[4ヶ月毎日使ってみた]Nebula Capsule 3 Laserを徹底レビュー

Nebula Capsule3 Laser

本記事は、2022年に発売された「Nebula Capsule3 Laser」に関する記事です。2024年に発売された「Nebula Capsule3 」の記事はこちらになります。

AnkerのNebula Capsule 3 Laser(ネビュラカプセル3レーザー)は、レーザー光源フルHD/HDR対応の美しい映像を楽しめる、モバイルプロジェクターです。

筆者はこれまで50機以上のプロジェクターをレビューしてきましたが、今のところモバイル機では一番のお気に入り。毎日寝る前に1時間ほど、映画やドラマ、Youtubeを楽しんでいます。

Nebula Capsule3 Laserの映像

映像の美しさとコンパクト性を高いレベルで両立しているので、モバイル機に求められる要求に最も応えている一台だと感じています。

今回はそんなNebula Capsule3 Laserの魅力を、ヘビーユーザーの目線から紹介していきますよ。

目次

Anker Nebula Capsule3 Laser とは

「Nebula Capsule」シリーズはAnkerのモバイルプロジェクターブランドで、片手で持てるサイズでありながら、美しい映像が楽しめる人気のシリーズです。

Nebula Capsule3 Laserは2022年に発売された、Capsuleシリーズで最もハイエンドの機種です。3Laserはサイズが若干大型化していますが、映像はレーザー光源のフルHDとなり大幅に進化しています

スクロールできます

Nebula Capsule3 Laser

Nebula Capsule3

Nebula Capsule 2

Nebula Capsule
価格※119,990円69,99069,990円39,990円
光源レーザーLEDLEDLED
解像度1920×10801920×10801280×720854×480
明るさ300[ANSIルーメン]200200[ANSIルーメン]100[ANSIルーメン]
HDR対応対応
投影サイズ40~120インチ40-120インチ20~100インチ40~100インチ
スピーカー8W8W8W5W
台形補正水平・垂直/オート水平・垂直/オート垂直/オート垂直/オート
バッテリー約2.5時間約2.5時間約2.5時間約4時間
サイズ8.3×8.3×16.7[cm]7.8×7.8×16.0[cm]8.0×8.0×15.0[cm]6.8×6.8×12.0[cm]
重量950g850g740g470g
接続端子HDMI、USB-C、
AUX
HDMI、USB-C、
AUX
HDMI、USB-A、
USB-C、AUX
HDMI、microUSB
Bluetooth5.15.14.24.0
Wifi2.4/5GHz2.4/5GHz2.4/5GHz
OSGoogle TVGoogle TVAndroid TV9.0Android TV7.1
※2024年2月4日地点、公式サイトの価格

2024年9月27日追記
Nebula Capsule3 Laserの搭載OSが、Android TV11.0からGoogle TVへとマイナーチェンジされました。

各機種の違いを詳しく知りたい方は、こちらの記事でNebula Capsule全シリーズの性能を比較していますので、ご参考にしてください。

Anker Nebula Capsule3 Laserの特徴

Nebula Capsule 3 Laserの特徴をご紹介。

  • どこにでも持ち運べるコンパクトサイズ
  • レーザーの美しさと利便性
  • 使いやすさを追求した多数の機能
  • Dolby Digital Plusの高音質

どこでも持ち運べるコンパクトサイズ

500ml缶位のサイズで、重さは950g。カバンに簡単に入り、片手で持ち運べます。

レーザーの美しさと利便性

映像を映すNebula Capsule3

Nebula Capsule 3はAndroid TV搭載機では世界初のモバイルレーザープロジェクターです。レーザー光源は明るく美しいだけでなく、様々なメリットがあります。※Android TVはマイナーチェンジでGoogle TVにアップグレードされました

