EB-W06は2020年の発売以降、人気の高いエプソン入門グレードのプロジェクターです。
EPSON製品は種類が多く機種選択に迷うと思いますが、100インチ以下のプレゼン用途ならこのEB-W06で十分です。
・3LCDによる鮮やかな発色
・明るい映像で、大画面でもよく見える
・安心、安全の品質
映像が明るく見やすいので、顧客や上司へのプレゼンに安心して使えます。
映像が綺麗だと、プレゼンで相手に与える影響も違います
また映画やゲームも鮮やかに写せるので、ホームプロジェクターの入門機としてもおすすめ。
画質はHD相当ですが、発色が良くピンボケしないので、低品質なフルHD機種よりも体感的な映像の美しさは上ですよ。
本記事ではそんなEB-W06について、徹底的にレビューをしていきますよ。
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EB-W06の位置付け
EPSONのHPを見ると、「ビジネスプロジェクター」と「ホームプロジェクター」の2つのカテゴリーに製品が分かれています。
ビジネス用と、ホームプロジェクター用途って何が違うの?
明確に区別できるのもではないけど、主な違いは以下の2点
ふーん
じゃあEB-W06はどちらの用途むけなの?
どちらの用途でも使用できます
エプソンのホームページを見ると、
ビジネスプロジェクター → エントリーモデル
ホームプロジェクター → スタンダードモデル
として両方にカテゴライズされている唯一の機種です。
明るく美しい映像をお手軽に楽しめる本機は、色々な状況に適応できる万能な商品です。
EB-W06のスペックを確認
価格※ | 58,200円 |
光源 | UHEランプ |
方式 | 3LCD方式 |
明るさ[ルーメン] | 3700 |
解像度 | 1280×800 (WXGA) |
100インチ投影距離 | 2.89m |
台形補正 | 水平手動 垂直手動/自動 |
フォーカス | 手動 |
ズーム | 1-1.2 |
スピーカー | 2W |
端子 | ミニD-Sub15pin、HDMI、1RCA、USB-A、USB-B |
寸法[mm] | 302×234×77 |
重さ[kg] | 2.5kg |
投影距離と画面サイズの関係
スクリーンサイズ (16:9) | 幅×高さ | 投影距離 |
---|---|---|
60型 | 135×75 | 172〜208 |
80型 | 177×100 | 231〜278 |
90型 | 199×112 | 260〜313 |
100型 | 221×125 | 289〜348 |
120型 | 266×149 | 348〜418 |
150型 | 322×187 | 435〜523 |
3LCD方式は、白だけでなくカラーも高輝度で写せるのが特徴。
昼でも鮮やかな映像を楽しめます。
EPSON EB-W06本体と付属品
本体の正面はこのような感じで、レンズと排熱口があります。
Amazonで写真を見た時は、デザインに特徴が無い印象を受けましたが、実物は質感が良くて驚きました。
上面は光沢がありツルツルで、側面はマットな肌触り。
レンズにはシャッターがついていて、映像を一時中断する際に役立ちます。
側面の片側に吸気口があります。
背面には各種端子の接続口と、スピーカー口。
ミニD-Sub15pin、HDMI、1RCA、USB-A、USB-B
上面には各種の操作ボタン。
底面には天吊り金具固定部と、高さ調整用のフロントフット、リアフット。
三脚用のネジ穴はありませんでした
本体の重さは2.5kgで、エプソンの製品の中では小型な方です。
付属品のリモコンと電源ケーブルは以下の通り。
EB-W06の映像をレビュー
100インチの映像で、以下の3つのポイントを確認。
- 明るさ
- 色味
- 解像度
写真をタップで拡大できます
◯映像はとても明るい
とても明るい部屋
EB-W06の映像
少し明るい部屋
EB-W06の映像
暗室
EB-W06の映像
明るさはとても明るく、部屋のライト全灯の状態でも映像が視認できます。
昼間カーテンを開けて電気をつけても、下の写真のようにスライドの内容をしっかりと確認できました。
昼のプレゼンもOK
◯3LCDはカラーも明るく鮮やか
元画像
EB-W06の映像
元画像
EB-W06の映像
色表現はとても鮮やか。
エプソンの3LCD方式は白以外のカラーも色が濃くて、ハキハキとした映像が魅力です。
◯画面全体は解像感が高く、均一なクオリティ
HD画質なので、かなり小さい文字もはっきりと視認できます。
流石にフルHDの上位機種には解像感は劣るものの、格安のフルHD機種より全然レベルが高いです。
画面角の光量低下やピンボケはなく、画面全体が美しいのも好印象ですね。
△音は必要最低限
2Wスピーカーの音は、映画や音楽を楽しむためには正直物足りないので、ホームシアター用途なら外付けスピーカーを推奨。
ただし本機はイヤホンジャックがなく、Bluetooth接続も不可。
じゃあどうやってスピーカーと繋げば良いの?
