Dangbei DBX3 Pro【Mars Pro】レビュー!4Kでコスパの高いレーザープロジェクター

Dangbei Mars Pro

みなさんこんにちは、プロジェクターオタクのジェクタです。
(ついにプロジェクターレビュー数が50機を超えました!)

高価なイメージのある4Kプロジェクターですが、一昔前では考えられなかった10万円台の製品も増えてきています。

今回レビューするDangbei Mars Proは日本最大級のオーディオビジュアルアワードVGP2024でも15〜20万円の部で賞を受賞。ALDPレーザーの美しい映像と、快適な操作性、高いデザイン性を備えた製品です。

Mars Pro 100インチの映像

コスパの高い4Kプロジェクターを探している方におすすめの製品です。

ジェクタ

以下で詳しく解説していきますよ!

目次

Dangbei Mars Proのスペック

定価※199,800円
光源レーザー
投影方式DLP
明るさ[ISOルーメン]1800
解像度3840×2160(4K)
HDR10対応
100インチ投影距離約2.8m
台形補正水平/垂直自動
フォーカス自動
スピーカー10W×2
騒音<24dB @25°C 距離:1m
端子USB2.0×2
HDMI×2
電源入力
LAN
AUX
S/PDIF 出力端子
OSDangbei スマート OS
Wifi2.4/5GHz
Bluetooth5.0
寸法[mm]24.5 x 20.8 x 17.3cm
重さ[kg]4.53kg
※2024年12月30日地点の公式サイト価格

レーザー+4Kで10万円台の価格は魅力的。

ALPDレーザー(Advanced Laser Phosphor Display=先進レーザー発光ディスプレイ)は、映画館やオフィス、ホームエンターテイメントシステムで用いられる技術です。RGBレーザーと比べ発色は劣るものの、スペックルノイズの発生が少なく、自然で見やすい映像を提供します。レーザー光の干渉による斑点ノイズ

本体と付属品の確認

箱はこのような感じでオシャレです。

Mars Proの箱

本体正面にはレンズとセンサーがあります。

Mars Pro正面

上面には電源ボタン。ガラス素材は光沢があって非常にかっこいいのですが、指紋が目立ちやすい点はデメリットだと思います。

Mars Pro上面

背面には各種接続端子。HDMIやUSBの基本的な端子だけでなく、有線LANやS/PDIF音声の出力ができるので、汎用性が高いです。

AUX、USB2.0×2、HDMI×2(1つはeARC対応)、S/PDIF、LAN、電源入力

Mars Proの接続端子

底面には3脚用のネジ穴と、高さ調整用のネジ×4。角度の微調整が簡単にできるのは非常にありがたい。

Mars Pro底面

ペットボトルと比べると、サイズ感がイメージできると思います。4.53kgと中々重いので、3脚を使う場合は強度にご注意ください。

Mars Proとペットボトル

付属品は以下の通り。

ACアダプター、リモコン、説明書、ファイバークロス、単4電池×2(※電池の写真はなし)

Mars Proの付属品

映像の確認

100インチの映像で、以下の4つのポイントを確認。

  • 明るさ
  • 色味
  • 解像度
  • 映像調整機能
ジェクタ

写真をタップで拡大できます

1800ISOルーメンは大画面も十分な明るさ

とても明るい部屋

とても明るい部屋

Mars Pro

Mars Pro明るい部屋の映像

少し明るい部屋

少し明るい部屋

Mars Pro

Mars Pro少し明るい部屋の映像

暗室

暗室

Mars Pro

Mars Pro暗室の映像

1800ISOルーメンは少しくらい明るい部屋でも十分に活躍できる明るさです。夜間はもちろん、昼間でもカーテンを閉めれば美しい映像を楽しめます。

複数人で視聴するリビングやシアタールームのメイン機種として、十分に活躍できます。

正確で自然な発色

元画像

色見本

Mars Pro

Mars Proで写した13色のカラー

元画像

Mars Pro

Mars Proで写した様々なフルーツ

格安プロジェクターでは画面全体が青っぽかったり、肌色がくすんでいたりと、色に違和感を感じることが多いのですが、本機は初期設定の色が正確なように感じました。

発色が良く自然で、みやすい映像だと思います。

4K映像の解像度は高く、小さい文字も視認ができる

Mars Proの解像度を確認

4Kの映像は、近寄ってもドット感を感じず非常に滑らかです。映画の字幕やゲームの小さい文字も問題なく読み取れます。

画質が劣化しやすい画面角もしっかりとピントがあっていました。

ジェクタ

映像は相当レベルが高かったです

画質はカスタマイズ幅が広い!自動調整モードあり

Mars Proのピクチャーモード

ピクチャーモードが豊富で、コンテンツに合わせた画質選択が可能です。また、手動で明るさやコントラスト、色温度などの調整ができるので、好みに寄せた絵作りも可能。さらにAIによる画質調整機能(Al Realistic Pro画像エンジン)や、環境光に合わせた自動輝度調整機能など便利な自動調整モードも搭載しています。