レーザーのメリット
  • 高輝度
  • 起動が早い
  • 低発熱
  • 長寿命
  • 低消費電力

小型ながら300ANSIルーメンの明るさで、鮮明な映像を楽しめるのがNebula Capsule3の特徴です。

使いやすさを追求した多数の機能

Nebula Capsule3には便利な機能が多く搭載されています。

オートフォーカス、オート台形補正

自動画面調整

ぽんと置くだけで画面調整を自動で行ないます。位置合わせの手間がかからないので、ストレスフリーで使えるのが魅力です。

Google TV搭載

Googleは10,000以上のアプリに対応しており、外付けデバイスなしで動画配信サービスを楽しめます。公式サイトでは、対応サービスの一覧が随時更新されているので安心して購入ができますね。

Google TVで楽しめるコンテンツ

Netflix、Disney+、YouTube、Prime Video、Netflix、DAZN、Hulu、U-NEXT、dTV、Paravi、FOD、Abema TV、TVER など

ゲーモード搭載

ゲーム入力遅延測定

ゲームモードでは、コントローラーの入力遅延を低減してくれます。

Leo Bodnar Electronicsの「4K Lag Tester」を使ってプロジェクターの入力遅延を測定したところ、フルHD/60Hz条件で22.5msとかなり高速。

Switchでマリオとスマブラ、PS4でモンハンをプレイしましたが、遅延は全く体感できませんでした。

ジェクタ

入力遅延の測定方法と、他の機種の測定結果は以下の記事を参考にしてください

スマホでリモコン操作可能

ネビュラコネクトアプリ

NebulaConnectというアプリを使うことで、スマホをリモコン代わりに使えます。ソフトウェアキーボードによる文字入力が可能なので、アプリやWifiののパスワード入力が楽です。

ミラーリング機能でスマホ画面を映せる

スマホミラーリング機能

スマホの写真や動画、ゲームを大画面で楽しめます。最近のスマホは高画質で撮影されているので、大画面で投影した時にその精細さに驚きます。

◼︎iPhoneでの接続手順

STEP
アプリストアで、Air Screenのアプリをダウンロードして起動する
Air Screenアプリ
STEP
iPhoneをNebula capsule3と同じWifiネットワークに接続
STEP
iPhoneで画面ミラーリングから、Air Playを選択すると画面共有ができます
Air Play

◼︎Androidでの接続手順

STEP
プロジェクターとスマホを同じWifiネットワークに接続
STEP
スマホのメニューから「キャスト」を選択
STEP
Nebula Capsule3を選択することで、画面共有が完了

Bluetoothのスピーカーの遅延対策が可能

Bluetoothオーディオディレイ

少々マニアックですが便利な機能。NebulaCapsule3では、外部のBluetoothスピーカーとの接続時、映像に対し音声が遅れて聞こえる「音ずれ」を対策できます。

[設定]
→[プロジェクター設定]
→[音声]
→[エキスパート設定]
→[Bluetoothオーディオディレイ]

の手順で数値を調整すると、映像と音のタイミングを合わせることが可能です。

Dolby Digital Plusの高音質

Nebula Capsule3 Laserの音質を確認

スピーカーの音質はクリアで、映画のセリフは聞き取りやすいです。重低音は少し物足りなさがありますが、8Wのスピーカーは音量がなかなか出ます。

またスマホなどとBluetooth接続すれば、ワイヤレススピーカーとしても使用可能で、いい音で音楽を流せますよ。

実際の映像と音を確認

100インチでプロジェクターの映像と音を撮影しました。お持ちのデバイスの中で、なるべく大画面のもので見ると雰囲気がよくわかると思います。

プロミ

モバイル機とは思えないほど、鮮明な映像ね

Nebula Capsule3 Laserの映像をレビュー

100インチの映像で、以下の3つのポイントを確認。

  • 明るさ
  • 色味
  • 解像度
ジェクタ

写真をタップで拡大できます

モバイル機だがなかなか明るい

ライト強

とても明るい部屋

ライト弱

少し明るい部屋

暗室

暗室
とても明るい部屋でのNebula Capsule3Laserの映像
少し明るい部屋でのNebula Capsule3Laserの映像
暗室でのNebula Capsule3Laserの映像

