2020年1月に発売されたXGIMIのフルHDモバイルプロジェクターMoGo Proは、その完成度の高さとコスパの良さで市場に大きなインパクトを与えました。
今回レビューするMoGo Pro+(モゴプロプラス)は、そんなMoGo Proの性能がブラッシュアップされた最先端のモバイルプロジェクターです。
- 独自の画像エンジン「X-VUE」搭載
- 横方向の自動台形補正に対応
- 傾きを変えられるスタンド追加
約5,000円の価格差を考慮しても「コスパは前世代のMoGo Proを超えてきた」というのが個人的な評価で、モバイル機トップクラスの1台であることは間違いないです。
本記事ではそんなMoGo Pro+の性能を、どこよりも徹底的にレビューしていきます。
MoGo Pro+のスペック
税込価格※ | 62,800円 |
光源 | LED |
明るさ[ANSIルーメン] | 300 |
解像度 | 1920×1080 (フルHD) |
100インチ投影距離 | 2.66m |
台形補正 | 水平/垂直オート40° |
フォーカス | 自動 |
スピーカー | 3W×2 |
端子 | DC HDMI USB2.0 3.5mm AUX |
OS | Android TV 9.0 |
Wifi | 2.4/5GHz |
Bluetooth | 4.2/5.0 |
寸法[mm] | 94.5×105.5×146 |
重さ[kg] | 0.9kg |
フルHDの美しい映像、Harman/Kardon製のスピーカー、VODを楽しめるOS、バッテリー内蔵で、まさに片手に収まる映画館と呼べる1台です。
実際の映像を確認
プロジェクターの映像と音を撮影しました。お持ちのデバイスの中で、なるべく大画面のもので見ると雰囲気がよくわかると思います。
小さいボディだけど映像はパワフル!
MoGo Pro+の映像を評価
MoGo Pro+は独自の画像エンジン「X-VUE」を搭載しており、映像の美しさに磨きがかかっています。以下様々な角度からMoGo Pro+の映像を評価してきます。
写真はタップで拡大できます
モバイル機にしては明るい
とても明るい部屋
MoGo Pro+の映像
少し明るい部屋
MoGo Pro+の映像
暗室
MoGo Pro+の映像
一昔前までは、100ANSIルーメン位が多かった小型プロジェクターも大分明るくなってきました。
300ANSIルーメンのMoGo Pro+は、ライト全灯は厳しいものの、薄明るい部屋なら映像が見えます。つまり昼間でも、カーテンを閉めれる環境なら活躍できるんです。
色はとても鮮やか
元画像
MoGo Pro+
元画像
MoGo Pro+
XGIMIのプロジェクターは、デフォルト設定では、原色よりも濃いめの色合いの印象です。
これはわざとかわかりませんが、色が濃いおかげで凹凸のある壁や多少明るい部屋でも見やすいように感じました。
色味が好みでないなら、設定で細かく調整も可能。
解像度の確認
文字はドット感が少なく滑らか。
画面の中心から角まで、明るさと解像度が安定していました。
映像はモバイル機の最上位層に食い込みます
MoGo Pro+は音も良し
高級車にも採用されているHarman/cardon製のスピーカーを内蔵し、クリアで聞き取りやすい音を鳴らします。
どの方向に座ってもしっかり音が聞こえ、3Wスピーカー2基で音量も十分。ウーファーは内蔵していないので、低音の迫力はそこそこですが、十分に映画やゲームを楽しめる音です。
MoGo Pro+の本体と付属品を確認
本体の同梱物はリモコンとACアダプター。
本体は小さいのに、ACアダプターが大きめなのはもったいない・・・・
正面の写真。黒いメタリックボディは、重厚感がありかっこいいです。
背面には電源ボタン、ケーブル差し込み口と排熱口。
対応ケーブルはHDMI、USB2.0とイヤホンジャック
上面は電源ランプ、音量±ボタン、停止/再生ボタン。
底に滑り止め用のゴム、三脚用のネジ穴、角度調節用の折りたたみスタンドが付いてます。
折りたたみスタンドを使うことで、本体をこのように傾けられます。
重さは0.9kgで、片手で持ててしまいます。
MoGo Pro+の使用感を確認
起動時間は45秒
スイッチを入れ、リモコン操作ができるようになるまで45秒。
一見遅く感じるかもしてませんが、オートフォーカス込みの時間なので決して遅くはないです。
フォーカス、台形補正はオートで快適
縦横台形補正とフォーカスをオートで実行してくれます。持ち運びの多いモバイルプロジェクターでは、ぽん置きですぐ映像を見れるのは非常にありがたい。
リモコン操作は快適
リモコンの反応速度は良好でストレスは感じません。音声検索にも対応しているので、youtubeではリモコンの文字入力のめんどくささを解消してくれます。
ファンの音は小さい
排熱口に手を当てると熱風を感じますが、音は非常に静かです。
公式HPによると騒音は30dB以下で、これはささやき声より小さい音
Android TV内蔵で、すぐ映像を楽しめる
初期設定のアナウンスに従ってGoogleアカウントと連携するだけで、YouTubeやAmazonプライムビデオなどの動画配信サービスをすぐ楽しめます。
箱を開封して、10分後にはプライムビデオを楽しめるわ
スマホの映像もワイヤレスで映せる
プロジェクターとスマホを同じWifiネットワークに繋ぐことで、スマホの映像を投影できます。
iPhoneの場合はMoGo Pro+にAir Screenというアプリをインストール。Androidはアプリ不要で連携できます。
らくらく天井投影
四角形状の本体は、仰向けに寝かすだけで天井投影可能です。ただしこの状態で給電はできませんので、満充電で使用しましょう。
低遅延のゲームモード搭載
ゲームモードでは、コントローラーの入力遅延を大幅に低減してくれます。
ゲーミング性能の評価として、Leo Bodnar Electronicsの「4K Lag Tester」を使ってプロジェクターの入力遅延を測定しました。
フルHD/60Hz条件で測定
・通常モード:178.3ms
・ゲームモード:42.5ms
ゲームモードはなかなか高速。シューティングゲームのネット対戦などでない限りは、快適にゲームができますよ。
入力遅延の測定方法と、他の機種の測定結果は以下の記事を参考にしてください
収納は楽々
小さいので収納場所に困りません。本体のデザインがいいので、棚に並べるだけで部屋がおしゃれになります。
他のモバイルプロジェクターとの比較
フルHDのモバイルプロジェクター
MoGo Pro+はフルHDプロジェクターの中では価格が安い部類。
MoGo Pro+は映像も音も高クオリティなので、全モバイル機の中でコスパは最高級の製品だと思っています。
MoGo Pro+を使って感じたメリットとデメリットをレビュー
個人的に気になる欠点はこの1点だけ。明るさ、画質、音、使いやすさはモバイル機として申し分ないと思います。
モバイル用途としても、本格的な映像を楽しむための据え置き機としてもオールマイトに活躍できるので、「迷ったらこれ」と誰にでもにおすすめしたい、間違いのない商品です。
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