近年日本で存在感を強めている中華プロジェクターですが、「安かろう悪かろう」のイメージはもはや過去。「コスパの良いハイスペックな製品」が中国のメーカーからも出ています。
そんな中華メーカーでAnkerと並び、高いクオリティの製品を出し続けている人気メーカーがXGIMIです。
XGIMIは2013年創業ですが、今や中国トップシェアのメーカーとして、日本でも販売数を増やしています
プロジェクター界の黒船のような存在ね
今回はそんなXGIMIのフルHDモバイルプロジェクター、MoGo Proをレビューしていきます。
MoGo Proは2020年発売で、最新機種ではないものの、かなり完成度の高い製品です。
映像の美しさ、臨場感のある音、使いやすい OS、片手で持ち運べる軽さ。モバイルプロジェクターとして、全ての要素がハイレベルです。
MoGo Proのスペック
発売日:2020年1月 税込価格※:74,800円 出力解像度:フルHD(1920×1080p) 明るさ:300ANSIルーメン 光源:LED 光源の寿命:30,000時間 投影方式:DLP方式 台形補正:水平垂直40°(垂直オート) 100インチ投影距離:266cm スピーカー:3W×2 騒音:30db以下 バッテリー:動画最大4h、音楽最大8h 入力:DC、HDMI、USB2.0 出力:3.5mmAUX OS:Android TV 9.0 Wifi:2.4/5GHz Bluetooth:4.2/5.0 重さ:約0.9kg サイズ:約94.5mm×105.5mm×146mm |
発売から時間が経っているので、Amazonでの価格は値引きされていることが多いです。スピーカー、OS、バッテリーを搭載しているので、電源をつけるだけでそこに映画館が誕生します。
実際の映像
プロジェクターの映像と音を撮影しました。お持ちのデバイスの中で、なるべく大画面のもので見ると雰囲気がよくわかると思います。
MoGo Proの映像をレビュー
100インチの映像の画質を確認していきます。
写真はタップで拡大できますよ
明るさの確認
とても明るい部屋
MoGo Proの映像
少し明るい部屋
MoGo Proの映像
暗室
MoGo Proの映像
少しくらいなら、ライトをつけても映像を楽しめます。昼間はカーテンを閉めれば問題ないレベルの明るさでした。
色味の確認
元画像
MoGo Pro
元画像
MoGo Pro
デフォルト設定では、原色よりビビットな色に調色されており、とても絵が見やすい印象を受けました。
もし、色調が好みでない場合は、設定で細かく色味を調整できます。
解像度の確認
画面の中心から角まで、ドット感のなくきれいな映像でした。画面全体の光量もムラがなくほぼ均一でした。
MoGo Proの音質をレビュー
ベンツやBMWなどの高級車に採用されているHarman/Kardon製のスピーカーを内蔵。
低音は少し軽いですが、大音量でも割れずに安心してきける音でした。大画面の映像に負けないクオリティの音なので、映画も十分楽しめます。
スピーカーは2基搭載
どの方向に座ってもしっかり音が聞こえました
MoGo Proの本体と付属品を確認
本体には電源ケーブル、リモコンが付属します。
ACアダプターが大きめね・・・・
900gの重さで片手で持てます。金属のメッシュは手触りがいいです。
メタリックシルバーは明るすぎず、いい具合の光沢感。
背面には電源ボタン、各種ケーブルの差し込み口と、排気口があります。
上面には電源ランプと音量ボタン、停止/再生ボタン。
底に滑り止め用のゴム、三脚用のネジ穴があります。
MoGo Proの使用感をレビュー
起動時間はそこそこ
スイッチを入れてからリモコン操作できるまでの時間は45秒でした。
自動台形補正と、オートフォーカス込みの時間なので、そのまますぐ映像を楽しめます。
オートフォーカス、垂直台形補正は早い
プロジェクター起動時や、本体を動かした際は自動でフォーカスと台形補正を行ってくれます。
オートフォーカスは垂直方向のみ対応です。水平の台形補正を行う場合はリモコンで4点の画面調整をします。
リモコンの操作性は快適
リモコンの反応速度はストレスを感じない快適な速度。音声入力も可能で、youtubeの検索が爆速でできます。
リモコン下部にあるVOL/Focusスイッチで、±のボタンの役割を音量調節、ピント合わせに切り替えができます。
ファンの音は小さい
ファンの音はとても静かです。映像を一時停止して、やっと聞こえるくらいなので、動画を見てる間は気になることはないです。
公式HPでは騒音30dB以下と書かれてました。30dBはささやき声くらいのイメージです。
Android TV内蔵で、すぐ映像を楽しめる
MoGoProにはAmazon Fire TV StickやDVDプレーヤーは不要です。
ネットに繋ぐだけでYouTubeやAmazon Prime Videoなどの動画サービスを楽しめます。初期設定でGoogleアカウントと連携することで、いつも楽しんでいるサービスに簡単にログインできるので便利ですよ。
スマホの映像も映せる
スマホの写真や動画、ゲームアプリなどを大画面で楽しめます。
iPhoneの場合はMoGo ProにAir Screenというアプリをインストールする必要あり。Androidはアプリ不要でミラーリングできます。
天井投影も簡単
本体が四角いので、上に向けて倒すだけで天井投影可能です。天井への台形補正やフォーカスも自動で行ってくれるので、快適です。
ゲームモード搭載
ゲームモードは台形補正ができなくなりますが、コントローラーの入力遅延を大幅に低減してくれます。
応答速度の検証として、ボタンの入力から技が発動するまでのスロー映像を、60HzのPCモニターと比較。標準設定ではPCモニターよりも0.13秒位映像が遅れていたのに対し、ゲームモードでは遅れが0.05秒程度に短縮。
※スロー映像を目視で確認した結果なので、数字は参考までに。
この遅延は体感的には全くわからないレベルです。1フレームを争うFPSのネット対戦は厳しいかもしれませんが、自宅でモンハンなのどアクションゲームは快適にプレイできますよ。
収納は楽々
片手サイズなので、収納には困りません。デザインがおしゃれなので、インテリアとして飾れます。
三脚はあると便利
MoGo Proはプロジェクターの角度調整ができません。使い方にもよりますが、三脚があると役立つ場面が多いので、同時に購入することをおすすめします。小さくて安いもので十分ですが、1kgの重さに耐えられるものを選んでください。
他のモバイルプロジェクターとの比較
フルHDのモバイルプロジェクター
MoGo Proは明るさこそ控えめですが、フルHDモバイルプロジェクターでは価格は安め。後継機のMoGo Pro+は5,000円ほど高いですが、画質の色味のチューニング、本体の傾きを変えられるスタンド、水平方向の台形補正対応など色んな面で進化しています。
予算がある場合は、後継機であるMoGo Pro+は更におすすめです
\MoGo ProとMoGo Pro+の比較記事はこちら /
MoGo Proのメリットとデメリット まとめ
使う上でのストレスが少なく、映像も音も良い印象です。
XGIMIのプロジェクターは初めてでしたが、触って5分で、「あっ、これ本当にいいやつだ」とわかりました
「高くて高機能」は当たり前ですが、「そこそこの価格で高機能」を実現してるので、ユーザーの満足度の高さに納得です。
モバイル機を探している人に、自信を持っておすすめできる一台です。