アレクサでお馴染みのAmazon Echoシリーズ。
エントリーグレードであるEcho Popは、必要十分な機能を押さえながらも5000円台※の価格で、コスパの良い製品です。「アレクサ」を試してみたい人には1番目の選択肢になるでしょう。※2023年12月13日地点の価格
Echo Pop (エコーポップ) – コンパクトスマートスピーカー with Alexa|ティールグリーン
Echo Popはあくまで小型のモノラルスピーカーなので、表現できる音には限界があります。だから、音質にはそこまで期待をしていない人がほとんどでしょう。
しかし実はこのEcho Popは2台で「ステレオペア」を組めば、驚くくらい臨場感にあふれる音を鳴らせるポテンシャルを秘めています。
音がガラリと変わって、びっくりするよ
今回の記事ではEcho Popの「ステレオペア」に着目して、その実力を解き明かしていきます。
Echo Pop(エコーポップ)の概要
まずはEcho Popの概要を説明します。
echo popはAmazonの「Echo」デバイスの中でも必要最低限の機能を搭載したエントリーモデルの製品です。
最大の魅力はコスパの良さ。
定価5980円はEchoシリーズ最安ですが、アレクサによる音声アシスタント機能はしっかり使えて、音もそこそこ良いです。
Echo Popこんな人におすすめ
- アレクサを搭載したスマートスピーカーを試してみたい
- 複数のEchoデバイスをいろんな部屋に置きたい
- 気楽に音楽を聴けるスピーカーが欲しい
ポップな見た目
りんごサイズの球を半分に切ったような形状です。
本体色はチャコール、グレーシャーホワイト、ティールグリーン、ラベンダーの4色のラインナップ。
色によっては、在庫がない場合があります。筆者が確認したときは、ティールグリーンの発送予定日が半年後だったので、チャコールを購入しました。
本体のプラスチックは光沢が抑えられた落ち着いた質感で、決してチープな感じはしませんよ。
ボタンは電源、音量+、音量ーの3つのみで、基本的には音声やアプリで操作を行います。
音量や、通信状態を表すライトリングが本体上部についています。色ごとの意味を覚える必要がありますが、慣れればすぐ状態がわかって便利です。
Echo Popでできること
Echo Popでは音を楽しむ「スピーカー機能」と、アレクサによる「AIアシスタント機能」を使えます。
- スピーカー機能
スマホとBluetooth接続して音楽を聴いたり、Amazon Fire Stickで動画を見る時にスピーカーとして使用できます。 - 「アレクサ」による音声アシスタント機能
・時計
・タイマー
・定型アクションの設定
・リマインド機能
・リストの作成
・アレクサに質問
・スケジュール管理
・天気、交通情報、ニュースの確認
・Amazonで製品の注文
・スマート家電との連携
・通話
・アレクサスキルの追加
(ラジオ、ニュース、カラオケなど)
アレクサは新しいスキルを追加することで、音声で操作できる項目を拡張することができます。2020年の地点で3500以上のスキルが日本で使用可能で、どんどんサービスは進化しています。
占いのスキル、ゴミ出しの曜日を教えてくれるスキルや、ラジオを聞けるスキルなど、ユニークなものが沢山あるよ
私はよくインスタントラーメンを茹でる時、タイマーをお願いするわ
Echo Popの立ち位置
Echoデバイス最新にして最安のecho popですが、他の製品と何が違うのか。
一目でわかるよう表にまとめました。
| Echo Pop | Echo Dot (第5世代) | Echo (第4世代) | Echo Studio |
---|---|---|---|---|
価格※ | ¥5,980 | ¥7,480 | ¥11,980 | ¥29,980 |
スピーカーサイズ | 1.95インチ | 1.73インチ | 3.0インチウーファー、0.8ツイーター x 2 | 5.25インチウーファー 2.0インチミッドレンジスピーカー 1.0インチツイーター |
Ultra HD/空間オーディオ対応 | ||||
Dolby Atmos対応 | ||||
ライン入出力 | 3.5 mm ライン入出力 | 3.5 mm ミニジャック / mini-opticalライン入力 | ||
Zigbeeスマートホームハブ内蔵 | 「デバイスを探して」で対応家電をセットアップ | 「デバイスを探して」で対応家電をセットアップ | ||
モーション検知 | ||||
温度センサー | ||||
サイズ | 99 x 83 x 91 mm | 100 x 100 x 89 mm | 144 x 144 x 133 mm | 206 x 175 x 175 mm |
重量 | 196 g | 304 g | 940 g | 3.5kg |
上位機種との主な違いは以下の2点。
センサーの有無
モーション検知センサー、温度センサーが省かれています。人が部屋に入ってきたらライトをつけたり、一定の温度以下でエアコンを動作させるなど、センサーを利用するスマートホームの設定ができません。
スピーカー性能
Echo Popは1chのモノラルサウンドであるのに対し、上位機種は複数のスピーカー+低音用のウーファーを内蔵していて、音の表現力が高いです。
「アレクサ」による音声アシスタント機能は、基本的にどれを選んでも変わりません。大きな違いは音質になるので、そこにどこまでこだわるかが、どのEcho製品を買うかの判断基準になります。
ただしEchoシリーズは、同じ機種を2台購入し「ステレオペア」による音質向上という選択肢もあります。
Echo Popのステレオペアとは
Echo Popは1chのモノラルスピーカーですが、2台を連携させることで2chのステレオペアが組めます。
スピーカーを2つにしてなにか意味があるの?
