XGIMIはホームプロジェクターの世界累計出荷台数No.1の人気ブランドです。
XGIMIの入門機にあたる「Elfin」の新型、「Elfin Flip Pro」が新たに発売されたのでレビューをしていきます。
・フルHD/400iSO ルーメンの美しい映像
・スタンド一体型のボディ
・15000mAhのバッテリーを搭載
・Dolby Digital Plus対応で音も良い
Elfinシリーズの魅力は、お家映画を楽しめる本格的な映像と、美しくスリムな本体デザインです。インテリアとして部屋に飾ってもいいくらいデザインが洗練されています。
操作も簡単で多機能なので、プロジェクターの入門機としてどんな方にでもお勧めできる一台でしょう。
Elfin Flip Proのスペックを確認
項目 | New Elfin Flip Pro | Elfin |
---|---|---|
税込価格※ | ||
光源 | LED | |
投影方式 | DLP | |
明るさ[ISOルーメン] | 400 | 600 |
解像度 | フルHD | |
色域 | Rec.709 113% | 不明 |
HDR10 | 対応 | |
100インチ投影距離 | 2.66m | 2.66m |
台形補正 | 垂直/水平 自動 | |
フォーカス | 自動 | |
スピーカー | 3W×2 | |
騒音 | 28dB | 30dB |
端子 | HDMI USB DC | HDMI USB-A 3.5mmAUX DC |
OS | XGIMI OS | Android TV 10.0 |
Wifi | 2.4/5GHz | 2.4/5GHz |
Bluetooth | 5.1 | 5.0 |
バッテリー | 搭載 | 非搭載 |
寸法[cm] | 23.5 x 21.8 x 64 | 19.2×19.4×4.8 |
重さ[kg] | 1.42 | 0.9 |
Elfin Flip Proは前世代のElfinの「進化版」というより、「Newバリエーション」という解釈の方が正確でしょう。
バッテリーを搭載し、さらにスタンド一体型になったことで使い勝手は向上していますが、明るさは若干低下していますね。
Elfin Flip Proの付属品を確認
正面から見るとこのような感じ。ぱっと見で全くプロジェクターに見えないオシャレな外観をしています。
厚みが64mmなので、収納が簡単。部屋に飾っても良いですし、棚の隙間に入れてもOKです。
本体を回転させるとレンズが出てきます。
本体の回転は最大135度。
背面には、電源ボタン、HDMI端子、USB-A端子があります。
裏側には充電ケーブルの差し込み口があり、ケーブルを刺したまま本体は回転可能です。本音を言うと、ここはUSB-C給電の方が嬉しかった。
スタンドの底には3脚用のネジ穴があります。
スタンドにさらに3脚を取り付けてみると・・・・おしゃれではなくなりますね笑。
重さは約1.4kg。バッテリーとスタンド追加によりElfinより重くなったものの、狭いスペースで自立できるため収納性は上がりました。
付属品は以下の通り。
電源ケーブル、説明書、リモコン、単4電池×2本
Elfin Flip Proの画質を確認
100インチの映像で、以下の3つのポイントを確認。
- 明るさ
- 色味
- 解像度
写真をタップで拡大できます
◯多少明るい部屋でも楽しめる明るさ
とても明るい部屋
Elfin Flip Pro
少し明るい部屋
Elfin Flip Pro
暗室
Elfin Flip Pro
400ISOルーメンの明るさは、多少明るい部屋でも映像を楽しめます。
直射日光の入る部屋は厳しいですが、カーテンを閉めれば昼間でも十分な明るさですよ。
色の再現性は高い
元画像
Elfin Flip Pro
元画像
Elfin Flip Pro
色域はRec.709の113%をカバーします。
前作のElfinはデフォルト設定が若干青っぽく感じたのですが、本機はカラーバランスがより改善されたように感じました。
画面角まで明るくはっきり
フルHDなので、文字の輪郭ははっきりしていて視認性は良好。
さらに画質が劣化しやすい画面端も、中心とほぼ変わらないクオリティでした。
画面全体が美しい!
