
みなさんこんにちは、プロジェクターオタクのジェクタです。
今回はJMGOから発売されている小型の3色レーザープロジェクター、N1S 4Kをご紹介。
・4K×3色レーザーの組み合わせを20万円以下で実現
・明るく鮮やかで高精細な映像
・ジンバルシステムで、天井/壁に自由自在に映像を投影
・ステレオスピーカー、Google TV搭載のオールインワンモデル
今のハイエンドモデルは3色レーザーの4Kプロジェクターがトレンドになりつつありますが、本機はその入り口として最高の一台。映像を見ると、今のプロジェクターの進化を実感できると思います。
以下で独自の測定データを交えながら、魅力を解説していきますよ!
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N1S 4Kのスペック

2026年に新たにN3シリーズが発売される中、2025年モデルのN1S 4Kは明るくなってリニューアルされました。
価格は据え置きなので、4K入門機としてさらにコスパの高さに磨きがかかりました。
| 機種名 | 価格 | 解像度 | 光源 | 明るさ 【ISOルーメン】 | コントラスト比 | 色域 | 光学ズーム |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| N1S Nano | 92,180円 | フルHD | LED | 460 | 400:1ネイティブ | Rec.709 127% | |
| N1S | 149,380円 | フルHD | 3色レーザー | 850 | 1600:1ネイティブ | BT.2020 area 110% | |
| N3 SE | 137,280円 | フルHD | 3色レーザー | 1700 | 15000:1FOFO | BT.2020 area 110% | |
| N1S 4K (進化版) | 194,480円 | 4K | 3色レーザー | 1700 | 20000:1FOFO | BT.2020 area 110% | |
| N1S Pro 4K | 296,780円 | 4K | 3色レーザー | 2350 | 1600:1ネイティブ | BT.2020 area 110% | |
| N1S Ultra 4K | 342,980円 | 4K | 3色レーザー | 2800 | 1600:1ネイティブ | BT.2020 area 110% | |
| N1S Ultimate 4K | 397,980円 | 4K | 3色レーザー | 3300 | 1600:1ネイティブ | BT.2020 area 110% | |
| N3 4K | 226,380円 | 4K | 3色レーザー | 1800 | 20000:1FOFO | BT.2020 area 110% | |
| N3 Ultimate | 499,180円 | 4K | 3色レーザー | 5800 | 20000:1FOFO | BT.2020 area 110% |
N1S 4Kの本体と付属品を確認
本体はグレー調の落ち着いたカラーリングで、どんな部屋でも使いやすそうです。本体正面にはレンズと画像センサー、ジンバル台の下部に電源ボタンがあります。

電源ケーブルの電源差し込み口は側面にあります。ジンバルによる回転は最大127°で、壁投影だけでなく天井投影も対応します。


背面には各種接続端子。

底面には三脚用の1/4インチのネジ穴がありますが、本機はジンバル1体型なので、あまり使用する機会はないでしょう。
N1S 4Kの重さは約2.2kgで、片手で持てるくらいのサイズです。


購入時のケースは、キャリーバッグとしても使用可能。

付属品はリモコン、電源ケーブル、説明書です。

N1S 4Kの映像を確認
様々な角度から、映像を徹底的に確認していきます。
- 明るさ
- 輝度均一性
- 色域
- コントラスト比
- ピント性能
- スペックルノイズの確認
ジェクタ画像はタップで拡大できます
1700 ISOルーメンはかなり明るい
ライト強

ライト弱

暗室




3色レーザーの映像は発色がよく視認性に優れます。写真は100インチの映像ですが、多少明るい部屋でも使えますので、昼間はカーテンを軽く閉めればOKです。
画面輝度の測定結果は以下の通り。画像モード毎にほとんど差がなかったので、代表として映画モードの値を記載しています。
ハイパワー設定では明るさがブーストされる代わりに、やや色味が変わります。
| 測定条件 | 80インチ | 100インチ | 120インチ |
|---|---|---|---|
| 映画モード | 133nit | 85nit | 59nit |
| ハイパワー設定ON | 152nit | 97nit | 68nit |
※画像モードでほぼ差がなかったため、映画モードの値のみ表記しています
・一般的な映画館=48nit
・DolbyCinemaのHDR上映=108nit
の画面輝度がターゲットにされています。この基準から考えても本機は100インチで映画を楽しむのに十分な明るさを持っていることがわかります。
ジェクタサイズからは想像できないくらい明るいです

