いて白画面9ヶ所の輝度を測定し、明るさのムラを確認。平均輝度は98.7%となり、これまで測定したプロジェクターの中でも最高クラスの均一性を示しました。

あらゆる映像フォーマットに対応

TITANの対応フォーマット
IMAX ENHANCED / Dolby Vision / HDR10+ /3D

映画愛好かが望むあらゆる映像フォーマットに対応しています。

150インチや200インチでIMAX ENHANCEDやDolby Visionを見れるのはかなり魅力的。ここまでの高輝度モデルで両規格に対応している機種は見たことがないです。

その他|気になる仕様を確認する

起動時間は10秒程度

GoogleTVなどのOSを内蔵していないので、その分起動は高速。実質的には「立ち上げ時間」=「挿入しているストリーミングの起動時間」に相当するでしょう。

ゲーム性能も良い

ゲームをプレイする場合は、「低レイテンシー」は有効に、120Hz/240Hzプレイ時 は「高フレームレートモード」を自動に設定します。

入力遅延の測定結果は以下の通り。

入力遅延の目安
測定条件入力遅延
4K/60Hz32.8ms(台形補正可)
FHD/120Hz30.4ms(台形補正可)
FHD/240Hz14.1ms(台形補正可)

ゲーミングに特化したHORISON 20シリーズよりは若干劣りますが、十分高速の部類。実際にゲームをプレイした感じ遅延は気にならなかったので、カジュアルゲーマーにとっては問題ないスペックだと思います。

TITANでゲーム
ジェクタ

240Hz対応も嬉しいです。

ゲームモードは「標準」と、台形補正不可の代わりに高速になる「ブースト」モードがありますが、測定結果はどちらも変わりませんでした。

騒音/消費電力

明るさ設定騒音@1m
(スペック:≦33dB)
消費電力
(スペック:≦500W)
1032.8dB303W
132.7dB118W
映画モードでYoutube視聴時に測定

騒音は大体スペック通りの数字でかなり静かでした。30dB=鉛筆の筆記音くらいのイメージです。

消費電力はそこそこ高いですが、ランプ光源の製品より効率は良いです。

「ワンランク上」の環境で輝くプロ仕様のマシン

以上、XGIMI TITANのレビューでした。

0.78インチDMDの光学システムは安定感が抜群。明るさやコントラスト、画面の均一性などプロジェクターとしての基礎能力が恐ろしいほどに高い。

ジェクタ

映像品質は間違いないです!

TITANを楽しむ

本機を選ぶべきかの基準になるのが5000ISO明るさ。これが魅力的かどうかです。

正直、100インチシアターでは2000〜3000ルーメンあれば十分ですが、

・昼間のリビングなど、従来プロジェクターでは光量が足りない場所
・150インチや200インチの超大画面シアターの構築

など、本機の最大輝度が存分に発揮できる環境での使用がベストでしょう

最高の明るさと映像クオリティー、そして安定性を全て両立した機種です。今までよりもリッチな大画面シアターを作りたい人は、ぜひTITANを主役に選んではどうでしょうか。

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この記事を書いた人

プロジェクターレビュー実績50機以上。
AV家電アドバイザー資格あり。

ホームシアターで見た映画は400本以上で、使用者の目線に立った実用的な考え方で実機レビューを行います。

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