みなさんこんにちは、プロジェクターオタクのジェクタです。
今回は2万円で買えるプロジェクターiWiMiUS P65をご紹介。
・実勢価格2万円のフルHDモデル
・1000ANISIルーメンの大光量
・配信サービスを内蔵OSで楽しめる
・スピーカー搭載のオールインワンモデル
結論としては、今最もコスパのいい格安機はこれだと思います。
2年くらい前までは、1000ルーメンの製品は4万円から5万円程しましたが、去年のTOPTRO X9は3万円、そして今回のP65は2万円と、嬉しい低価格化が進んできています。
数年前までは考えられなかった明るさの映像が、この価格まで降りてきています!

OSやスピーカーも前モデルから進化しているのもポイントが高いです。
今回はそんな新たなコスパ王であるP65について、独自データ満載でレビューしていきますよ。
スペック
| 税込価格 | 25,990円※ |
| 投影方式 | LCD |
| 光源 | LED |
| 明るさ | 1000ANSIルーメン |
| 解像度 | 1920×1080 (フルHD) |
| 台形補正 | 垂直 /水平自動 |
| フォーカス | 自動 |
| スローレシオ | 1.3 |
| 投影距離 | 40インチ:1.2m 60インチ:1.8m 80インチ:2.4m 100インチ:3.0m 120インチ:3.6m 150インチ:4.6m |
| スピーカー | 20W |
| 騒音 | 不明 |
| 端子 | イヤホンジャック HDMI USB-A |
| OS | メーカー独自OS (YouTube、Netflix、プライムビデオ、Disney+など対応) |
| Wifi | wifi6 |
| Bluetooth | 5.3 |
| サイズ(実測値) | 23.5×8.5×19.5cm |
| 重さ(実測値) | 約1.39kg |
実際は、値引き込みで2万円位で買える場合が多いです
ボディーと付属品を確認
デザインは非常にシンプルで無駄がない印象。
正面には自動画面補正用のセンサーがあります。

背面の接続端子は、USB-A、AUX、HDMI(ARC)が一つずつ。

底面には三脚用のネジ穴あり。またネジ式のフロントフットで、角度の微調整が可能です。


側面のフィルターが、埃の侵入を防ぎます。

重さは約1.4kgで取り回しに優れます。


付属のQRコードから製品登録をすると、保証が3年に延長になる模様。※保証内容は記事執筆時点の情報であり、変更される可能性があります

P65の映像を確認していく
最大の魅力は1000ANSIルーメンの明るさで、この価格では破格のスペックだと思います。
以下で基礎特性を確認しつつ、他の格安機と映像を比較しながら本機の実力を確認していきま。
多少明るい部屋でも使える
ライト強

ライト弱

暗室




1000ANSIルーメンは、多少なら明るい部屋でも使える明るさ。
画面輝度を測定したところ下記のような結果になりました。映画館の映像=48nitが基準なので、数字を見れば映像の眩しさが想像できると思います。
| 画面サイズ | 画面輝度 |
|---|---|
| 50インチ | 172nit |
| 80インチ | 68nit |
| 100インチ | 44nit |
| 120インチ | 30nit |
100インチでも44nitと、映画館並みの明るさがあります。

輝度には若干のムラがある


照度計を用いて白画面9ヶ所の輝度を測定し、明るさのムラを確認。
明るさの平均値は80で、中心と比べると、左右は若干暗い傾向。これは5万円以下の単板LCDプロジェクターではどれも同じ傾向です。
実際の映像では、数字ほどの落差は感じないので安心して下さい。(人の目は明部の明るさの違いに鈍感です)

コントラスト比
Q.コントラスト比とは?
最も明るい白(ホワイト)と最も暗い黒(ブラック)の輝度の比率を表します。例えば、「2000:1」のコントラスト比なら、白の明るさが黒の明るさの2000倍であることを意味します。
コントラスト比が高いほど、映像の奥行きやメリハリが増し、細かいディテールが見えやすくなります。


コントラスト比は1721:1を示しました。この数字は、高級機にも引けをとらない素晴らしい数字です。
黒は沈んでいて灰色には見えません。

画面にはしっかりとメリハリがあり、本格感があります。

色域はやや狭い
Q.色域とは?
プロジェクターの色域とは、表示可能な色の範囲を示す指標です。色域が広いほど鮮やかで豊かな色表現が可能になり、映像の正確性や美しさに影響を与えます。
色域には様々な規格があり、コンテンツ毎に使い分けられています。

| 色域 | 特徴 |
|---|---|
| sRGB/Rec.709 | 一般的なディスプレイ、テレビ、ウェブ標準、youtube(非HDR)、Blu-ray |
| DCI-P3 | 映画、HDR映像、4K UHD Blu-ray、Youtube(HDR) |
| BT.2020 | 自然界の色の99.9%を再現。実際のHDR映画はBT.2020の枠組み内にP3で格納されている場合が多く、その色域はフル活用されていないのが現状。 |
色域の実測値は下記の通り。
Rec.709のカバー率は67%と、5万円以下の機種の中では標準的です。赤の彩度はやや低く、青と緑はそれなりです。

