[価格別に厳選]ホームプロジェクター用のおすすめスピーカー

ホームシアターをより快適にするために、映像と同じくらい重要なのが音響です。しかしながら、スピーカーは価格も性能も幅のあるため、どれを選べばいいか悩んでる方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事ではホームシアター歴10年の筆者が、価格帯別におすすめのスピーカーを紹介します。スペックと使いやすさに注目し、筆者が「もし今スピーカーを買うならこれを選ぶ」というコスパの高い製品を選びました。

「他のスピーカーと何が違うの?」という疑問が出ないよう、各製品の個性と、おすすめする理由を明確に説明します。

スピーカー選びに迷っている方はぜひ記事を読んでみてください。

目次

スピーカー選びのポイント

接続方式

プロジェクターからスピーカーへの接続手段

Bluetoothによる無線接続か、AUX/光デジタル/HDMIの有線接続が基本です。スピーカーを選ぶ前に、配置と接続方法をイメージしておきましょう。

Bluetooth
→配線の手間やストレスがない。音質低下、遅延がデメリットだが、十分実用の範囲。
AUX
→いわゆるイヤホンジャック。アナログデータを送る。
光デジタルケーブル
→デジタルデータを送る。(音声データのみ)
HDMIケーブル
→音声+映像のデジタルデータを送信。DOLBY ATMOSはHDMI規格のため、5.1chや7.1.4chのサラウンド構築をしたい場合はこれにすべき。

サブウーハーの有無

サブウーハー

低音に特化したスピーカーである「サブウーハー」がセットになったモデルを選ぶことで、迫力が大幅に上がります。サブウーハーはバースピーカーに内蔵されているモデルや、別置きのモデルが存在します。別置きタイプは場所を取るのが難点ですが、その分重厚な低音を鳴らせます。

ch数

サラウンドスピーカー

ch数はスピーカーの数に相当します。いわゆるモノラルは1ch。ステレオは2ch。2.1chはセンタースピーカー2つとサブウーハー1つの構成を指します。5.1chからサラウンドの音響になり、スピーカーを後方にも配置することで、立体的な音場を形成します。さらに、スピーカーを天井にも4つ配置した7.1.4chではより空間的な解像度の高い音を味わえます。一般的にスピーカー数が多くなるほど臨場感が高くなりますが、価格が高くなる点や、配線が煩雑になる点がデメリットです。

W数

音波のイメージ

スピーカーのW数は音の大きさに関係します。目安として、6畳くらいの部屋なら5〜10Wくらいので十分ですが、リビングなどの広い空間では20W以上を推奨します。

ホームプロジェクター用のおすすめスピーカー

ここからは価格帯別におすすめのスピーカーを紹介します。

小型のBluetoothスピーカーから7.1.4chのサラウンドスピーカーまで、幅広い製品があるので参考にしてみてください。

おすすめの格安スピーカー

価格を抑えたいなら、AnkerのモバイルスピーカーAnker Soundcore 2をおすすめします。

品名Anker Soundcore 2
メーカーAnker
製品サイズ(W×H×D)16.7×4.7×5.6cm
重量414g
ステレオ/モノラルモノラル(スピーカーは2基搭載)
最大出力12W(6W×2)
Bluetooth5.0
入力3.5mmAUX端子
その他機能防水IPX7
再生可能時間:24時間
Go3の特徴

■コンパクトで好きな位置に配置できる

■24時間の連続再生が可能

■4色のカラーバリエーションから選べる

残念ながら5000円以下では本格的な音響は望めません。そこでいっそ、普段使いもできるBluetoothスピーカーをホームシアターにも使用するのはどうでしょう。

AnkerのSoundcore2は、小柄ながら6Wのスピーカーを2基搭載し、大抵のプロジェクターの内蔵スピーカーよりいい音を鳴らせます。

色は黒、ネイビー、ブルーレッドの4色から選べて、ガジェット好きにたまらないかっこいい見た目。

スクロールできます

IPX7等級の防水性能で、いろんな場所に持ち運び使用可能。もし将来本格的なスピーカーを購入したいと思った場合も、無駄にならず日常で使い続けられるのが良いところ。

外付けスピーカーの第一歩として、検討してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、後継機のSoundcore3も発売中。3は価格が少し高価ですが、音質強化とアプリで音質の調整が可能になりました。一方AUX端子が廃止され接続方法がBluetoothのみに。気になる方は、以下のリンクからご確認ください。