Elfin Flip Proは音もきれい
従来はHarman/Kardon製のスピーカーのロゴがありましたが、本機はXGIMI SOUNDのロゴになり、搭載スピーカーが変更。3W×2機のステレオスピーカーは、相変わらずDolby Digital Plusに対応しています。
XGIMIプロジェクター全般に言えることですが、音がとてもクリアで気持ちいいんです。もちろん外部スピーカーには敵いませんが、十分に映画や音楽を楽しめるクオリティですよ。
Elfin Flip Proの使用感を確認
起動時間は約20秒
OS内蔵スピーカーの起動時間は40秒前後が一般的なので、本機はかなり高速です。搭載OSがAndroid TVから独自のXGIMI OSに変わった影響かと思います。
自動フォーカス、台形補正が便利
フォーカスと台形補正は自動、さらに障害物回避機能と、スクリーンアジャスト機能があるので、「ポン置き」で画面調整が大体終わってしまいます。
これは本当に便利。
位置を自分で調整したい場合は、リモコンによる4点調整も可能です。
排気ファンの音は静か
製品ページによると、騒音は28dB以下(@1m)です。
かなり静音製が高いので、映画を見ている間ファンの音は気になりませんでした。
新OSは一長一短
搭載OSはAndroid TVから独自のXGIMI OSに変わっています。
本機はついにNetflixに正式対応。以前のモデルのように、アプリマネージャー経由での手動セットアップは必要なくなりました。
一方、XGIMI OSは対応アプリ数が少ないのが難点。アプリストアのラインナップはほぼ海外仕様で、見覚えのあるサービスは少なかったです。
YouTube、Netflix、プライムビデオ、U-NEXTは初期でインストール済み。Disney+など、その他アプリを視聴したい場合は外部機器が必要になるでしょう。
XGIMI WALLで部屋をおしゃれに
XGIMI WALLアプリでは、好きな壁紙ビデオを投影し、部屋をおしゃれに演出できます。猫や海底、焚き火などは、みていると癒されますよ。
リモコンはデザインを一新
リモコンのデザインは洗練され、よりおしゃれに。
機能面ではYouTube、Netflix、Prime Videoの便利な直通ボタンが追加されたのは嬉しいポイント。一方、音声検索ボタンが消えたのはマイナスポイントに感じます。
スマホミラーリングは簡単
スマホ画面を無線でミラーリングできます。最近のスマホカメラは高画質なので、大画面で投影すると想像以上に美しくて驚きますよ。
ホーム画面に「投影アシスタント」があるので、そちらの手順に従うだけで簡単に投影できます。
天井投影も楽しめる
スタンド一体型の本機は天井投影も簡単。コンパクトサイズなので、枕元に簡単に置けます。
映像が極端に明るすぎないので、寝る前に見ても目が疲えず気持ちよく寝ることができました。スタンドの設計上、真上には映像が向けられないので、レイアウトには気をつけましょう。
低遅延のゲームモードを搭載
スペックによると、入力遅延はゲームモードで26.3msのこと。
一応、Leo Bodnar Electronicsの「4K Lag Tester」を使ってゲームモードの入力遅延を実測してみたところ、遅延は22.0ms(@1080p60Hz)と、スペック値より更に高速でした。
高額なゲーミングプロジェクターでも16.6ms(@60Hz)ほどなので、この値はかなり優秀です。
マリオやモンハンをプレイしましたが、遅延を感じず快適にプレイできましたよ。
Elfin Flip Proのメリットデメリットまとめ
スタンド込み、厚さ6.4cmのプロジェクターは唯一無二。デザインが本当に素晴らしく、インテリアとして飾りたくなるくらい色・デザイン・質感が優れています。
「かっこいい」や「可愛い」ではなく、「美しい」。美しいデザインは老若男女関係なく刺さります。箱を開けてビジュアルを見た地点で、かなり購入満足度を高めてくれるでしょう。
また、映像や音質は流石のXGIMIプロジェクターといった感じ。品質に優れ、価格に対する満足度が非常に高い。
XGIMIのプロジェクターに興味がある方の入門機として、非常にお勧めできる一台ですよ。