明るさは300ANSIルーメンで、暗室の映像は美しく鮮やかです。明るい部屋での使用は正直厳しいですが、カーテンを閉めれば昼間も十分使えるレベルです。

色の再現力が高い

元画像

色見本

Nebula Capsule3 Laser

元画像

Nebula Capsule3 Laser

元画像の色味をかなり忠実に再現しています。100インチでも、入力画像と遜色ない鮮やかな映像を投影できています。

解像度が高く、文字はくっきり

フルHDの映像は高精細で、かなり小さい文字を拡大してもドット感がなくきれいです。

画面角のピントが合いにくい部分も画質がほとんど劣化しておらず、画面全体が美しいことが確かめられました。

ジェクタ

自動フォーカスで、ここまでしっかりピントを合わせてくれます!

Nebula capsule3 Laser 同梱物と初期設定

本体と同梱物

本体、充電アダプタ、充電ケーブル、リモコン、電池(リモコン用)とクイックスタートガイドが同梱されています。取り扱い説明書は、公式HP上で公開されてます。

Nebula Capsule3 Laserの付属品

背面に電源スイッチ、Bluetoothモードのスイッチと、USB-C電源端子、HDMI端子、AUX端子。

上部にはタッチ式のコントローラースイッチ、下部には滑り止めのゴムと三脚固定用のネジ穴あり。

Nebula Capsule3 Laserの上面と底面

初期設定の方法

  • リモコンとプロジェクターをペアリング
  • 言語を選択する
  • Androidスマートフォンでテレビを設定する(オプション)
  • Wi-Fiに接続する
  • Googleアカウントでログインする(任意)

Googleアカウントと連携できるので、各アプリの設定やログインも楽々です。

いろんな場所で使ってみた

120インチのスクリーンで映画

Nebula Capsule3 Laserで映画

寝室の壁でYoutube

NebulaCapsule3 LaserでYouTubeを楽しむ

天井に青空を投影

Nebula Capsule3Laserで天井投影
ジェクタ

天井に映像を映す方法と注意点は、以下の記事を参考に

ゲームの世界に没入

Nebula Capsule3 Laserでゲームを楽しむ

クローゼットにPC画面を映す

クローゼットに画面を映す

ミニモニターとしてYoutubeを映す

Nebula Capsule 3 Laserを4ヶ月使用して感じたこと

映像が美しい

Nebula Capsule3 Laserの美しい映像

レーザー光源でフルHD、HDR対応の映像は本当に綺麗です。Nebula Capcel3 Laserは画像の輪郭がはっきりしていて、写実感の高い映像を楽しめる印象。ポータブル機ですが、据え置き機に対抗できる美しさです。

寝る前に、枕元で使うと最高

個人的にお気に入りのポイントは、明るすぎないこと。

昼間でも使えるような据え置き機は、寝室で使うには眩しすぎます。また、狭い部屋では反射光で部屋全体がライトを付けたかのように明るくなってしまいます。

その点Nebula Capsule3Laserの300ANSIルーメンは絶妙な明るさで、眩しすぎず、でもレーザーの高精細な映像は、ずっと見てられる心地よさがあります。

プロミ

寝る前にプロジェクターでYouTubeは、一日頑張った自分へのご褒美

自動台形補正とオートフォーカスが優秀

これが本当に便利。プロジェクターを使っていると、ちょっとぶつかったりして位置がズレることがよくありますが、Nebula capsule3 Laserは5秒で元通り。この機能によって、モバイルプロジェクターを使う上でのストレスがかなり軽減されています