10,000円以下のおすすめスピーカー

10,000円以下のおすすめは、FunLogyのバースピーカーFunLogy SOUND3です。※2023年11月2日地点、公式サイトの価格

FunLogyは2015年設立のプロジェクター、モニター、スピーカーなどを販売している日本のメーカーです。コスパが良く買いやすい製品を扱っています。

品名FunLogy SOUND3
メーカーFunLogy
製品サイズ(W×H×D) 82×8.2×7.0cm
重量2.3Kg
チャンネル数2.1ch
最大出力80W
Bluetooth5.0
入力光デジタル端子、3.5mmAUX端子、Bluetooth
その他機能イコライザー調整
3つのサウンドモード
備考VGP2023受賞:ウンドバータイプTV用オーディオ(2万円未満)
Fun Logy3の特徴

■バー内にサブウーハーを搭載

■イコライザーで、高音/低音の調整ができる

■スタンダード、クリアボイス、ムービーから音声モードを選べる

新興メーカーの製品ながら、国内最大級のオーディオヴィジュアルアワードVGP2023で2万円以下のサウンドバータイプのオーディオ部門で入賞。その実力は本物です。

安価ながらサブウーハーを内蔵し、低音の迫力がしっかり出ます。また、イコライザーをリモコンで調節できるので、自分好みの音にチューニング可能。価格的に最高の音質というのは難しいですが、だからこそ好みに音をカスタマイズできる機能はありがたい。

スピーカー出力は最大80Wで十分な音量。リビングなど少し広めの部屋でも対応できます。

1万円以下でここまで多機能なスピーカーはなかなかなく、コスパの良い製品です。

公式サイトから購入してレビューを書くと保証期間が1年から2年にのびるためお得です。

\FunLogy公式サイトはこちら/

30,000円以下のおすすめスピーカー

30 ,000円は音にこだわれる予算で、選択肢が広がります。そんな中で筆者のおすすめは、デノンのDHT-S316Kです。※2023年11月2日地点、Amazonの販売価格を参照しています

品名DHT-S316
メーカーデノン
製品サイズ
(W×H×D)
サウンドバー:90×5.4 ×8.3cm
サブウーハー:171×342×318cm
重量サウンドバー:1.8kg
サブウーハー:5.2kg
チャンネル数2.1ch
最大出力サウンドバー:40W
サブウーハー:40W
Bluetooth4.2
入力HDMI、光デジタル、3.5mmAUX端子、Bluetooth
その他機能3つのサウンドモード
ダイアログエンハンサー機能
備考VGP2023受賞:サウンドバータイプTV用オーディオ(3万円以上4万円未満)
DHT-S316Kの特徴

■別置きサブウーハー付きで3万円以下※2023年11月2日地点、Amazonの販売価格を参照しています

■シンプルにいい音を追求

■人の声を明瞭にする「ダイアログ・エンハンサー」機能を搭載

デノンは日本の老舗メーカーで、誇張のない耳馴染みのよい音が特徴。原音に忠実で温かみのある「シンプルにいい音を鳴らします。

DHT-S316Kは信頼のデノン製でありながら、ワイヤレスのサブウーハー付きで3万円を切るコスパに優れた製品です。別置きのサブウーハーによって、低価格のスピーカーより一段上の深みや迫力が感じられます。

サラウンド機能は備えていませんが、逆に簡単な設定で使えるのはいいところ。

普段より1段上の「いい音」を体験したい人におすすめです。

70,000円以下のおすすめスピーカー

70,000円の予算を組むのは、音にかなりのこだわりを持った人でしょう。そんな方へのおすすめは、JBLのBAR 500です。※2023年11月2日地点、Amazonの販売価格を参照しています