簡単な方法は3つ
- ①ARC対応のスピーカーとHDMI接続
-
本機はARC対応なので、HDMIケーブルで音声データの双方向通信が可能です。
- ②ストリーミングデバイスのBluetooth機能を使う
-
Amazon Fire TVスティックなどのストリーミングデバイスはBluetooth機能を備えているので、この機能でスピーカーと無線接続します。
③HDMI音声分離機を使用
HDMI分離機で、音声を分離してスピーカーに入力すればOKです。
EB-W06の使用感を確認
◯起動時間は28秒
起動時間は28秒で、なかなかの速さです。
◯垂直台形補正が自動
本体を傾斜させた際、垂直台形補正を自動で実行してくれます。
画面補正が簡単なのは嬉しいポイント。
ちなみに水平台形補正は手動で行います。
△排熱は熱い
ランプ光源は明るい代わりに排熱は熱く、排気音もそこそこします。
ここはLEDやレーザー光と比較した場合の一番のデメリットですね。
夏場は必ずクーラーのある部屋で使用しましょう。
動画を楽しむならFire TV Stickがおすすめ
本機はAndroidなどのOSは非搭載なので、動画配信サービスを楽しむためにはAmazon Fire TV Stickなどのストリーミングデバイスが必要です。
Fire TV Stickは、15ピンの端子と干渉して直挿しできないので、写真のようにHDMIケーブル延長ケーブルを使います。Fire TV Stickの電源は、プロジェクターのUSB-Aから給電可能です。
\合わせて買いたい/
◯映像は細かく調整が可能
カラーモードは5種類。
カラーモード | 特徴 |
---|---|
ダイナミック | 最も明るいモード。 |
プレゼンテーション | 映像を鮮やかに投影したい場合に適する。 |
シネマ | 映画などのコンテンツを楽しむのに適する。 |
sRGB | コンテンツの持つ色を忠実に表現したい場合に適している。 |
黒板 | 黒板に直接投射する場合に適する。 |
また、以下の項目は任意に調整が可能です。
明るさ、コントラスト、色の濃さ、色合い、シャープネス、ホワイトバランス、イメージ強調
カラーモードが[ダイナミック]または[シネマ]の時はオートアイリス機能を使用可能。オートアイリス機能では、投射シーンの映像の明るさに合わせて映像に深みが出るように光量を自動調整してくれます。
映像調整機能は盛りだくさんで、自分好みの絵作りが可能です
◯ゲームも快適にプレイ可能
Leo Bodnar Electronicsの「4K Lag Tester」を使ってプロジェクターの入力遅延を測定。
フルHD/60Hzの測定条件で38.3msと、なかなか良い結果になりました。スマブラやマリオをプレイしましたが、体感的に遅延は気になりませんでしたよ。
入力遅延の測定方法と、他の機種の測定結果は以下の記事を参考にしてください
EPSON EB-W06 メリットデメリットまとめ
お手本のような映像という表現がしっくりくるわ
昼間でも映像がはっきりと見える明るさが魅力。
小〜中規模の会議ならこのEB-W06で十分ですので、上位機種を選ばなくても大丈夫です。
設計はビジネスプロジェクター寄りですが、映画やゲームも鮮やかな映像で楽しめるので、ホームプロジェクターの入門機としてもおすすめです。