ちょっと動かしただけで画面補正されるのが煩わしい場合は、自動補正の発動条件を厳しくしたり、OFFにするなど柔軟に設定が可能。

もちろん手動でのフォーカスや台形補正にも対応しています。

アルミボディが丈夫

実は2回くらいプロジェクターをベットから落としてしまいましたが、本体は無傷で無事に動作しています。アルミボディは丈夫なので、安心して持ち運ぶことができますよ。

収納場所に困らない

500ml缶ほどのサイズなので、どんな部屋でも置き場に困ることはありません。定位置を決めなくても、「今日はここに置いとこう」という感覚で収納できます。

USB-C給電なので、スマホ/PC/タブレットと電源を共有できるのは嬉しいですね。

外出時以外は、コンセントに繋いで使う

バッテリー容量は52Wh≒14050mAhで、バッテリー持続時間は2.5時間程度※バッテリーの劣化具合や、設定で再生可能時間は前後します。

充電を忘れるとすぐ電源が切れてしまうので、家庭内で使用する場合は電源に繋いで使用すると安心です。

長編映画を見るにはギリギリの時間なので、外出時はモバイルバッテリーがあると安心です。スペックはPD対応の出力30W以上が推奨されています。

以下のAnkerのバッテリーは、30W条件を満たす中では価格がお手頃で、20000mAhの容量で余裕を持って満充電にできます。スマホの充電器も兼用できるので、旅行時のお供にぴったりです。

Nebula Capsuleの公式スタンドはあると便利

Nebula Capsule3は小型化のため本体の角度調整機能が省かれており、利用シーンによっては思い通りの場所に映像を投影できないことがあります。

そんな時にあると便利なのがスタンドや三脚です。

注意点として、Nebula Capsuleは本体が縦長で重心位置が高くなるため、不安定な三脚だとバランスを崩して倒れます。必ず安定感のあるスタンドを選びましょう。

ジェクタ

100均の三脚は強度が足りず使用できませんでした・・・・

×100均の三脚では本体を支えきれない

おすすめはNebula Capsule公式スタンド。専用設計のデザインは本体にマッチしますし、何よりも使いやすいです。

公式スタンドは、折りたたみ式とジンバル式の2種類があります。


折りたたみスタンド

ジンバルスタンド
価格4,990円6,990円
重さ約90g約400g
寸法直径8.5cm厚さ2cm‎10x12x13cm
メリットポケットサイズで持ち運びやすい充電しながら天井投影可能で、安定性が高い
デメリット天井投影しながら充電できない携帯には向かない

折りたたみ式スタンドはポケットサイズで携帯性が高く、角度調整も十分快適です。

2種類のNebula Capsule専用スタンド
2種類のNebula Capsule専用スタンドの使用例

ただし折りたたみスタンドは、充電しつつ天井投影ができないというデメリットがあります。ジンバル式は、より安定感が高く、天井投影をしながらの充電も可能です。

折りたたみ式スタンドで天井投影
折りたたみスタンド
ジンバル式スタンドで天井投影
ジンバルスタンド

天井投影をしない → 折りたたみ式
天井投影をする → ジンバル式

を推奨します。

\折りたたみ式で小型/

\天井投影に適したジンバル型/

▫️スタンドの個別レビュー記事は以下

Nebula Capsule 3 Laserのレビューまとめ

今回はAnkerのモバイルプロジェクターNebula capsule 3 Laserをレビューしました。一番の魅力はモバイルならではの使いやすさ」と、「美しい映像」を両立していること。

自宅での視聴はもちろん、旅先に持っていくと、夜の思い出が一つ増えます。

これ1台で、かなり素晴らしい視聴体験ができる、オールインワンモバイルの傑作でした。映像の美しいモバイル機を探している方に、激推しの一台です。

\Nebula Capsule全シリーズの性能を比較/

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この記事を書いた人

プロジェクターレビュー実績50機以上。
AV家電アドバイザー資格あり。

ホームシアターで見た映画は400本以上で、使用者の目線に立った実用的な考え方で実機レビューを行います。

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