ValerionのVisionMaster Pro2を購入したら、ぜひ検討していただきたいのが専用金具による天井への設置。
・部屋がスッキリして、過ごしやすい空間に
・排熱/排気音の影響を最小限に
・設置後は、位置がずれにくく快適
せっかくのハイエンドプロジェクターなので、最高の条件で気持ちよく使いたいものです。今回は専用の取り付け金具を使って、天井にVisionMaster Pro2を取り付ける手順を実演しつつ説明していきます。配置の計算方法や注意点など、実践的な内容になっているので、ぜひ取り付けの際の参考にしてください。

動画でも解説しています
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取り付け金具を開封




箱は思ったよりコンパクトでした。内容の部品はパーツはネジ込み式でパーツ数が少ないので、組み上げは簡単そうです。


吊り下げ金具は、以下のように長さの調整が可能です。


天井固定用のネジは、コンクリート用の拡張ボルトと、木材用の木ネジが付属します。




位置決めのポイント
プロジェクターの天吊りにあたっては、事前の配置計算がいちばん重要です。
綺麗に映像を映すポイントは、正面から投影して台形補正は最小限にすることです。


台形補正は斜めから投影した際の台形状の歪みを補正する機能。一見便利な機能ですが、実は画素を切り捨てることで画面の形を整えています。プロジェクターの実力を最大限引き出すためにも、まっすぐ投影を心がけましょう。
以下でVisionMaster Pro2の理想的な配置の検討をしていきます。
天吊り配置で検討すべき項目
①投影距離、②吊り下げ高さ、③左右センター、④天井の材質/強度
最適な投影距離
画面サイズ | 投影距離 |
---|---|
40インチ | 80〜133cm |
100インチ | 199〜332cm |
120インチ | 239〜398cm |
150インチ | 298〜498cm |
180インチ | 358〜597cm |
200インチ | 398〜664cm |
300インチ | 597〜996cm |
Vision Master Pro2は光学ズームに対応しているため、画質を劣化させずに画面サイズの拡大/縮小が可能。これにより、一般的なプロジェクターと比べても配置の自由度は高めです。
画面サイズ毎の投影距離は表の通りなので、間取りに合わせた投影距離と画面サイズを検討しましょう。
最適な吊り下げ高さ


吊り下げ高さは上図のように
天井からレンズまでの距離 = 天井からスクリーンの上端までの距離
となる配置が理想です。これがずれると上下方向の台形補正が必要になります。専用金具を使う場合、天井からレンズまでの距離は、具体的には以下のようになります。


伸縮棒を使わない場合 = 25cm
伸縮棒を使う場合 = 44〜53.5cm
なるべくスクリーンの上端は上記の高さに合わせましょう。
左右のセンター合わせ




左右のセンター位置は
スクリーンのセンター = レンズのセンター
となる配置が理想です。天吊りなので、本体を逆さにした状態で位置合わせを行いましょう。
天井の材質/強度


本体の重さは約7kgあるので、落下しないよう取り付け強度の確保が重要です。基本的に石膏の天井は落下の恐れがあるので推奨しません。木の梁、コンクリート、石膏裏に木の下地がある場所など、ネジでしっかり止められることを確かめましょう。
取り付け手順
先述の4つのポイント
①投影距離、②吊り下げ高さ、③左右センター、④天井の材質/強度
を意識しながら、プロジェクターの位置を確定。天吊りなので、位置決めは本体を逆さにした状態で行います。


位置決め後は、本体のネジ穴真上の天井に目印をつけていきます。ここが取り付け金具のセンターです。
やり方は色々あると思いますが、私は画鋲を使って天井から糸を吊り下げた際に、ネジ穴の真上になるような位置を探して印をつけました。






先ほど印をつけた場所が金具のセンターになるように、ねじ止めをしていきます。私の場合は、石膏の天井裏に木の板を仕込んでいるので木ネジを使用して固定しました。


パーツは全てネジ込み式なので、手で簡単に合わせることができます。


ジョイント金具はスライド式です。プロジェクター底面のネジ穴に取り付けて、金具に差し込むだけで簡単に取り付けられます。










電源コードの配置も検討


天吊り時の電源供給についても検討が必要です。天井付近にコンセントがない場合は、延長コードを壁に這わせるなど、間取りに応じてレイアウトを考えましょう。
ちなみに私は、カーテンレールがちょうどいい位置にあったので、その上に延長コードとプラグを収納したBOXを固定しました。


天吊りで気持ちよく映像を映そう


以上、VisionMaster Pro2の天吊り手順でした。私は今回しっかり位置計算を行なったので、写真のように台形補正を使わずにスクリーンにピッタリと映像をはめることができました。作業には少し手間はかかりましたが大満足の仕上がりで、使っていて非常に気持ちがいいです。


製品を正面に置けない場合は、斜めから台形補正を使って投影してもOKですが、補正は最小限にすることをお勧めします。ぜひ、今回紹介したポイントを参考に、最高の配置を検討してみてください。
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