今回レビューする機種は、ECサイトで人気のYOWHICKの超格安プロジェクター。
プロジェクターオタクを自称する筆者ですが、お恥ずかしながらYOWHICKについてはよく知らず、製品を使ったこともありませんでした。
安すぎると、逆に不安よね
そこで、今回の記事では売れ筋のプロジェクターDP02Bを徹底的にレビューします。
- 安すぎるけど、性能は大丈夫?
- ゲームや映画は楽しめる?
- YOWHICKってどんなメーカー?
この辺りの疑問に答えていきます。
あらかじめ結論を述べると、低価格ですがちゃんとフルHDだと感じられる映像を楽しめます。
しかし発色やピントなど気になる部分も多いので、上位機種との差はしっかりと感じましたので、余裕があれば一段高価な機種を推奨します。
YOWHICKってどんなメーカー
メーカーの情報を収集してみました。
- 中国深圳の会社のプロジェクターブランド
- 設立は2021年9月2日
- 日本語の公式サイトがある
- プロジェクター、ヘッドホン、空気洗浄機、スマートウォッチなどを販売
- 自社工場を持たず、製造は中国の協力会社に委託している模様。
まとめると、中国の新興メーカーであり、外注で製造したプロジェクターを販売しているようです。
中華系メーカーは公式サイトがない場合が多いのですが、YOWHICKは日本語版のHPがしっかりありました。サイトを通じて日本語で問い合わせができる点は安心感があります。
DP02Bのスペック
型番:DP02B 税込価格※:16,999円 出力解像度:フルHD(1920×1080p) 明るさ:12000ルーメン 光源:LED 台形補正:垂直±15° 100インチ投影距離:300cm スピーカー:10W 入力:DC、HDMI、USB2.0、AV 出力:3.5mmAUX Wifi:2.4/5GHz Bluetooth:5.3 重さ:0.48kg サイズ:14.9×12.9×6.3cm |
定価は16,999円ですが、値引きを行なっていることがあるので、実勢価格は販売サイトでご確認ください。
1万円前後のフルHDプロジェクターはどんな映像なのか。
本記事ではさまざまなプロジェクターを見てきた経験をもとに、正直に性能をレビューしていきますよ。
本体と付属品を確認
正面から見るとこのような感じ。
フォーカスと台形補正は黒いつまみを回します。台形補正は垂直方向のみ±15度の範囲で調整可能です。
背面にはスピーカー口と、HDMI、イヤホンジャック、USB、AV端子。
裏面には三脚用のネジ穴があります。
サイズはかなり小型です。
重さは500g以下。
意外に付属品が充実しています。
リモコン、充電ケーブル、HDMIケーブル、AVケーブル、取扱い説明書、ホコリ清掃用の綿棒
実際の映像
スクリーンに100インチのサイズの映像を投影してみました。ぜひ画質と音質を確認してみてください。
普通にフルHDの映像を楽しめました・・・・
YOWHICK DP02Bの画質をレビュー
以下、100インチの映像を細部まで確認していきます。
写真をタップで拡大できます
映像の明るさを確認
とても明るい部屋
DP02Bの映像
少し明るい部屋
DP02Bの映像
暗室
DP02Bの映像
12000ルーメンの明るさは及第点だと思います。昼間でもカーテンを閉めれば十分映像を楽しめますよ。
色味を確認
元画像
DP02B
元画像
DP02B
DP02Bの映像は全体的に青みがかっています。発色の鮮やかさについては、正直なところ高額な機種との差を感じました。
ちなみに映像の色味はカスタマイズ可能。自分の好きな見え方になるよう調整しましょう。
解像度の確認
引きで見た映像はきれいな印象で、映画の字幕も問題なく読めるでしょう。
しかし1文字を拡大すると、ピント合わせが難しい画面端は少しボケ気味で、光量も落ちています。
YOWHICK DP02Bの音質をレビュー
本体スピーカーの音はこもり気味で、そんなに良くないです。
DP02BはBluetooth接続ができるので、Bluetoothスピーカーの使用をおすすめします。
おすすめのBluetoothスピーカーは、AnkerのSoundcore2。
5000円以下で、音を劇的に改善できます。
実際に内蔵スピーカーとSoundcore2の音質を比較したので、以下の動画で確認してみてください。
音が全然違うわね。
簡単に音を改善できるので、とてもおすすめです。
YOWHICK DP02Bの使用感をレビュー
起動時間は9秒
起動時間がかなり早くて驚きました。
AndroidなどのOSを内蔵している製品は、大体45秒くらいかかるのですが、DP02Bは機能が単純な分立ち上げが高速化できています。この速度は、全プロジェクターでもトップクラスの速さだと思います。
コンパクトで収納には困らない
本体は奥行き13cmとかなりコンパクトなので、収納には困りません。見た目もシンプルなので、男女問わず部屋に飾ることができます。
排気ファンの音は少し気になる
排熱ファンの音はそこそこしますので、音に敏感な人は気になるかもしれません。
1メートルくらい距離を取ればだいぶ軽減されますので、なるべく離れて座りましょう。
リモコンの操作性は普通
リモコンの反応速度は、普通です。
Wifiの13桁の暗証番号の入力もそこまでストレスを感じませんでした。ボタンがシンプルなので、説明書を見なくても直感的に使うことができましたよ。
ゲームは快適
任天堂switchとプロジェクターを繋いでゲームをプレイしましたが、遅延は全く感じませんでした。
応答速度の検証として、スマブラでボタンの入力から技が発動するまでのスロー映像を60HzのPCモニターと比較。PCモニターと比較した際の遅延は、0.05秒以下でした。
※スロー映像を目視で確認した結果なので、数字は参考までに。
1フレームを争うようなオンライン対戦でない限りは、快適にゲームができるレベルでしょう。
三脚があると便利
本体に角度調節機能がないので、三脚があると便利です。
DP02Bは重さが軽いので、三脚は小型のもので十分です。
スマホミラーリングができる
iPhone、Android共に家のWifiに接続することで、スマホ画面を映すことができます。スマホの動画や写真を家族やと友達と大画面で共有したり、スマホゲームも楽しめますよ。
ミラーリングでYoutubeも視聴できました。
Fire TV Stickは合わせて用意したい
DP02BはAndroidなどのOSを内蔵していません。よって動画配信サービスを利用するためには、Amazon Fire TV Stickなどのストリーミングデバイスを用意して、Wifiに接続する必要があります。
一番安い機種で問題ないので、合わせて用意しましょう。
YOWHICK DP02Bのメリットデメリット まとめ
ちゃんとフルHDの出力ができるのでコスパは高いと感じました。
ただプロジェクターオタクの私としては、ピンボケや発色の悪さは見過ごすことができず、絶賛というテンションにはなれませんでした。
1万円以下という価格は魅力的ですが、
・音が悪い → スピーカーを買う
・OS非搭載 → Amazon Fire TV Stickを買う
となるので、結局手ぶらの初心者が映像を楽しむためにもう1万円位必要ですよね。
だったらもう一万円ほど出せば、Wanbo T2 MaxやWIMIUS P63など、OS搭載で画質も音もなかなかの製品を買えるので、そちらの選択肢も検討してみてください。
でもまあ、安いは正義ですよね。