Bluetoothスピーカーやイヤホンを使って、プロジェクターの音声を再生すると発生する「音ずれ」に悩んでいないませんか。
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せっかくの映画も、セリフが腹話術のように遅れたら台無しね
スピーカーとプロジェクターの音ずれは、有線で機器を接続することで解消できますが、配線がごちゃつくのがいやな方もいると思います。
そこで、本記事では、プロジェクターとBluetoothスピーカーの音ズレを解消する方法を紹介します。
結論から言うと、
- Amazon Fire TV StickのAVシンク機能を使う
というのが対策です。これだけで、大抵のBluetoothスピーカーの音ずれを解消できます。
以下で詳細を説明するので、参考にしてください。
Bluetoothスピーカーの音ズレの原因
![音ずれを表すイメージ](https://cinemabeya.com/wp-content/uploads/2023/11/19dc7b9fc75139b9c8d0e0b26fde9824-2-1024x576.jpg)
![音ずれを表すイメージ](https://cinemabeya.com/wp-content/uploads/2023/11/19dc7b9fc75139b9c8d0e0b26fde9824-2-1024x576.jpg)
そもそも、Bluetoothスピーカーでなぜ音ずれが発生するのか。
その原因はデータの圧縮と伸長にあります。
・データ圧縮(送信機側)
音楽データを送信しやすい形に圧縮する。
・データ伸長(受信機側)
受け取った圧縮データをもとの形に戻す。
この圧縮と伸長の処理に時間がかかるため、映像に対し音が遅れる現象が発生します。
遅延の程度は、コーデックと呼ばれる音声の圧縮形式や、Bluetoothのバージョンによって変わります。
・音声の圧縮形式を表し、音質と遅延に影響を与える。
SBC:標準。若干遅延を感じる
AAC:iPhoneで主に使われる。SBCより低遅延、高音質。
apeX:SBC、AACより低遅延。Androidで主に使われる。
などなど
最新の規格はVer5.4です。バージョンが新しくなるにれ、データの送信速度、通信範囲、消費電力などが改善されます。バージョンは音質に影響を与えるわけではありません。
プロジェクターとBluetoothスピーカーの音ズレ対策
本来、音ずれを発生させないためには、以下の考え方でプロジェクターとスピーカーを揃える必要があります。
・コーデックが高速の規格の製品(AAC、Apt系)
・Bluetoothのバージョンが新しい製品
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めんどくさいわね
プロジェクターによっては、Bluetoothのバージョンやコーデックを調べるのが大変です。特に対応コーデックはスペック欄に書いてないことが多いです。
そこで、おすすめの方法は、Amazon Fire TV Stickに搭載されている、AVシンク機能を使うことです。
AVシンク機能を使えば、手動で音と映像のずれを修正できます。
以下でやり方を紹介します。
用意するもの
![プロジェクターとAmazon Fire TV Stick](https://cinemabeya.com/wp-content/uploads/2023/11/IMG_1831-1024x768.jpeg)
![プロジェクターとAmazon Fire TV Stick](https://cinemabeya.com/wp-content/uploads/2023/11/IMG_1831-1024x768.jpeg)
用意するのは、Amazon Fire TV Stick、Bluetoothスピーカー、プロジェクターです。
Amazon Fire TV Stick
一番安いモデルで5000円くらい。プライムセール時は半額で買えます。
Bluetoothスピーカー
ブルートゥース4.0以降の製品を使いましょう。
筆者が使ってるBluetoothスピーカーこちらです。5000円以下では音質がかなりいいです。
プロジェクター
Bluetooth接続は、Fire TV Stickとスピーカーで行うので、今回プロジェクターの性能は遅延と全く関係ないです。
今回の説明に使用したプロジェクターは、Anker Nebula Capsule3です。
遅延を修正する手順
まず、Amazon Fire TV SitickとBluetoothスピーカーを接続します。
スピーカーをBluetooth接続モードにして、以下手順で接続しましょう。
「設定」の「コントローラーとBluetoothデバイス」
![Amazon Fire TV StickでのBluetooth接続手順1](https://cinemabeya.com/wp-content/uploads/2023/11/IMG_1798-1024x768.jpeg)
![Amazon Fire TV StickでのBluetooth接続手順1](https://cinemabeya.com/wp-content/uploads/2023/11/IMG_1798-1024x768.jpeg)
「その他Bluetoothデバイス」
![Amazon Fire TV StickでのBluetooth接続手順2](https://cinemabeya.com/wp-content/uploads/2023/11/IMG_1799-1024x768.jpeg)