輝度ムラは少ない


照度計を用いて白画面9ヶ所の輝度を測定し、明るさのムラを確認。右の図が測定結果で、最も明るい場所を100とした場合の輝度分布です。
スコア
9点の平均:98
最小値:95(左下)
明るさの平均スコアは98で優秀。
画面全体の明るさは均一なので、カラーやコントラストが一貫した心地よい映像が見れます。
色域はBT.2020に対応
Q.色域とは?
プロジェクターの色域とは、表示可能な色の範囲を示す指標です。色域が広いほど鮮やかで豊かな色表現が可能になり、映像の正確性や美しさに影響を与えます。
色域には様々な規格があり、コンテンツ毎に使い分けられています。

| 色域 | 特徴 |
|---|---|
| sRGB/Rec.709 | 一般的なディスプレイ、テレビ、ウェブ標準、youtube(非HDR)、Blu-ray |
| DCI-P3 | 映画、HDR映像、4K UHD Blu-ray、Youtube(HDR) |
| BT.2020 | 自然界の色の99.9%を再現。実際のHDR映画はBT.2020の枠組み内にP3で格納されている場合が多く、その色域はフル活用されていないのが現状。 |
3色レーザー搭載のN1S 4Kは公式スペックでBT.2020,110%オーバーの圧倒的な色域の広さを誇りますが、画像モード毎に色域の幅を使い分けているようです。
以下は測定結果で、色域が広い順に並べています。






色域が広いほど、彩度の高い色まで表現されるようになります。
・基本的にはP3色域に沿う「標準モード」がおすすめ
・BT2020の鮮明さを楽しみたい時は「ビビッド」や「ダイナミック」
・SDRコンテンツを過不足なく楽しめる「オフィスモード」
・彩度を落とした落ち着いた映像が好きなら「映画モード」
設定を変えると映像の彩度がガラリとかわりますので、一度違いを確認しておいた方がいいと思います。私は標準が好みでした。

入力映像に対し自動で色域規格を合わせてくれる機能があれば尚嬉しかったので、アップデートを期待。
コントラスト比
Q.コントラスト比とは?
最も明るい白(ホワイト)と最も暗い黒(ブラック)の輝度の比率を表します。例えば、「2000:1」のコントラスト比なら、白の明るさが黒の明るさの2000倍であることを意味します。
コントラスト比が高いほど、映像の奥行きやメリハリが増し、細かいディテールが見えやすくなります。

本機は暗いシーンで輝度を下げるレーザー調光が搭載され、FOFOコントラストは20000:1という立派なスペックを誇ります。
私の方ではネイティブコントラスト比が気になる人のために、レーザー調光を無効にした測定を行いました。なお、映像モードによる大きな差は見られませんでした。
| 映像モード | ネイティブコントラスト比 |
|---|---|
| ビビッド | 2104:1 |
| 標準 | 2107:1 |
| ソフト | 2106:1 |
| 映画 | 2110:1 |
| オフィス | 2086:1 |
| ダイナミック | 2108:1 |
10万円クラスのDLPプロジェクターでは、ネイティブコントラスト比1000:1以上出れば十分すごいです。黒が十分に深くハイライトは明るいので、メリハリのある映像を楽しむことができます。

ピント性能はとても優れている

文字の輪郭は非常に滑らかで、フルHDの製品とは、明確に解像度の違いを感じます。
ジェクタ映像は非常に滑らかで高精細
TVよりもプロジェクターの方が大画面の分、フルHDと4Kモデルの差は感じやすいです。
大画面でここまで明瞭な映像が見れるのは、本当に感動しますよ。

スペックルノイズは対策されている
スペックルノイズはレーザー光が画面に反射した際の干渉(強め合いや弱め合い)により発生する、レーザープロジェクター特有の映像のざらつきです。
N1S シリーズは独自の光学エンジンにより、97%以上のノイズ除去に成功しているとのこと。
実際に映像を見る限りでは、確かに特段ノイズが気になることはなかったです。

スペックルノイズはスクリーンの種類によっても程度が変わるようなので、もし違和感を感じた場合はスクリーンとの相性を疑ってみてください。(私はゲイン1.1のホワイトスクリーンと白壁で映像を確認しました。)
※ノイズの感じ方には個人差があります。絶対ノイズが見えないことを保証はできませんので、ご了承ください。
画質の評価まとめ
- Good
-
・輝度ムラが少ない
・圧倒的な色域の広さ
・豊富な映像モードを使い分けできる
・コントラスト比が高い
・ピント性能が高い
・スペックルノイズを感じなかった - Bad
-
・色域設定は自動で最適化してくれると嬉しい
小型ボディからは想像できないほどの高画質で、非常に驚かされました。
3色レーザーによるシャープで鮮明な映像は、まさに次世代の映像体験と呼ぶにふさわしい美しさです。
一度この鮮やかな映像を体験すると、他の光源には戻れなくなるほどの魅力があります。ぜひ一度、その映像美を体験してみてください。
スピーカーは想像以上のクオリティー