色域の幅は格安LCD機の明確な弱みであり、解決のためにはDLP方式のElfin Flip Plusや3LCD方式のEF-21など、価格帯を上げて別方式の製品を選ぶしかありません。
しかし、P65で実際に人の肌の色と赤を確認してみると、違和感はそこまでないです。P65は限られた色域の中で、うまくカラーの制御を行っている印象です。

ピント性能は十分

角のピントは中心と比べるとやや甘いですが、格安機の中では十分良好です。かなり小さい文字ですが、中心から角まで明確に視認することができました。
このように映画の字幕もはっきりと読み取ることができるので、普通に使っていて困ることはないです。

他の格安機と比較するとコスパの良さがわかる
手持ちの格安製品と映像を比較してみました。

①1万位の機種と比較・・・画質に雲泥の差がある!
Amazonでランキング1位の1万円程度の格安機との比較。映像の明るさ、映像の解像感、発色が全然違うことがわかると思います。
Amazon人気の1万円以下の機種 vs P65

格安機品の20,000ルーメンや、30,000ルーメンと書いてるのは「映像の明るさ」ではなく、「ランプそのものの明るさ」の表記なので、騙されないように注意。
1万円位の製品は映像クオリティーがガクッと落ちるイメージなので、コスパはあまり良くないと考えています。
②前モデル(P63)と比較・・・進化を実感する
前モデルのP63も良いモデルでしたが、P65の方が映像は明瞭です。
2000円ほど価格は上がりましたが、700→1000ANSIルーメンに光量がアップしたメリットはかなり大きいです。
P63 vs P65

③3万円の機種との比較・・・そこまで大きな差はない
格安機の中でも画質の良いX9とも比較してみました。
同じ1000ANSIルーメンですが、X9の方がコントラストがやや高く映像にメリハリがあります。ただ約1万円の価格差があることを考えると、P65でもよいと思いました。得られる体験はそこまで変わらないです。
TOPTRO X9 vs P65

内蔵OSで配信サービスを楽しめる

メーカー独自のOSには、動画配信サービスのアプリがインストールされています。記事執筆時点で、YouTube、Netflix、プライムビデオは問題なく動作することが確認できました。
ジェクタ格安機は非対応なことが多いNetflixも使えるのは嬉しい
Disney+とHuluのアイコンもありましたが、私は契約していないので動作は未確認となります。

全体的な動作の速度はストレスを感じないレベルで、十分実用的だと思います。
好きなアプリを開けるリモコンのショートカットボタンも便利です。

音質は可もなく不可もなく

Dolby Audio対応の10Wスピーカーを搭載しています。
音質は過去モデルのP63からは大幅に進化しているのは好印象。中高音はなかなか明瞭で、セリフや効果音などはしっかり聞き取ることができます。
しかし、あくまで内蔵スピーカーなので、感動するような音質とはいきません。
音響面のクオリティーを求めるのであれば、3.5mmジャックやBluetooth機能、HDMI端子を使用して、外部スピーカーとの接続を推奨します。
ゲームは条件付きで楽しめる

入力遅延の測定値は、FHD/60Hzで92ms(0.092秒)でした。
実際にゲームをプレイするとやや遅延は感じました。ロックマンやマリオカートではそこまで違和感はありませんでしたが、FPSや格ゲーの対戦では不利になると思います。

軽めのアクションゲームやRPGなど、大画面で世界観を楽しめるのは最高です。

なお、ゲーム速度を重視する場合は、価格帯は上がりますがDLP方式の製品がお勧めです。下記の記事で入力遅延の実測値をまとめているので、気になる人はご参考ください。

消費電力は控えめ / 排気音はやや気になる
消費電力は63Wで大したことはありません。50インチのテレビと同等〜やや低いくらいのイメージです。

排熱はほんのり暖かい感じで、そこまで問題を感じませんでした。
しかし、排気音は40.8dBA@1m と、それなりの大きさでした。イメージしにくいかもしれませんが、40dB=図書館の中の環境音くらいの騒音レベルです。

映像に集中してれば気にならないが、無音のシーンでは気になることもあると思います。
2万円でこの性能は破格!新たなコスパ王に認定
デメデメリットとして挙げた部分は、格安LCDプロジェクター全般に共通する課題でもあります。
そのため、こうした点が受け入れられない場合は、有名メーカーの3LCD方式やDLP方式の製品を選ぶ必要があります。(5万円以下の機種では、多くの製品が似た傾向を持っています。)
格安LCDモデル同士の映像品質には大きな差が出にくく、差別化ポイントになりやすいのは“明るさ”です。
その点、このP65は2万円台で1000ルーメンという、非常に優れた性能を実現しています。3〜4万円クラスの製品に画質は遜色なく、価格を含めたコストパフォーマンスでは、P65が頭ひとつ抜けていると感じました。

もちろん、1万円前後の格安モデルと比べると、画質は明確に上。
使いやすいOSとスピーカーも好印象です。
今後は安いプロジェクターを探している人におすすめしたい、コスパ最強の1台だと感じました。