![Amazon Fire TV StickでのBluetooth接続手順2](https://cinemabeya.com/wp-content/uploads/2023/11/IMG_1799-1024x768.jpeg)
「Bluetoothデバイスを追加」
![Amazon Fire TV StickでのBluetooth接続手順3](https://cinemabeya.com/wp-content/uploads/2023/11/IMG_1800-1024x768.jpeg)
![Amazon Fire TV StickでのBluetooth接続手順3](https://cinemabeya.com/wp-content/uploads/2023/11/IMG_1800-1024x768.jpeg)
接続したいスピーカーを選択します
![Amazon Fire TV StickでのBluetooth接続手順4](https://cinemabeya.com/wp-content/uploads/2023/11/IMG_1801-1024x768.jpeg)
![Amazon Fire TV StickでのBluetooth接続手順4](https://cinemabeya.com/wp-content/uploads/2023/11/IMG_1801-1024x768.jpeg)
これで、Amazon Fire TV StickとBluetoothスピーカーの接続は完了です。
次にAVシンク機能を使って、音の遅延を手動で調節して行きます。
「設定」の「ディスプレイとサウンド」
![Amazon Fire TV StickでのAVシンクの手順1](https://cinemabeya.com/wp-content/uploads/2023/11/IMG_1803-1024x768.jpeg)
![Amazon Fire TV StickでのAVシンクの手順1](https://cinemabeya.com/wp-content/uploads/2023/11/IMG_1803-1024x768.jpeg)
「オーディオ」
![Amazon Fire TV StickでのAVシンクの手順2](https://cinemabeya.com/wp-content/uploads/2023/11/IMG_1804-1024x768.jpeg)
![Amazon Fire TV StickでのAVシンクの手順2](https://cinemabeya.com/wp-content/uploads/2023/11/IMG_1804-1024x768.jpeg)
「AVシンクの調整」
![Amazon Fire TV StickでのAVシンクの手順3](https://cinemabeya.com/wp-content/uploads/2023/11/IMG_1805-1024x768.jpeg)
![Amazon Fire TV StickでのAVシンクの手順3](https://cinemabeya.com/wp-content/uploads/2023/11/IMG_1805-1024x768.jpeg)
すると、以下のような画面になります。
![Amazon Fire TV StickでのAVシンクの手順4](https://cinemabeya.com/wp-content/uploads/2023/11/IMG_1826-1-1024x768.jpeg)
![Amazon Fire TV StickでのAVシンクの手順4](https://cinemabeya.com/wp-content/uploads/2023/11/IMG_1826-1-1024x768.jpeg)
上下に動く青い球が、床につく瞬間に音が鳴るようタイミングを調整します。
音のなるタイミングは、下の黄色い球を左右に動かすことで調整可。
設定を保存して戻れば、音ずれが解消された状態になっています。
今回紹介した方法の注意点
今回の方法で遅延を解消できるのは、あくまでAmazon Fire TV Stickで映像を楽しむ場合です。
例えば、DVDプレイヤーやゲーム機の映像をプロジェクターに入力した場合。プロジェクター本体とスピーカーをBluetooth接続しないといけないため、Fire TV StickのAVシンク機能が使えないので注意。
ちなみに、私の持っているAnker Nebula capsule3 Laserには、本体にBluetooth遅延の調整機能がありました。
![Nebula Capsule3のBluetoothオーディオディレイ機能](https://cinemabeya.com/wp-content/uploads/2023/11/IMG_1832-1024x768.jpeg)
![Nebula Capsule3のBluetoothオーディオディレイ機能](https://cinemabeya.com/wp-content/uploads/2023/11/IMG_1832-1024x768.jpeg)
しかしこの機能、説明書に書いてないし、ネットで調べても出てきません・・・・
このようにプロジェクター本体で遅延の調整ができる可能性もあるので、お手持ちのプロジェクターで確認してみるといいかもしれません。
Amazon Fire TV StickのAVシンク機能を活用しよう
最後までお読みいただきありがとうございます。
ブルートゥーススピーカーの遅延対策は、Amazon Fire TV StickのAVシンク機能を使うと簡単です。
セールを狙って買えば、そこまでお金もかかりませんのでぜひ試してみてください。
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