皆さんこんにちは、プロジェクターオタクのジェクタです。
プロジェクターの天吊りって便利でかっこよくて憧れますよね。
・部屋が広々、掃除も楽
・排気音や排熱が気にならなくなる
・準備の手間がなくなる
しかし・・・・いざ天吊しようと思うと、実はかなり大変なんです。
主に
①取り付け金具の強度確保(石膏ボードでは難しい)
②電源コンセントの確保
の2点が問題で、工事が必要になる場合がほとんど。実際私もプロジェクターを天吊りするために苦労しました。

このように本来プロジェクターの天吊は結構大変なのですが、上記問題を解決し、簡単に天吊りを実現できるアイテムが、Aladdin X社のシーリングライト一体型のプロジェクターです。

シーリングライトなら取り付け強度も確保でき、電源も流用できます。このアイディアは本当に画期的です。
今回はシーリングライト一体型プロジェクターの最新機、「Aladdin X2 Light」について徹底的にレビューをしていきますよ。
Aladdin X2 Lightのスペック
上位機種のAladdin X2 Plusとの違いが気になる人もいると思うので、合わせてスペックを確認してみましょう。
プロジェクター性能 | Aladdin X2 Light | Aladdin X2 Plus |
---|---|---|
公式価格 | 99,800 | 129,800 |
光源 | LED | |
投影方式 | DLP | |
明るさ | 700ANSIルーメン | 900ANSIルーメン |
設計寿命 | 25000時間 | |
解像度 | フルHD | |
投影距離と画面サイズ ※投影距離は本体の中心から壁まで ※レンズ上下の角度が0度の時の値 | 40インチ:1.01m 50インチ:1.11m 60インチ:1.29m 70インチ:1.47m 80インチ:1.64m 90インチ:1.82m 100インチ:2.00m 110インチ:2.18m 120インチ:2.35m | 40インチ:0.85m 50インチ:1.00m 60インチ:1.16m 70インチ:1.32m 80インチ:1.47m 90インチ:1.63m 100インチ:1.78m 110インチ:1.94m 120インチ:2.09m |
レンズ上下の可動域 | 最大19度 | 最大32度 |
台形補正 | 水平40度、垂直40度 | |
スピーカー出力 | 8W+8W | |
音声対応フォーマット | Dolby Audio dts HD | Dolby Audio |
シーリングライト性能 | Aladdin X2 Light | Aladdin X2 Plus |
適応畳数 | 〜14畳 | 〜8畳 |
器具光束 | 最大5500lm 100段階調光 | 最大3800lm 100段階調光 |
光色 | 2700K~6500K 100段階調色 | |
設計寿命 | 約70000時間(L70※) LEDが初期の光出力の70%に劣化する時間 | 30000時間 |
システム/無線 | Aladdin X2 Light | Aladdin X2 Plus |
CPU | MT9270 | T950X2 |
メモリ | 1.5GB | 2GB |
ストレージ | 32GB | |
OS | Android 11.0 | Android 9.0 |
高速起動モード | 対応 | |
ミラーリング | 対応 | |
無線LAN規格 | IEEE 802.11a/b/g/n/ac | IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6) |
対応周波数 | 2.4/5GHz | |
Bluetooth | 5.1 | 5.0 |
寸法・質量 | Aladdin X2 Light | Aladdin X2 Plus |
外径寸法 | 456x121x456mm | 476x145x476mm |
質量 | 4.7kg | 4.9kg |
主な違い
・X2 Plusの方が短い投影距離で大画面を映せる
(100インチ:X2 Plus=1.78m X2Light = 2m)
・Aladdin X2Plusは900ANSIルーメン、X2 Lightは700ANSIルーメンと明るさに若干の差
・価格は X2 Lightが安い
・シーリングライトの性能はX2 Lightの方が良い
X2 Lightは投影距離に対しての画面サイズが少し小さくなりますが、ここが許容できるなら3万円やすいX2 Lightの方がコスパが良いと思います。
本体と付属品を確認
本体と付属品は以下の通り。本体、リモコン、取説に加え、アタッチメントやカバーが付属します。

