みなさんこんにちは、プロジェクターオタクのジェクタです。
Aladdin X最新の入門機、Aladdin X3が発売されました。
・工事不要で簡単に天井設置
・ライト+スピーカー+プロジェクターの3in1構造
・10万円を切るお手頃価格
・完全配線レスで、部屋を広く使える
従来のX2シリーズの技術をベースに、OSなどの細かいブラッシュアップが加えられました。大幅に性能が変わるわけではありませんが、価格据え置きで新モデルが出たことは素直に嬉しい。
今回の記事では、独自データと共にAladdin X3をレビューしていきますよ。
スペック

他のモデルとの比較は下記の通り。
| 項目 | Aladdin X2 Light | Aladdin X3 | Aladdin X3 Laser 4K |
|---|---|---|---|
| 価格 | 99,800円 | 99,800円 | 249,800円 |
| 解像度 | フルHD | フルHD | 4K |
| 光源 | LED | LED | 3色レーザー |
| 明るさ | 700 ANSIルーメン | 700 ANSIルーメン | 1600 ANSIルーメン |
| MEMC | ○ | ○ | ○ |
| OS | Android11.0 | Aladdin OS | Aladdin OS |
| ストレージ | 32GB | 64GB | 64GB |
| レンズ可動域 | 19° | 25° | 32° |
| 適用畳数(照明) | 14畳 | 8畳 | 14畳 |
| おすすめの人 | ライト性能重視 | 操作性重視 | 画質重視・ホームシアター向け |
価格は前モデルのX2 Lightと据え置きですが、本機は完全な上位互換というわけではありません。
・シーリングライト性能は、前モデルが上回る(対応畳数、カラーライト機能)
・最新OSにより操作性はX3が上
・フルHDモデルの映像性能は同等
・4KモデルはOS、映像性能、ライトの対応畳数ともに最高
(→4Kモデルのレビュー記事はこちら)
という感じ。
入門グレードの場合、シーリングライトの性能重視ならX2 Light。操作性を重視するなら、最新OS搭載のX3が魅力的です。
設置と初期設定

本体はシーリングライトを交換する要領で簡単に取り付け可能。
説明書に細かい手順が書いてあるので、迷うことはないでしょう。

投影距離と画面サイズの関係は下記の通りなので、事前に確認しておきましょう。

取り付け作業はとても簡単で、5分もあれば終わります。

取り付け後は画面の初期設定を行います。
画面設定



このように、簡単に初期設定は完了します。
また、ファンノイズは32dB@1m(スペック値)と非常に静か。
ライト一体型のプロジェクターは、視聴者と本体の距離が離れるので、排気音が気になりにくいのも素晴らしい点です。音が出てるシーンでは気にならず、無音のシーンなら少しわかるという感じ。
排熱もほとんど気にならなかったので、夏場でも使いやすい印象を受けました。
画質を確認
様々な角度から、映像を徹底的に確認していきます。
明るさは700ANSIルーメン
以下は95インチの画面サイズで視認性を確認した結果。
ライト強

ライト弱

暗室




画面輝度の実測値は下記の通り。

映画館=48nitが明るさの目安なので、私の視聴条件ではそれよりもやや暗いイメージです。ただ、夜間の視聴では十分な明るさを感じました。

画面輝度は投影サイズ次第で変わりますが、大体85インチくらいで映画館(=48nit)と同等の輝度になります。
ネイティブコントラスト約500:1

ネイティブコントラスト比は500:1程度と、10万円以下のDLPプロジェクターとして標準的な性能です。
高級機ほどの深い黒や力強いコントラストはありませんが、不自然な黒浮きは感じられず、価格を考えれば十分満足できる映像品質に仕上がっています。

黒強調モードでは、シーンに応じてレーザーの出力制御を行います。画面内の黒を深める効果がありますが、若干のポンピングを感じたので、好みに応じてONにすると良いと思います。
色域はRec.709に対応
色域の実測値は下記の通り。※映像モード毎にほとんど差がなかったので、代表として標準モードの結果を示します

SDR基準であるRec.709のカバー率は91.1%。赤と青はRec.709よりやや広く、緑は狭いという結果になりました。
面積的にはRec.709と大体同等の広さで、自然なカラーで映像を楽しめます。

解像度はフルHD

日常的な視聴で文字が読めずに困ることはほとんどありません。ただし、フルHDの映像は画面に近づくとドットがやや見えるので、適切な視聴距離で楽しむのがおすすめです。
映画の字幕やゲームのテキストなど、小さな文字はしっかり視認できます。

Harman/Kardon製スピーカー搭載

スピーカー出力は8W×2基。
低音はそこそこですが、中音がはっきりとしていてまとまりのいい音です。聞こえ方は「天から降り注ぐ」という感じで、聞き応えがあります。
ジェクタ「音響体験」は、10万円以下の製品ではNo.1だと感じています
有線の接続端子はないため、外部スピーカーを使いたい場合はBluetoothでの出力になります。
ゲームはやや遅延がある
本機は有線の接続端子がないため、ゲームはAladdinX Connector2経由で、HDMの無線I接続を行うことでプレイが可能です。
遅延のスペックは100ms。
これは約6フレームに相当するので、反応速度が求められるようなゲームは不向きです。
実際にSwitch2と接続してプレイしてみました。

確かに遅延は分かりました。
ただ、「無線接続」と聞いて想像していたよりは、自由に動かせる印象。
カジュアルゲームやRPGは問題無いので、たまには大画面でゲームの世界に浸かるのも楽しいと思います。
Aladdin OSで様々なサービスを楽しめる

スイカゲーム、壁時計、世界の絵本など子どもと遊べる独自のアプリに加えて、Aladdin Xがセレクトした動画配信サービスを楽しむことができます。
Aladdin OSでは本体の起動がとても高速なのも好印象。(スリープモードからは数秒で復帰できます。)以前はAndroidベースのOSでしたが、Aladdin独自OSになり、動作の快適性や操作性がブラッシュアップされています。
以前はマウスカーソル操作で動かしにくかったNetflixも普通に動かせるようになりました。

記事執筆時点(7/26)で搭載が確認できたアプリは下記の通り。※対応アプリは変更される可能性があります
なお、非対応アプリを楽しみたい場合は、Aladdin X Connector2経由でFireTV Stickなどのストリーミングデバイスを無線でHDMI接続する方法があります。

シーリングライトは8畳対応
ライトの明るさは3800lm。
私の7畳のシアタールームでは十分過ぎる明るさでした。

明るさ100段階、色調100段階調整可能で、お気に入りの設定を4つまで登録してリモコンで呼び出しが可能です。
ジェクタ「明るめ」、「中くらい」、「暗め」の設定を保存しておくと、すぐに切り替えられて便利

コスパが魅力!ライト一体型の入門モデル

以上、Aladdin X3のレビューでした。
本機最大の魅力は、プロジェクターにつきものの「設置のハードル」を大きく下げてくれることです。シーリングライト一体型ならではの手軽さは、他にはない強みだと感じました。
過去モデルから劇的な進化ではありませんが、OSが最新になったことで使い勝手は着実に向上しています。
天井から広がる独特の音響体験は、10万円以下のプロジェクターとしては最高クラス。
ライト機能をはじめとする付加価値も充実しています。
驚くほど部屋に自然に溶け込み、ストレスフリーで使えるので、価格以上の価値がしっかり感じられる製品でした。

