プロジェクターといえば5万以上するイメージがありましたが、最近は1万円前後で買える製品が増えてきています。
そんな格安プロジェクターの大半は名前を聞いたいことのない中華製な訳ですが、日本メーカーの格安プロジェクターを探して見つけたのがこのFunLogy HOME2(ファンロジーホーム2)。
どんな性能か気になったため、本記事ではホームシアター歴10年の筆者が商品をレビューをしていきます。
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一言で伝えるなら、気楽に使えるエントリーグレード機
・価格がとにかく安い
・機能がシンプルで使いやすい
・そこそこの映像
ここが本機種の特徴で、ターゲットはライトユーザー層です。
画質にこだわる人にはおすすめできませんが、「お手軽」「簡単」「シンプル」この辺の価値観を重視する方は、選択肢になるでしょう。
FunLogy HOME2のスペック
FunLogyは主にリーズナブルなスピーカーやプロジェクターを扱う日本のメーカー。
そしてFunLogy HOME2は2023年のVGPで賞を受賞しており、その性能はAV機器のスペシャリスト達からお墨付きを得ています。
実際の映像
100インチの映像と音を撮影しました。お持ちのデバイスの中で、なるべく大画面のもので見ると雰囲気がわかると思います。
100インチでもしっかりと映像を楽しめるわね
FunLogy HOME2の映像をレビュー
100インチでの画質を確認していきます。
画像タップで拡大できます
明るさは控えめ
シーリングライト明るさ最大
FunLogy HOME2の映像
シーリングライト明るさ最低
FunLogy HOME2の映像
部屋を完全な暗室にした状態
FunLogy HOME2の映像
明るさは控えめですが、普段使いには十分です。昼間でもカーテンを閉めれば映像を楽しめますよ。
色味は少し薄い
元画像
FunLogy HOME2
元画像
FunLogy HOME2
全体的に、色味は淡い印象です。
設定でコントラスト、明るさ、カラー、シャープネスを自由に変更できます。色をいじったところ、コントラスト55、明るさ40、カラー55、シャープネス60の設定で、全体は暗くなりますが、色調は原色に近づいて好みになりました。
FunLogy HOME2
標準設定
FunLogy HOME2
設定変更後
解像度の確認
HDの解像度の映像は、小さい文字までしっかり読むことができます。
画面中心と比べ、画面角は解像感と明るさが低下しているのは少し気になりました。
映像の総評としては、価格の割には良い
でも上位機種とは確かに差があるという感じです
FunLogy HOME2の音質をレビュー
音質はなかなかクリアで、安いスピーカーにありがちな音割れや音のこもりは感じませんでした。ここはFunLogyがスピーカーも販売しているノウハウが生きている部分かもしれません。
音量もなかなかで、8畳位の部屋であれば問題ないです。
FunLogy HOME2の本体と付属品を確認
本体には電源ケーブル、HDMIケーブル、リモコンが付属します。
ホワイトカラーの本体は、デザインがシンプルでどんな部屋にも合いそうです。
背面には各種ケーブルの差し込み口と、スピーカー口。
上面には操作ボタンと、フォーカスのつまみがあります。
底面のネジを使えば、最大45°まで本体を傾けられます。このネジはもう少しかっこよくして欲しかった。
FunLogy HOME2の使用感をレビュー
起動時間は14秒
かなり起動が早いです。OSがシンプルなおかげでしょうか。
フォーカスは手動調整
上面のつまみを回すことで手動でフォーカスを合わせます。最初は微調整に時間がかかりますが、慣れると簡単です。
台形補正は手動
リモコン若しくは本体のボタンで上下45°の台形補正が可能です。横方向の台形補正はできないので、必ずスクリーンの正面に本体を置く必要があります。
リモコンの操作性は良い
ボタンはシンプルで使いやすいです。反応もそこそこ早く、操作にストレスは感じませんでした。
ファンの音は少し気になる
映画を見ている時、音が静かなシーンでは排熱ファンの音が気になりました。
スペックでは騒音55dB以下と書かれてましたので、最大の音量としては以下が目安です。
・50dB=換気扇(1m)
・60dB=乗用車の室内
Bluetooth、wifiなどの無線接続機能はなし
本機はOS非搭載なので、Amazon Fire TV StickやプレイヤーをHDMI端子に接続して映像を入力します。
Amazon Fire TV Stickは、Bluetoothスピーカーに音を出力することもできるので、利便性が高いです。
ゲームは快適にプレイできた
任天堂スイッチでスマブラをプレイしたところ、ほぼ遅延を感じませんでした。
実際にスロー映像でボタンの入力から技が発動するまでのタイミングを測定したところ、リフレッシュレート60Hzのモニターを使った場合と比べ、遅延は0.05〜0.1秒ほどと結構高速でした。
※スロー映像を目視で測定した結果なので、数字は参考までに
製品保証期間は2年に延長できる
製品を購入後、公式サイトで商品レビューを書くことで、保証期間を1年から2年へ延長できます。
プロジェクターに限らず、家電は時間が経つほど故障確率が上がりますので、無料での保証期間延長はかなりありがたいです。
FunLogy HOME2のメリットとデメリットまとめ
とにかく価格が安く、必要十分な性能を抑えたプロジェクターです。説明書を読む必要がないくらい、メニューやリモコンの操作がわかりやすく、ユーザーにストレスを感じさせないような使いやすさを実現している印象。
・価格を重視したい人
・プロジェクターを体験してみたい初心者
このような人が気楽に大画面を楽しむための入門機としておすすめ。
週末だけ、ちょっと使いにちょうどいい感じ♩
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本格的に映画やゲームを楽しみたい「ガチ勢」にはHD画質の映像は物足りないので、もう5000円ほど上乗せして、WIMIUS P63やWanbo T2 Maxといったコスパの良いフルHD機種を検討すべきでしょう。
以上、Japanメーカーということで、次にどんな機種が発売されるかも楽しみに注視していきたいと思います。