【格安に天井投影】Pericat K12を徹底レビュー【人気機種の実力はいかに?】

Pericat K12

皆さんこんにちは、プロジェクターオタクのジェクタです!

プロジェクターの販売ランキングを見ると、近年急激に人気を高めているのが天井投影に対応した格安プロジェクターです。

・クーポン込みで1万円を切る価格
・回転式台座で、天井/壁投影を切り替え可
・高い口コミ評価

など、この辺りに魅力を感じて買う人が多いと思います。しかし、価格が安すぎるのって逆に不安ですよね。高すぎる口コミ評価も、ついサクラレビューを疑ってしまいたくなります。

そこで、今回は某通販サイトで人気の格安プロジェクター、PericatのK12を徹底レビューしていきます。

使ってみて感じたメリットはもちろん、デメリットも正直にお話ししていくのでぜひプロジェクター選びの参考にしてください。

目次

Pericat K12のスペックを確認

価格※14,999円
※2025/1/2クーポン込みで8,997円でした
光源LED
方式LCD
明るさ16000LM
解像度1920×1080(フルHD)
100インチ投影距離約270cm
台形補正垂直自動
フォーカス手動
ズーム100-50%
スピーカー搭載(W数不明)
端子HDMI、イヤホンジャック、USBーA
Bluetooth5.3
Wifi2.4/5GHz
寸法底面φ12cm×高さ20.5cm※実測値
重さ701g※実測値
※2025年1月2日地点のAmazon価格

解像度フルHDで、1万円を切る実勢価格は安いです。その分OSが内蔵されていなかったり、水平台形補正機能が省かれていたりと、機能は必要最低限です。

注意点としては、16000LMは映像の明るさではなく光源の明るさを指す値だと思われます。この点については、実際に後で検証をしてみましょう。

Pericat K12の本体と付属品を確認

箱はこのような感じ。かなりコストカットしてる感じが伝わってきます。

Pericat K12の箱

正面には投影レンズ。

Pericat K12正面

本体は最大で270度回転するので、天井に向けての投影も簡単です。角度調整は、10度きざみの多段階調節です。

Pericat K12壁投影
Pericat K12天井投影

上面にはフォーカスリング。ここを回してピントを合わせます。

Pericat K12フォーカスリング

背面には電源ボタンと接続端子。

HDMI、イヤホンジャック、USB、電源

Pericat K12背面

重さの実測値は701g。底面の直径は12cmなので、かなり狭いスペースに置くことができます。

Pericat K12のサイズ感

付属品は以下の通り。

リモコン、HDMIケーブル、電源ケーブル、取説、キャンペーンカード

Pericat K12の付属品
キャンペーンカードの詳細

・LINEアカウント登録
 → 保証期間を24ヶ月から36ヶ月へ延長
・Amazon商品レビューの投稿
 → 2000円ギフト券 or プロジェクター専用台 or プロジェクタースクリーン

※キャンペーンは一時的なものである可能性があります。

Pericat K12の映像を確認

100インチの映像で、以下の3つのポイントを確認。

  • 明るさ
  • 色味
  • 解像度
ジェクタ

写真をタップで拡大できます

映像は少し暗め

とても明るい部屋

とても明るい部屋

Pericat K12

Pericat K12明るい部屋の映像

少し明るい部屋

少し明るい部屋

Pericat K12

Pericat K12少し明るい部屋の映像

暗室

暗室

Pericat K12

Pericat K12暗室の映像

明るさスペックは16,000ルーメンですがこれは恐らく光源そのものの明るさです。実際にデフォルトの映像設定で、投影画面の明るさを測定したところ121ANSIルーメンでした。

ANSIルーメン測定条件

・暗室
・50インチ
・照度計:FT3424
・ANSIルーメン=全白画面の平均照度×画面面積

これは暗室では問題ありませんが、明るい部屋での視聴は厳しい明るさです。

色味は若干暗い

元画像

色見本

Pericat K12

Pericat K12で写す13色のカラー

元画像

Pericat K12

Pericat K12で写す様々なフルーツ

発色は若干暗めで、映像の鮮やかさに欠ける印象でした。

光量が低いせいか、黒は深く感じました。

小さい文字も読めるが、ピントと画面の均一性は微妙

Pericat K12の解像度を確認

フルHDなので、小さい文字も読み取ることができます。

しかし、場所毎のクオリティにムラを感じました。真ん中が明るく、端は色が暗いです。また中心にピントを合わせると端はぼやけるため、画面全体のピントをバッチリ合わせるのは難しいように感じました。