天井と接触する部分に、緩衝材のスポンジが配置されています。

底側から見るとこんな感じで、電球がびっしり並んでます。

正面の投影レンズ。

背面の8W×2機のスピーカーは、高級車にも採用されているHarman Kardonブランドです。

本体の設置手順と初期設定
取り付け手順を以下で説明します。

作業時はライトのスイッチを切りましょう


- ①古いシーリングライトを外しておく
-
- ②専用アダプター取り付け。
③本体を押し上げて取り付ける。カチカチと2段の突起を通過させ、奥まで押し込む。 -
②
③
- ④プロジェクターのレンズを投影方向に向ける
⑤引っ掛けシーリング用専用アダプターのケーブルと本体コネクターを接続する -
④
⑤
- ⑥丸穴カバーを取り付ける
⑦シェードを本体に取り付ける -
⑥
⑦
設置手順は以上で、結構簡単です。所要時間は、取り外しを含めて10分程度でした。
次に本体を起動し、フォーカス、台形補正、上下位置の画面調整を行います。画面設定は保存されますので、最初にしっかりと合わせこみましょう。
画面設定
フォーカス


台形補正(垂直水平±45度)


上下位置シフト(最大19度)


ズーム


本機は設置場所がシーリングライトの取り付け位置に固定されます。「買ったら思った場所に投影できなかった」とならないように、投影位置と画面サイズは事前に計算しておきましょう。
Aladdin X2 Lightの画像を確認
様々な角度から、映像を確認していきます。
- Display Plus HLによる測定(色域、コントラスト比)
- 明るさ
- 明るさの均一性
- 解像度



画像はタップで拡大できます
Display Plus HLによる測定(色域、コントラスト比)
まずは色域の測定結果。
Q.色域とは?
プロジェクターの色域とは、表示可能な色の範囲を示す指標です。色域が広いほど鮮やかで豊かな色表現が可能になり、映像の正確性や美しさに影響を与えます。
色域には様々な規格があり、コンテンツ毎に使い分けられています。


色域 | 特徴 |
---|---|
sRGB/Rec.709 | 一般的なディスプレイ、テレビ、ウェブ標準、youtube(非HDR)、Blu-ray |
DCI-P3 | 映画、HDR映像、4K UHD Blu-ray、Youtube(HDR) |
BT.2020 | 自然界の色の99.9%を再現。実際のHDR映画はBT.2020の枠組み内にP3で格納されている場合が多く、その色域はフル活用されていないのが現状。 |


色域は赤と青が広め、緑は若干狭めの結果になりました。面積的にはsRGBと大体同等の広さで、十分に鮮やかな映像を楽しむことができますよ。


次にコントラスト比の測定結果。
Q.コントラスト比とは?
最も明るい白(ホワイト)と最も暗い黒(ブラック)の輝度の比率を表します。例えば、「2000:1」のコントラスト比なら、白の明るさが黒の明るさの2000倍であることを意味します。
コントラスト比が高いほど、映像の奥行きやメリハリが増し、細かいディテールが見えやすくなります。


コントラスト比はそこそこの結果でしたが、顕著な黒浮きはなく映像は自然に感じました。


明るさは700ANSIルーメンで、結構明るい
ライト強


ライト弱


暗室








※映像は約95インチです
照明全灯では流石に厳しいものの、多少明るい部屋でも十分使えます。もちろん暗室ならかなり鮮やかな映像を楽しめますよ。
ピント性能はなかなか良い


映画の字幕やゲームのテキストなど、小さい文字もしっかり視認できます。日常で使われるフォントサイズでは、文字が読めずに困ることはないでしょう。
次にもう少し厳しいテストとして、更に小さい10段階のサイズの文字がどこまで見えるか検証します。
測定方法
※下の写真はAladdin X2 Lightの投影映像ではありません。測定例です。


中央+4隅でテスト


・レベル1〜10のどのサイズの文字まで潰れずに読めるかを目視で判定。
・解像度により、読み取れる文字サイズの限界があります。
フルHD → 「6」が限界
4K → 「4」が限界
以下は測定結果です。
画面中央


