みなさんこんにちは!プロジェクターオタクのジェクタです。
今回はXiaomiが発売したGoogle TV搭載の格安プロジェクターL1をご紹介します。
Xiaomiといえばコスパの高いスマホを作っているイメージがありますよね。そんなXiaomiがプロジェクターを発売するということで、実力が気になって購入しました。
結論オールインワンモデルとして完成度は高く、とても使いやすい機種です。
・2万円台でGoogle TV搭載はおそらく初※2025年1月28日地点
・フルHD高精細な映像
・全自動の画面補正
・格安機では珍しい完全密閉型で埃が入りにくい
使ってみて感じたメリットとデメリットを徹底的に解説していきますので、ぜひプロジェクター選びの参考にしてください。
Xiaomi L1のスペックを確認
公式価格は29,980円ですが、Amazonでは26,980円で値引き販売していたので、セールの状況次第ではお得に購入できそうですね。
Xiaomi L1の本体と付属品を確認
本体は縦長で、正面にレンズと画面補正用のセンサーがあります。

表面のプラスチックはマットに光沢が抑えられています。角が一切ないデザインは先鋭的で、部屋に飾ってもおしゃれでしょう。
上面には電源ボタン、両側面の上側にはスピーカー口があります。


背面には接続端子があります。HDMIはARC対応なので、対応スピーカーにデジタルで音声出力が可能です。
イヤホンジャック、HDMI(ARC)、USB-A(2.0)

本体には投影角度を調節する機能はありません。角度をつけて投影したい場合は、底面のネジ穴を使って三脚と接続しましょう。

重さは1.28kg。片手で持てるサイズ感で、設置性、収納性に優れます。


付属品は以下の通りです。
取扱説明書、ACアダプター、リモコン

ACアダプターが若干大きめなのは気がかりでした。またコンセントプラグが3ピンの点には要注意で、状況に応じて下記のような変換プラグや電源タップを用意しましょう。
\3P→2P変換/
\電源タップ/
Xiaomi L1の画質を確認
様々な角度から、映像を徹底的に確認していきます。
- 明るさ
- 色味
- コントラスト比
- 解像度
200ANSIルーメンは暗室推奨の明るさ
ライト強

ライト弱

暗室




明るさは暗室で使用するには問題ありませんが、明るい部屋では厳しいです。もし昼間も使用したい場合は、遮光カーテンの使用をおすすめします。
カラーは価格相応に感じた
元画像

L1

元画像

L1

カラーの鮮やかさについては、高額な機種とは差を感じる部分です。全体的なバランスは自然なので、価格的に求められるハードルはしっかり超えていると思います。
黒はくっきりと深い

安い機種は黒い部分が灰色っぽく見える、俗にいう黒浮きが発生することがありますが、本機の黒はしっかりと深かったです。夜景や花火の映像が栄えます。
フルHDの解像度で、小さい文字も視認できる

映画の字幕やゲームのテキストなど、小さい文字もしっかり視認できます。
L1は自動フォーカス搭載で、画面の真ん中のピントをピシャッと合わせてくれます。画質が低下しやすい画面角は若干のピンボケと光量の低下がみられます。
Dolby Audio対応のフルレンジスピーカーを搭載

スピーカーは10W×2機のステレオ構成。Dolby Audio対応の音はある程度の品質は担保されており、気楽に映画やYoutubeを楽しむことが可能です。
しかし、内蔵スピーカーの音質はあくまでも「そこそこ」です。音質を求めるなら外付けスピーカーを用意した方が良いでしょう。
L1は以下の方法でスピーカーと接続が可能です。
・Bluetooth接続
・HDMI(ARC)
・イヤホンジャック
Xiaomi L1の使用感を確認
起動時間は55秒

GoogleTVのホーム画面の起動が約45秒、そこからオートの画面調整を行いリモコン操作が可能になるまで55秒くらいでした。OS搭載型は、大体このくらいの時間がかかります。
全自動の画面補正が便利

垂直/水平の台形補正とフォーカスは自動調整ですが、速度と精度に問題は感じず快適でした。小型の本機は場所を固定せず使用する人も多いと思うので、画面調整が簡単なのはありがたいでしょう。
打ち込み角度0度なのは残念