ジェクタ

総じて、映像は価格なり

1万円以下で買えることを考慮するなら妥当なクオリティだと思いますが、映画やゲームをしっかり楽しみたい人には、明るさも解像感も物足りないでしょう。

画質を重視する方は、もう数千円奮発してWimius P63などの機種を購入した方が満足度が高いと思います。

スピーカーの音は最低限のクオリティー

Pericat K12の音質を確認

スピーカーの音は微妙で、音量、明瞭感共に、最低限のレベルのものが付いている印象です。

基本的には外部スピーカーを用意した方が良いと思います。AnkerのSoundCore2はお手頃で音がいいのでおすすめです。

Pericat K12の使用感を確認

起動時間は17秒

Pericat K12の起動時間を確認

Androidなどの動画再生OSを内蔵していないため、起動時間は高速です。

排気ファンの音は小さい

Pericat K12の騒音を確認

本体が小型なこともあり、排気ファンの音は小さめです。1mくらい離れて座りましたが、映像を見ている間はそこまで気になりませんでした。

垂直自動台形補正に対応しているが、精度は微妙

Pericat K12の垂直自動台形補正

自動の垂直台形補正に対応(水平は非対応です)。

しかし、精度は微妙で、角度をつけると画面のアスペクト比が16:9からズレていきます。基本的には、台形補正を使わない真っ直ぐ投影が望ましいでしょう。

天井投影が簡単

Pericat K12で天井投影

本体を回転させるだけで、天井投影と壁投影を簡単に切り替えられるのが魅力でしょう。ただ、前述の通り台形補正の精度は微妙なので、本体は真上に向け台形補正をしない使い方を推奨します。

Amazon Fire TV Stickと併用して使おう

本機は内蔵OSを搭載していないので、YoutubeやNetflixなどの動画配信サービスを利用するためには外付けのストリーミングデバイスが必要です。

おすすめはAmazon Fire TV Stickで、お手軽にあらゆるコンテンツにアクセスできるようになります。一番安いモデルで十分です。

もしFireTV Stickを差したまま天井投影をする場合は、エル字のHDMIコネクターがないと本体を回転することができません。

L字のHDMIコネクターを使う
L字のHDMIコネクターを使用する

Fire TV Stickと合わせて用意をしましょう。

ミラーリング機能で、スマホ画面を映せる

Pericat K12でミラーリング

メニュー画面の「画面ミラーリング」の指示に従えばiPhone、Androidともに簡単に画面共有が可能。※スマホとプロジェクターは同一Wifiに接続する必要があります。

スマホの写真や動画の共有や、動画配信サービスの動画再生も可能です。※著作権が制限されていないサービスに限る

ゲームは若干遅延を感じる

ゲーム入力遅延測定

プロジェクターでゲームをする場合、入力遅延が小さい機種を選ぶことが重要です。

K12は入力遅延の値が未公開なので、Leo Bodnar Electronicsの「4K Lag Tester」を使って入力遅延を測定してみたところ、遅延は83ms(@1080p60Hz)と若干遅めの結果でした。

これはRPGは問題ないですが、アクションゲームでは遅延を感じる速度です。

ゲームの快適性を重視する場合は、もっと遅延の少ない機種を選んだ方が良いでしょう。

ジェクタ

以下の記事で、これまでレビューした機種の入力遅延をまとめています

結論:安いのは嬉しい!しかし性能は価格なり

メリット
デメリット
  • 一万円を切る価格
  • フルHDの解像度で出力
  • 簡単に天井投影を楽しめる
  • 軽量コンパクトなボディ
  • 明るさ、画質は価格なり
  • 音は微妙
  • 台形補正の精度が低い
  • ゲームは若干遅延

クオリティーは優れているとは言えませんが、1万円を切る価格でフルHDの映像が楽しめるのはありがたいでしょう。

大画面のワクワク感を味わえるので、寝る前に子供に天井投影の映像を見せたら喜ぶと思います。とにかく安く、プロジェクターの映像を楽しみたい人におすすめです。

一方で画質は価格なりので、予算に余裕がある方はもう少しお金を出したほうがコスパ満足度は上がると思います。WIMIUS P63は2万円以下ではかなり画質が優れるのでおすすめです。

\筆者おすすめの低価格プロジェクター/

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この記事を書いた人

プロジェクターレビュー実績30機以上。
AV家電アドバイザー資格あり。

ホームシアターで見た映画は400本以上で、使用者の目線に立った実用的な考え方で実機レビューを行います。

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