画面右上


スコア
左上 | 左下 | 中央 | 右上 | 右下 |
---|---|---|---|---|
8 | 8 | 8 | 8 | 8 |
Aladdin X2 LightはフルHDなので、理論上の限界はスコアは「6」
スコアは全体「8」となかなかの解像感。場所によるムラが少ない点は優秀だと思いました。
輝度のムラは少ない




照度計を用いて白画面9ヶ所の輝度を測定し、明るさのムラを確認してみます。右の図が測定結果で、最も明るい場所を100とした場合の輝度分布です。
スコア
9点の平均:95
最小値:88(右下)
明るさの平均スコアは95で、画面の明るさは均一性が高いです。
画質の評価まとめ
本機はライト一体型のコンセプト機ですが、映像のクオリティーは心配しなくてOK。
画面の色や明るさのムラが少なく、安定した映像を楽しむことができます。少し明るい部屋でもYoutubeやテレビの流し見は問題ないので、昼間もよく使用しています。


Aladdin X2 Lightの音質を確認


Aladdin X2 Lightは8W×2機のHarman Kardon製のスピーカーを搭載していますが、音質はかなり良かったです。また音が天井から部屋全体に降り注ぐような音響体験は新感覚でした。
サウンドモードは「シネマ」、「ミュージック」、「カラオケ」、「ナレーター」モードがあります。初期設定の「シネマ」がバランスが良いように感じましたので、これを基本して必要に応じて切り替えましょう。
また、立体的な3Dサウンドを再現できるバーチャルサラウンド技術「DTS Virtual:X」のサウンドエフェクトのON/OFFが選択可能です。購入時はOFFの設定になっていますが、ONで音の立体感が上がりますので、好みで切り替えると良いでしょう。
ライト機能を確認
Aladdin X2Lightはシーリングライトとしても性能が優れています。
まず明るさは14畳に対応する5500lm、色温度は2700〜6500Kです。明るさ100段階×色温度100段階で計10000通りのパターンを手動で調整可能。


お気に入りの調光・調色設定を最大4パターンまで登録し、リモコンの「モード」ボタンで切り替えルことができます。
寒色、明るさ最大


寒色、明るさ最小


暖色、明るさ最大


暖色、明るさ最小


常夜灯


また、本機はシーリングライト機能のみでなくカラーライトの点灯も可能です。後述の「カラオケ機能」を使う場合や、誕生日等のイベント時には、ムーディーな雰囲気を演出してくれます。


以下はプリセットカラーの例です。
暖色


ロマンチック


パーティー


キャンドル


海


森


秋


フルーツ


ライトの色を変えると意外にテンションが上がります。
また、映像の変化に合わせて色を変える「ムービーモード」、音の変化に合わせて色が変わる「ミュージックモード」、そして色が一定のリズムで変わる「パーティーモード」など多彩なモードが搭載されています。
独自ストアで魅力的なコンテンツを配信


本機のOSはAndroidベースですが、独自のアプリを沢山搭載していて非常に個性的。アプリストアはGoogle Play Storeではなく、Aladdin Storeという独自ストアです。
以下で注目アプリを紹介していきます。
動画配信アプリは充実
インストール済みアプリおよび、アプリストアで確認できた主な動画配信サービスは下記になります。非対応のことが多いNetflixの動作も確認できました。
※2025年3月13日地点の情報です
※全てのアプリで動作を確認したわけではありません
Youtube、プライムビデオ、Netflix、Youtube kids、Rakuten TV、TikTok、FOD、WOWWOWオンデマンド、バンダイチャンネル、Disney+、radico、hulu、dアニメストア、ABEMA、U-NEXT、TVer



主要配信サービスは大体網羅されているわ
インテリアアプリを多数搭載
独自のインテリアアプリで、部屋を着飾ることができます。
以下はその一例。
美風景


壁時計


着せ替え時計


ゲーム・エンタメアプリが楽しい
等身大の動物を投影できる「等身大動物図鑑」や、観光スポットを動画つきで紹介してくれる「にほんちず」、そしてシンプルながら中毒性のある「スイカゲーム」、大画面で絵本を読める「世界のえほん」アプリなど、魅力的なコンテンツを多数収録しています。
等身大動物図鑑


