薄型形状で女性でも使いやすいデザインのカベーニ(KABENI)は、楽天のプロジェクターランキングでよく1位になっている人気商品です。
その後継機である、カベーニProは、初代の携帯性はほぼ維持したまま、様々な面でパワーアップを遂げています。
・明るさ4倍(1000→4000ルーメン)
・メモリ2倍(1→2GB)
・音量改善(1→3W)
今回はそんなカベーニProを実機で徹底的にレビューしていきます。
あらかじめ結論を述べると、初代からの進化を実感できる、クオリティの高い製品でした。4000ルーメンの明るさで、手のひらサイズとは思えない程明るい映像を楽しめますよ。
カベーニ(KABENI)シリーズとは
カベーニはUENO-monoが展開する、超薄型形状が特徴の、モバイルプロジェクターブランドです。
現行の機種はカベーニ、カベーニPRO、カベーニPRO2の3機種。
今回紹介するカベーニProは、シリーズのミドルクラスに位置します。初代に迫る軽量サイズで、5万円以下のモバイルプロジェクターの中で最高クラスの映像を投影できる、バランスの優れた製品です。
カベーニPro 本体と付属品を確認
箱はこのような感じ。
正面にはレンズと排熱口。
側面に電源ボタン、スピーカー口、フォーカス調整用のつまみがあります。
背面には各種接続端子。
上面の操作ボタンは光るので、暗闇でも操作が可能です。
背面には三脚用のネジ穴と、滑りとめのゴム。
カベーニは付属品が充実しています。三脚が付いてくるのは嬉しいですね。
AUXケーブル、HDMIケーブル、USB-DCケーブル、電源アダプタ、リモコン、三脚、収納ケース、取扱説明書
実際の映像
スクリーンに100インチのサイズの映像を投影してみました。ぜひ画質と音質を確認してみてください。
エントリーグレードの中では、明るさはピカイチですよ
カベーニProの画質を評価
以下、100インチの映像を確認していきます。
写真をタップで拡大できます
500g以下なのに結構明るい
とても明るい部屋
カベーニProの映像
少し明るい部屋
カベーニProの映像
暗室
カベーニProの映像
4000ルーメンの明るさは、エントリークラスのモバイルプロジェクターでは最高峰。
多少明るい部屋でも映像が見えます。
色味の確認
元画像
カベーニPro
元画像
カベーニPro
元画像と比べると、色合いは暗く濃い印象。これによって、はっきりとした映像で視認性は高いです。
もし映像に重たい印象を受ける場合は、色温度設定を「暖色」に変えると良いでしょう。
解像度の確認
引きで見た場合、文字はきれいです。
解像度がフルワイドVGAなので、文字を拡大した場合にはドット感を感じました。また、きれいに映すのが難しい画面角は若干光量が落ち気味でした。
画質の総評としては、ちょっと使いには十分なレベルだと思います。解像度は低めですが、4000ルーメンで映像は明るく、色味の品質も安定しています。
音は最低限
3Wのスピーカーは6〜8畳の部屋なら十分な音量でした。
音質はそこそこの音質といった評価です。悪くはないですが、中高音のクリア感や、低音の迫力は物足りない印象でした。
カベーニProの使用感を確認
男性も女性も使えるデザインとカラー
「カッコいい」「かわいい」というより、「美しい」という表現がしっくりくるシャンパンゴールド+ホワイトの上品なボディ。
いろんな部屋に馴染むので、飾ってもOKです。
収納も持ち運びも楽なコンパクトサイズ
サイズのイメージとしては、カロリーメイト程なので持ち運びが楽です。
また、普段は引き出しの中にしまえるのもありがたいポイントでしょう。
薄型形状はメリットが多い
起動時間は25秒
起動時間はOS内蔵プロジェクターとしては、かなり高速の25秒。
初代は起動に46秒かかっていましたので、進化を感じます。
排気ファンの音は静か
排気音は非常に静かです。
デシベル数は不明ですが、これまで評価してきた小型プロジェクターの中でもかなり静音性に優れています。
リモコン操作よりスマホ操作を推奨
付属のリモコンは操作性はイマイチでした。
おすすめは、スマホのリモコン化。
プロジェクターとスマホを同じWiFiに繋ぎ、EShareアプリを使うことでスマホ操作が可能になります。
- 反応の高速化
- 暗闇での視認性UP
- リモコン管理の手間削減
動画アプリ搭載
YouTubeやNetflixなど、おなじみの動画配信サービスを楽しめます。
日本メーカー製だけあって、普段私達が使っているサービスは大体対応しています。
【動作確認済み動画アプリ】
カベーニ公式サイトより引用
YouTube / NETFLIX / プライムビデオ / U-NEXT / ニコニコ動画 / ニコニコ生放送 / twitch / TELASA(ビデオパス) / ビデオマーケット / TVer / 日テレTADA / TBS FREE / テレ朝動画 / ネットもテレ東 / NHKプラス,キッズ / YouTube Kids / NBA Rakuten / Google TV (旧Google Playムービー) / WATCHA / SHOWROOM / ミクチャ / Pococha Live / ふわっち / HAKUNA / BIGO LIVEE
*アプリ側のアップデートにより動作しなくなる場合があります。(その場合はFire TV Stickを使うと大方映ります)
ゲームは快適
任天堂switchとプロジェクターをHDMIケーブルで繋いでゲームをプレイしましたが、遅延は全く感じませんでした。
実際にLeo Bodnar Electronicsの「4K Lag Tester」を使ってプロジェクターの入力遅延を測定したところ33.9msで、かなり低遅延でした。
入力遅延の測定方法と、他の機種の測定結果は以下の記事を参考にしてください
天井投影が簡単
三脚、もしくは直置きで、簡単に天井投影が可能。
寝る前にドラマやYouTubeを楽しんだり、子供の寝かしつけをしたりと、天井投影で使い方が広がりますよ。
スマホミラーリングは簡単
iPhone、Android共にWifiに接続することで、スマホ画面を映すことができます。動画や写真を大画面で共有したり、スマホゲームも楽しむこともできますよ。
カベーニProのメリットデメリット まとめ
映画を本格的に楽しみたいヘビーユーザーは、上位のフルHDモデル「カベーニPro2」をおすすめします。
一方以下のような方は、この「カベーニPro」がおすすめ。
- YouTubeや、ゲーム、アニメなどが目的のライトユーザー
- 小型機種で、明るい映像を楽しみたい人
- 外出先でたまに使えるプロジェクターを探してる人
小型のモバイル機の中では、明るさが明るく、映像が見やすい印象でした。薄型形状で、ここまで収納しやすいプロジェクターはなかなかありません。
使いやすいコンパクトなプロジェクターを探している方は、ぜひ購入を検討してみてはどうでしょうか。
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