映像にこだわりのある玄人は自分で画質を調整するもよし。お手軽に楽しみたい人は、調整をAIに任せたり、プリセットの設定を使うのもよし。

幅広い好みに応じれるカスタマイズ性の高さも魅力の一つでしょう。

スピーカーの音はなかなか良い

Mars Proのスピーカー

10W×2機のスピーカーの音量は十分。Dolby AudioおよびDTS-HDに対応し、高品位な音源の再生が可能です。

音質自体は、「めちゃくちゃ高音質」というわけではありませんが、ノイズや音割れを感じない、耳馴染みの良い音だと思います。

サウンドモードは4つから選択が可能。個人的にはデフォルトの標準がバランスが良いように感じましたが、好みに応じて切り替えると面白いと思います。

Mars Proのサウンドモード

このままでも十分映画やゲームを楽しめますが、次のステップとして外付けスピーカーを用意すると、シアターの完成度がグッと高まるでしょう。本機はeARCに対応しているので、HDMIでの音声出力が可能。また、S/PDIF 出力やイヤホンジャック、Bluetoothと音声出力の選択肢が広いので、適応できるスピーカーの幅が広いです

Mars Proの使用感を確認

起動時間は33秒

プロジェクターを起動してから操作可能になるまでの時間は約33秒。AndroidOS内蔵プロジェクターは大体45秒くらい起動に時間がかかることが多いので、本機は高速だと思います。

プロミ

すぐに映像を楽しめるのは嬉しいわ

画面補正は自動でストレスフリー

Mars Proの自動台形補正

全自動のフォーカスと台形補正のおかげで画面調整がとても楽です。

また、スクリーンフィット機能や障害物回避機能といったインテリジェンス機能を搭載。勝手に状況を判断してくれるので、大体の場合「ぽん置き」で位置合わせが完了します。

騒音は24db以下で、非常に静か

騒音の目安

レーザー光源は発熱が少ないので、冷却ファンの音がほとんど気になりません。公式値は【<24dB @25°C 距離:1m】ということで、鉛筆の筆記音より静かなイメージになります。本体のすぐ隣に座って映画を見ましたが、騒音は全然気になりませんでした。

OSは概ね快適

Mars ProのOS

OSの動作速度や読み込み速度は快適で、イライラすることはありませんでした。

Google Playストアから、Youtube、プライムビデオ、TVerなどお馴染みのアプリをダウンロード可能。

ただNetflixは起動を試したところ、うまく起動できませんでした。また、Disney+はアプリなし(WEBブラウザ版へのアクセスは可能。動作は未確認)と、やや不満点もあります。これらのサービスを利用したい人はAmazon Fire TV Stick 4Kなどを外付けで使用した方が良いでしょう。

あと中国製品にありがちな「翻訳の違和感」や「簡体字の使用」は少し気になりました。機能自体は問題ないので、そういうものだと割り切って使いましょう。

リモコンは小型軽量

Mars Proのリモコン

リモコンの重さは電池抜きで約45g。必要最低限のボタン配置で、かなりシンプルな作りです。

一見機能が物足りないように感じますが、便利なのがサイドにあるショートカットボタン。台形補正やフォーカス、画質/音質設定など、よく使う機能の一覧が表示されます。

リモコンのショートカットボタン
ジェクタ

大体の機能を呼び出せるので、迷ったらここを押してみましょう

スマホのミラーリングも可能

Mars Proのミラーリング機能

無線接続でスマホの映像を投影できます。公式サイトによると、「Emotn Cast」アプリから画面共有が可能とのことですが、私の方ではうまくiPhoneの接続ができませんでした。

代わりにGooglePlayストアから「AirScreen」アプリをダウンロードして試したところ、うまく画面共有ができました。

iPhone撮影した映像を大画面で投影すると、思った以上に綺麗で驚きますよ。

低遅延のゲームモードを搭載

ゲーム入力遅延測定

プロジェクターでゲームをする場合、気をつけなければいけないのが入力遅延。この値はスペックに書かれていないことが多いので、当サイトでは毎回遅延を測定しています。

測定にはLeo Bodnar Electronicsの「4K Lag Tester」を使用しました。

以下が測定結果です。

フルHD/60Hz測定
・通常モード:157ms
・ゲームモード:46.5ms

4K/60Hz測定
・通常モード:156.9ms
・ゲームモード:37.9ms

遅延はゲームモードで40ms前後でした。1フレーム=16.6msなので、大体3フレーム位の遅延がありますが、正直、ほとんど体感できないレベルです。

1フレームを争うような対戦ゲームでない限りは、快適にプレイできますよ。

まとめ:4Kの扉を開く、高コスパのレーザープロジェクター

Mars Proで映像を映す
メリット
デメリット
  • ALDPレーザーによる美しい映像
  • 4K+レーザーなのに10万円台
  • 全自動の画面調整
  • 静音、低発熱
  • ゲームモード搭載
  • OSは非対応サービスあり
  • メニューの翻訳に違和感を感じる場合がある

実際映像を隅々まで確認しましたが、ALPDレーザーの映像はとても見やすくて自然な色合いでした。明るさは最上位の機種に劣るものの1800ISOルーメンの明るさは100インチでも十分。

4Kの映像は一段上の感動を味わえるので、一度体験すると抜けられなくなります。

気楽に買える価格ではないものの、4K+レーザーで20万円を切るのは相場から考えるとコスパが高いと思います。20万以下の予算でプロジェクターを探している方に、非常におすすめです。

セール時などは更に価格が下がることもあるので、ぜひ販売サイトをチェックしてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

プロジェクターレビュー実績30機以上。
AV家電アドバイザー資格あり。

ホームシアターで見た映画は400本以上で、使用者の目線に立った実用的な考え方で実機レビューを行います。

目次