品名BAR500
メーカーJBL
製品サイズ
(W×H×D)
サウンドバー:101.7×5.6 ×10.35cm
サブウーハー:30.5×44×30.5cm
重量サウンドバー:2.8kg
サブウーハー:10kg
チャンネル数5.1ch
最大出力総合出力590W
Bluetooth5.0
入力HDMI、光デジタル、Bluetooth、Ethernet、Wifi
その他機能PureVoiceテクノロジー
アプリによる設定、操作機能
キャリブレーション機能
BAR500の特徴

■5.1chの立体音響

■スピーカ8基、総合出力540Wの圧倒的な迫力

■声成分を明瞭に聞き取りやすくする独自技術「PureVoice」テクノロジー

一番の特徴は、5.1chのイマーシブサウンド。DOLBY ATMOSに対応しており、部屋の壁や天井に向かってビーム状の音を反射させ、実際にスピーカーのない方向からの音を再現します。このテクノロジーによって本来複数のスピーカーが必要な5.1chサラウンドシステムを、1台のスピーカーとサブウーハーで再現できます。

また、声の成分を独自の技術で分析し聞き取りやすくする「Pure Voice」テクノロジーを搭載。激しい戦闘シーンなどでも、低音の迫力と声の聞き取りやすさが両立できます。

高音質な上、サラウンド体験を簡単にできるBAR500は映画やゲームの相棒として魅力的です。

70000円以上のおすすめスピーカー

最後にとことん音にこだわり抜きたい人向けのスピーカーをご紹介。映画館に負けない最高級の音響体験ができる、革新的スピーカーがJBLのBAR1000です。

品名BAR1000
メーカーJBL
製品サイズ
(W×H×D)
サウンドバー(ワイヤレススピーカー装着時):119.4×5.6 ×12.5cm
サブウーハー:30.5×44.04×30.5cm
重量サウンドバー(ワイヤレススピーカー装着時):5.1kg
サブウーハー:10kg
チャンネル数7.1.4ch
最大出力総合出力880W
Bluetooth5.0
入力HDMI、光デジタル、Bluetooth、Ethernet、Wifi
その他機能PureVoiceテクノロジー
アプリによる設定、操作機能
キャリブレーション機能
備考VGP2023金賞受賞:サウンドバータイプTV用オーディオ(10万円以上15万円未満)
BAR1000の特徴

■7.1.4chの立体音響

■部屋に合わせて音を最適化する「ルーム・キャリブレーション」機能

■15基のドライバーユニットによる合計880Wのパワフルサウンド

充電式サラウンドシステムにより、配線の煩わしさから人々を解放する、ハイテクスの立体音響スピーカー。BAR1000の日本導入に向けたクラウドファンディングの企画は、なんと公開初日の開始7分で目標金額を突破。発売後は、その期待に見合う高い評価を受けています。

最大の特徴は、本体両脇の着脱可能なワイヤレスリアスピーカー。サラウンドにしたい場合は、バッテリー内蔵のリアスピーカーを視聴者の後ろに配置。音のビームを天井に反射させることで、天井の4chを形成。映画館顔負けの7.1.4chのサラウンドを簡単に実現できます。

更に、部屋の広さやスピーカー位置に依存せず、常に最適なサラウンド効果が得られるよう計算するルーム・キャリブレーション機能を搭載。通常、天井スピーカーも含めたサラウンドシステムは、簡単に組めるものではありませんが、このスピーカーはその全てを自動でやってくれます。

気楽に買える値段ではありませんが、普段頑張っている自分へのご褒美として検討してみてはいかがでしょう。

\おすすめプロジェクター8選はこちら/

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この記事を書いた人

プロジェクターレビュー実績30機以上。
AV家電アドバイザー資格あり。

ホームシアターで見た映画は400本以上で、使用者の目線に立った実用的な考え方で実機レビューを行います。

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