にほんちず


スイカゲーム


世界のえほん





子供だけでなく、大人も意外に楽しめます
おうちカラオケアプリ




別売りの専用マイクを使うことで、おうちカラオケが可能です。本体のスピーカーから自分の声がちゃんと聞こえてくるので、本当にカラオケ店に行った気分で気持ちよく歌えます。
カラオケアプリは有料で、料金は以下の通り。
プラン | 月額料金 | 内容 |
---|---|---|
お試し | 無料 | 1日1曲無料 |
スタンダード | 550円 | 歌い放題 |
プレミアム | 850円 | 歌い放題 カラオケルーム作成※ カラオケルーム参加 ボイスチャット参加 プレイリスト管理 ※オンラインで一緒に歌える機能 |
550円で歌い放題なので、お店に行くよりかなりお得です。
歌うと気分転換になるので、最近は記事や動画作成の合間によく歌っています。シーリングプロジェクターならではの機能なので、カラオケ好きの人はは本体と合わせてマイクの購入がおすすめですよ。
チューナー購入でテレビ視聴可能
本体に搭載されている「テレビ」アプリと自宅のレコーダーまたはTVチューナーとワイヤレスで接続することで、 放送中のデジテレビ番組や録画番組を視聴可能です。テレビを撤去すると部屋が広々とするので、テレビの代わりにAladdin X2 Lightは魅力的な選択肢だと思います。
レコーダーはDTCP-IP対応のものを利用可能。公式サイトで接続確認済み製品が紹介されているのでご参考ください。
チューナーを購入する方は以下の公式推奨の製品を使うと安心だと思います。
また、チューナーと本体のセット商品も販売されています。
Aladdin X2 Lightの使い勝手を確認
初回起動時間は35秒、2回目以降は高速
初回の起動時間は並ですが、2回目以降はスリープモードからの復帰のような形にできるので5秒程度で高速起動できます。ほとんどテレビをつけるような感覚でストレスフリーで使えます。
ファンの音は気にならない


スペック値ではファンノイズは約32dB@1mとのこと。
この数値は特別静かなわけではありませんが、天井のプロジェクターから離れて座ることになるので、ファンの騒音はほとんど感じませんでした。無音のシーンでは若干ファンの音が聴こえることもありますが、音が出てるシーンでは全くわからないといった感じでした。
リモコンはスリムで使いやすい


基本的に上側がライトの操作、下側にプロジェクター関連の操作ボタンがまとめられています。リモコンは多機能ですが、スリムで手に持ちやすいです。
ショートカットボタンが3個あり、好みのアプリを割り当てられるのが便利だと思いました。


HDMI接続には別売りのAladdin Connector2が必要
本機はHDMI端子がありません。
ゲーム機や BluerayプレイヤーなどとHDMI接続をしたい場合は、別売りのAladdin Connector2を用意して無線接続を行いましょう。※接続にはWiFi環境が必要です。
無線と聞くと気になるのが遅延ですよね。スペックでは入力遅延は100ms未満(@フルHD60Hz)ということで、無線としてはなかなかの速さが保証されています。ただネット対戦ゲームなどには不向きなので、あくまでカジュアルゲーム使いを想定した方が良いでしょう。
スマホ・PC画面を投影可能




AirPlay、Miracast対応で、同一WiFiに接続することで、PCやスマホの画面を無線で共有できます。特にアプリのインストール等は必要なく、PC/スマホ側から接続先を選択するだけなので、操作は簡単でした。
まとめ 設置の悩みにおさらば!簡単に大画面を楽しめる
本機一番の魅力は、配線レスで天井に設置できるスマートさでしょう。設置してしまえば位置合わせや片付けの煩わしさがなく、広い部屋で優雅に大画面を楽しむことができます。
カラオケアプリやスイカゲームなどの独自アプリも魅力で、いろんなアトラクションを体験しているような感覚も味わえます。ライトの場所に取り付け位置は限定されるので、その点だけしっかり考慮しておきましょう。
ライト機能をはじめ、他のプロジェクターにはない付加価値が盛りだくさんの製品なので、10万円以下の価格は良心的だと思います。