音響を立体的にできるよ
モノラルとステレオの違い
- モノラルは1つのスピーカーが音を再生
- ステレオは2つのスピーカーが、それぞれ違う音を再生
例えば、「右のスピーカーはドラムの音が小さくて、左は大きい」みたいな感じです。この場合、2台のスピーカーのセンターより左側からドラムの音が聞こえてくるように脳が錯覚をしますね。
このようにステレオ再生では、空間的な広がりのある臨場感あふれる音を楽しむことができます。
これは生演奏を聴いている臨場感に近いわけです。
映画館は5.1chや7.1.4chなど、視聴者を取り囲むように多くのスピーカーを配置することで、より臨場感の高い音場を作り上げています。
Echo Pop2台のステレオ接続で映画を見るための手順
Echo Pop2台のステレオペアで映画を見る場合は、Amazon Fire TV Stickが必要です。
これはEcho Popのペアリング接続の管理は、Amazonのアプリ経由で行うためです。よって、ステレオ再生できるのは、Amazon Fire TVスティックやAmazon Alexaアプリで利用できるコンテンツです。
AMAZONプライムビデオ、YouTube、ABEMAプレミアム、バンダイチャンネル、DAZON、DMM TV、Disney +(ディズニープラス)、DMM TV、LEMINO、dアニメストア、FODプレミアム、GYAO!、Hulu、Netflix、U-Next、NHKプラス、Parabi、TVer など
DVDプレイヤーで映画を見る場合やTVゲームをプレイする場合は、今回紹介する方法ではステレオ再生できないのでご注意。
ここからはEcho PopのステレオペアとAmazon Fire TVStickとの連携方法を紹介します。
ステレオペアの設定は、Amazon Alexaのアプリから行います。
以下、Amazon Alexaアプリでの設定手順です。
以上で設定は完了。
一応、設定が保存されているか確認しましょう。
確認方法
[デバイス]にの[グループ]欄に設定が保存されているか確認しタップ。
Fire TVと、Echo Popのステレオペアがグループになっていることを確認しましょう。
Echo Popはホームシアターで使えるか [ステレオペアの実力は?]
ここからが本題。
エントリーグレードのEcho Popは、ホームシアターのスピーカーとして十分な性能があるのか、気になる人も多いでしょう。
価格が安いので、あまり高望みできないような気がするけど・・・
でも、もし映画を楽しめるくらい音が良かったら胸熱だよね
ここからは、Echo Popの音質を評価していきます。
モノラルサウンドは限界がありそうですが、Echo Popを2台使ったステレオサウンドなら、結構いい音を鳴らせるかもしれません。
手持ちのスピーカーも加えて、以下の4つの条件で音を比較。
1.Echo Pop×1台 [モノラルサウンド]
2.Echo Pop×2 台[ステレオサウンド]
4.ソニー HT-RT5[5.1chサウンド]
ホームシアター用の本格的なシアターバー。サブウーファー付き5.1chです。定価は8万円ほど。
このような配置で、スピーカーを聴き比べしていきます。
実際にEcho Popで映画を鑑賞
迫力のある映画の方が評価しやすいと思ったので、Amazonプライムビデオで庵野秀明監督の「シン・ゴジラ」を鑑賞。
- 声の聞き取りやすさ
- 爆撃音、ゴジラの咆哮の迫力
- BGM
この辺りに注目して、よく音を聴き比べました。
結論からいうと、Echo Pop2台のステレオペアは十分に映画を楽しめます。
Echo Pop 1台(モノラル)
・音が悪いわけではないが、高音も低音も迫力がやや不足。映画鑑賞はできるが、「普通」の印象。
・声は普通に聞き取りやすい
・TVスピーカーとどっこいくらいの音の印象。
Echo Pop 2台(ステレオ)
・劇的に臨場感が上がる。
・音量を上げても安定感がある。こもったり割れたりしない、クリアで聞き取りやすい音。
・低音の迫力はもうひとつ。
手持ちのスピーカーとの聴き比べでは、
Echo Pop < Anker Soundcore2 < EchoPop(ステレオペア) < ソニー HT-RT5
というのが個人的評価です。
当たり前ですが、8万円のHT-RT5はやはり音が立体的で美しいです。サブウーファーのおかげで低音も強く、ゴジラの咆哮は腹の底まで響く迫力を感じました。
Echo Pop単体の音は全体的に軽く、同じ格安スピーカーのSound Core2に劣る印象でした。しかし、ステレオペアではその評価が逆転し、Echo Popはホームシアターを十分に楽めるレベルの「深みのある音」へと進化します。
ステレオペアで感じる音は、別格でした
一方ウーファーがないので、低音の迫力は弱い感じがしました。この点については、ご近所の迷惑にならないよう低音を響かせたくない場合もあるので、一概に悪い点とは言えはないでしょう。
またEcho Popはサイズが小さいので、好きな位置にすぐに移動できるのも魅力です。普段は別々の部屋でAlexaスピーカーとして使用して、映画を見るときだけステレオペアで使うのもありですね。
まとめ Echo Popで映像作品を楽しもう
今回はEcho Popのステレオペアについて解説しました。
結論Echo Popのステレオペアは、ホームシアターで映画を十分に楽しめるレベルの性能です。
・ホームシアターのスピーカーとして使いたい方
・迫力のある音で音楽を再生したい方
ステレオ化で劇的に音が変わるので、ぜひ2台の購入をおすすめします。
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