投影高さが低い

投影高さが低い
プロジェクターのレンズとスクリーンに映る映像の中心までの角度を表す
L1は打ち込み角度が0度なので、映像を目線の高さまで上げるために高さのある台が必要です。打ち込み角度がある方が設置性が優れるので、ここは残念な部分でした。
ローテーブルだと高さが不十分な場合が多いので、プロジェクター台や、高さのあるラックの使用をおすすめします。
\耐荷重6kg/
\メタルラック/
ファンの音は静か

公式スペックでは騒音は30dB(A)以下。
実際、出荷設定で後方1m位置の騒音を測定したところ34dB(A)という結果になりました。

全く音がしないわけではありませんが、動画を見てると気にならないレベルだと感じました。
排熱口は本体向かって右側にあるので、反対側か後ろ側に座るのが望ましいです。

消費電力を確認
電力計での消費電力の測定結果は下記。
映像設定 | 消費電力 | 1時間の電気代※ |
---|---|---|
デフォルト設定 | 60W | 1.86円 |
50インチのテレビは100Wを超えるものが多いので、それよりは電気代がかからないイメージです。
完全密閉型光学エンジン

公式HPによると、L1の高額エンジンは完全密閉系で、埃の侵入を防ぎ、耐用期間が改善されているとのこと。
密閉系ではない機種は、内部にほこりが入って影になり、清掃が必要な場合もあります。格安機で密閉系は珍しいので、ここは価値が高い部分でしょう。
Google TVは安定動作で、対応アプリ数も多い

OSは安心と信頼のGoogle TV。
YoutubeやプライムビデオやTVerなど、10,000以上のアプリをダウンロードして利用できます。ほとんどAmazon Fire TV Stickが内蔵されているようなものなので、別途ストリーミングデバイスを用意する必要がありません。
リモコンは薄型で使いやすい

リモコンは薄型で手に収まりの良い形状です。実際に操作してみると、カーソルの移動速度や反応速度は特に不満のないレベルで快適でした。
Youtube、Netflixの直通ボタンが便利で、ワンボタンでサービスを起動できます。
ゲームモード搭載で遅延が少ない

プロジェクターでゲームをする場合、気をつけなければいけないのが入力遅延。この値はスペックに書かれていないことが多いので、当サイトでは毎回遅延を測定しています。
以下、Leo Bodnar Electronicsの「4K Lag Tester」による測定結果です。
◾️入力遅延【フルHD/60Hz測定】
標準モード → 82.6ms
ゲームモード → 43.3ms
ゲームモードは遅延が43.3msなので、遅延はほぼ感じないレベルです。1フレーム(=16.6ms)を争うような対戦ゲームでない限りは、問題なくプレイできるでしょう。
同価格帯の格安機は、遅延が100ms近いものもザラにあります。なるべく安く、遅延の少ないプロジェクターを探している方に、L1はお勧めできますよ。

以下の記事で、これまでレビューした機種の入力遅延を公開しています


Google Castに対応
Google Castでスマートフォンの映画、番組、動画をプロジェクターに共有可能。※アプリやデバイスがプロジェクターと互換性のない場合があります。
iPhoneで試したところ、Youtubeの共有はできましたが、写真の共有は不可でした。
そこでiPhoneで写真を共有する方法がないか検討したところ、Air Screenアプリをプロジェクターに入れることで、画面共有が可能でした。


最近はスマホカメラの撮影品質が向上しているので、大画面で投影すると思った以上に綺麗で驚きますよ。
まとめ:付加機能がかなり充実!使いやすい入門機
画質は突出しているわけではありませんが、機能が充実していて、コンパクトで使いやすい。2万円台なのに、Google TVを搭載している機種は他にないでしょう。※2025年1月29日地点
ホームシアターに必要な機能が全て入っているので、電源をつけるだけでそこに映画館が完成します。ゲームの遅延が少ない格安機は珍しいので、安いプロジェクターを探しているゲーマーにとってもありがたい機種です。
大画面の喜びを簡単に味わえるので、初めてのプロジェクターとしておススメですよ。