本体が小型なので、音質はどうか?と思っていましたが、想像よりも良くて驚きました。5W×2機のステレオ構成のスピーカーはDolby Audio対応で、バランスよくチューニングされている印象を受けました。
設定も充実しています。
サウンドスタイル:「標準」「音楽」「映画」「スポーツ」
ダウンミックスモード:「ステレオ」「サラウンド」
あくまで内蔵スピーカーの音には限界がありますので、更に音質を追求する場合はHDMI(ARC)やBluetoothで外部スピーカーへ音声を出力しましょう。
N1S 4Kの使い勝手を確認
起動時間は44秒
電源を入れてから、操作が可能になるまでの時間を計測したところ44秒でした。Google TV搭載型は45〜50秒程の製品が多いので、標準的な速度だと思います。
N1S 4Kはスリープモードを搭載しているので、電源を抜かなければ、2回目以降の立ち上げは数秒ほどになります。
リアルタイムの画面補正は優秀

N1S 4Kは台形補正とフォーカスが全自動。ジンバルの動きに合わせて、映像を途切れさせることなく補正を行い、精度も申し分がありません。
また壁だけでなく、天井に向けた際にもしっかりと画面補正をしてくれるのは素晴らしいところ。
排気音は非常に静か

騒音のスペックは26dB以下。
実際確認したところかなり静かで、映画を見ている間気にならないレベルの音でした。レーザーは発光効率がいいので、発熱もかなり抑えられています。
ジェクタ従来のランプ光源の製品とは比べ物にならないくらい、音は静かでした
消費電力は低い
スペックによると消費電力は100W以下ですが、使用条件によって変わるので消費電力計で測定しました。
| 画像モード | 明るさ | 消費電力 | 1時間の電気代※ |
|---|---|---|---|
| 映画 | 1 | 40W | 1.2円 |
| 10 | 68W | 2.1円 | |
| ダイナミック | ウルトラ明るさ | 85W | 2.6円 |
50インチのテレビは消費電力が100Wを超えるものが多いので、それよりお得に使えるイメージです。
リモコンはスマートで使いやすい

音声入力ボタンや、人気動画サービスへの直通ボタンが付いていて、使い勝手に優れます。重さ46g(電池抜き)、細身で持ちやすい点もGood。
Bluetoothでペアリングされているため、動作速度も快適で特に不満はありません。
内蔵OSは安心のGoogle TV

GoogleTVは対応アプリ数が多く、最も安心ができる内蔵OSでしょう。YoutubeやプライムビデオやTVerなどはもちろん、デバイスの認証が必要なNetflixにもしっかりと対応しています。
対応サービスが充実しているので、Amazon Fire TV Stickなどを外付けする必要がありません。
HDMIケーブルを挿したまま、天井投影する際は注意

外付けのゲーム機やBlu-rayプレイヤーとHDMI接続したまま天井投影しようとすると、HDMIケーブルが干渉して完全に真上への投影はできません。
L字のHDMI変換アダプターで解決できるのですが、下の写真のようにオス側の根本が長い物は回転できないので注意してください。


ゲーム性能は高い

プロジェクターでゲームをする場合、気をつけなければいけないのが入力遅延。この値はスペックに書かれていないことが多いので、当サイトでは毎回遅延を測定しています。
以下、Leo Bodnar Electronicsの「4K Lag Tester」による測定結果です。
◾️入力遅延
【4K/60Hz測定】
低遅延モードOFF:117.4ms
低遅延モード(台形補正可):35.1ms
超低遅延モード:18.3ms
※超低遅延モードでは台形補正が不可能になる代わりに、応答速度が向上します。
※測定値は機差や測定精度のばらつきを含む可能性がありますので、ご留意ください。
60Hzで18.3msはかなり高速です。台形補正ありでも結構速度が出るのが嬉しいポイント。
20msを切ると意識しても遅延はわからないレベルになるので、ゲームはかなり快適にプレイできました。120Hzや240Hzは対応していませんが、PS5やスイッチ2など、60Hzの家庭ゲームは快適に楽しめると思います。
3色レーザー × 4Kの最強映像を簡単に楽しめる
本体は小型ですが、100インチでも十分に明るく鮮やかな映像を投影します。小型の4K機種は珍しいので、この選択肢を待ち望んでいた人も多いのではないでしょうか。
3色レーザーの発色や質感の表現は本当にすごくて、未体験の映像を見ている感覚があります。4K UHDの映像はもちろん、旧作も鮮やかに映しますので、ぜひお気に入りの映画をN1S 4Kで見返してみてほしいです。

