【違いが分かる】Nebula Cosmosシリーズ現行3機種を実機比較

Nebula Cosmosシリーズのプロジェクター

Ankerのプロジェクターの中で、最も本格的な映像を楽しめるのが「Nebula Cosmos」シリーズです。

Cosmos シリーズには「Nebula Cosmos」、「Nebula Cosmos Max」、「Nebula Cosmos Laser 4K」の3つがありますが、どれを選べばよいか悩みますよね。

プロミ

何が違うのか、分かりにくいわ

そこで今回は週1台位以上のプロジェクターをレビューしている筆者が、 Cosmosシリーズの3機種を実機比較していきます。

  • 映像、音、使い勝手の違い
  • どんな人に、どれがおすすめか

本記事を読むとこのような疑問を解決できますので、ぜひ参考にしてください。

目次

Nebula Cosmosシリーズのスペックを比較

Nebula Cosmos シリーズ一覧

CosmosCosmos MaxCosmos Laser 4K
外観
税込価格¥89,900¥149,900¥249,900
光原LEDLEDLaser
解像度フルHD4K4K
HDR10対応対応対応
明るさ[ANSI]81015002200
投影方式DLPDLPDLP
台形補正垂直:オート
水平:マニュアル
垂直:オート
水平:マニュアル
垂直:オート
水平:オート
100インチ投影距離266cm266cm281cm
スピーカー10W×210W×410W×2
5W×2(ツイーター)
騒音32dB以下32dB以下30dB以下
入力HDMI2.0×2
USB-A×2
HDMI2.0×2
USB-A×2
HDMI2.0
USB-A
出力光デジタル光デジタル3.5mmAUX
OSAndroid TV 9.0Android TV 9.0Android TV 10.0
ゲームモード搭載非搭載搭載
Wifi2.4GHz/5GHz2.4GHz/5GHz2.4GHz/5GHz
Bluetooth4.24.25.0
重さ2kg3.6kg4.9kg
サイズ92×290×19899×350×248mm165×220×263mm

上位機種ほどサイズが大きく、映像が美しくなっていくイメージです。

以下で実際に、外観、画質、音質、操作性について徹底的に比較していきますよ。

3機種のサイズ感はかなり違う

Nebula Cosmosシリーズのサイズ感の比較
機種名特徴
Nebula Cosmos・片手で持てる
・小型の三脚を使える
Nebula Cosmos Max・両手でないと持てない
Nebula Cosmos Laser 4K・重いが、持ち運び用のハンドルがある

Cosmosは軽いので小型三脚を使えるのは嬉しいところです。

Nebula Cosmosを小型三脚に固定
Nebula Cosmosを小型三脚で使う

一方Cosmos Max、Cosmos Laser4Kは重いので、三脚を使うならしっかりとしたものが必要。

Nebula Cosmos MaxとNebulaCosmos Laser4Kを三脚に固定
左:Nebula Cosmos Max 右:Nebula Cosmos Laser 4K

本体を何回も出したりしまったりすると落としてしまうリスクがあるので、こちらの2機種は専用のローテーブルやラックなどを用意して、場所を固定する方が良いでしょう。

Nebula Cosmos Laser 4Kをラックに乗せて使う
ジェクタ

高さのあるラックを用意して、後ろから投影するのがおすすめ。ラックの裏に配線を隠せるので見栄えもいいです。

\シンプル・お手頃ラック/

ちなみに、投影距離と画面サイズの関係は以下の通り。

投影インチ数CosmosとCosmos Maxの投影距離Cosmos Laser 4Kの投影距離
60インチ1.6m1.68m
80インチ2.13m2.25m
100インチ2.66m2.81m
120インチ3.18m3.37m
ジェクタ

レイアウトをあらかじめ検討しておこう

Cosmosシリーズだと大きすぎて使いにくいという方は、片手で持てるNebula Capsuleシリーズがおすすめ。以下の記事で全機種の比較をしています。

Cosmosシリーズ3機種の映像はどのくらい違う?

Nebula Cosmos Laser 4Kで写した花火の映像
Nebula Cosmos Laser4Kの映像

プロジェクター選びでいちばん重要なポイントは映像ですよね。

3機種について、映像に関するスペックの違いは以下の通り。

機種名光源明るさ
[ANSIルーメン]
解像度
CosmosLED810フルHD
Cosmos MaxLED15004K
Cosmos Laser 4Kレーザー22004K

以下で、実際の映像を見ながら違いを確認していきましょう。

LED光源より優れるレーザー光源

レーザー光源は、一般的にはLEDや水銀ランプと比べ、高輝度、低発熱など様々なメリットがあります。

また、色の表現力にも優れ、レーザー光源のNebula Cosmos Laser 4Kは、ハイビジョン映像の色域規格のREC709を100パーセントカバーした正確な色表現が可能です。

例えば、以下の写真は100インチ画面にフルーツの映像を映したものですが、Nebula Cosmos Laser 4Kは最も色の再現度が高いことがわかります。

Nebula Cosmosシリーズの色再現性を比較
ジェクタ

色の正確さを追求するなら、Cosmos Laser4K

Cosmos Max、Cosmos Laser4Kは明るい部屋でも使える

Nebula Cosmosシリーズの映像の明るさを、明るい部屋で比較
ライトの明るさ最大で100インチの映像を投影

Cosmos MaxとCosmos Laser 4Kは、ライト全灯の明るい環境でも映像がくっきり見えました。

プロミ

天窓のある部屋など昼間暗くできない環境で使いたいなら、上位機種がおすすめね

逆に昼間でもカーテンで部屋を薄暗くできるなら、Nebula Cosmosでも明るさは十分です。

Nebula Cosmosシリーズの映像の明るさを、暗い部屋で比較
暗室で100インチの映像を投影

フルHDは高解像度、4Kは更に滑らか

Nebula Cosmosシリーズの映像の解像度を比較

フルHDのCosmosでも文字はかなりキレイで、ドット感は感じません。

もちろん4Kプロジェクターでは、画素数がフルHDの4倍になるので更に滑らかな映像に。

プロミ

フルHDと4Kって、体感的にどのくらい違うの

ジェクタ

大画面の4Kコンテンツ再生では映像のくっきり感に差を感じます。

ジェクタ

80インチ以下の小さい画面や、フルHDコンテンツでは、肉眼であまり差を感じませんでした。

上位機種は包み込まれるような立体感のある音響に

音のイメージ

どの機種もスピーカーはDolby Digiral Plus対応で、クリアなマルチチャンネルサラウンドを体験できます。

スピーカー構成は以下の通り。

機種名スピーカー構成
Nebula Cosmos10W×2基
Nebula Cosmos Max10W×4基
Nebula Cosmos Laser 4K10W×2基+5Wツイーター×2基

音の感動度は、

Cosmos <<Cosmos Max<Cosmos Laser 4K

という印象。

Cosmosでも並のTVスピーカーよりかなりよい音ですが、Cosmos Maxでは4基のスピーカーで広がりを感じる音に進化。そして、Cosmos Laser 4Kはツイーターのおかげで高音の表現の繊細さに磨きがかかっています。

プロミ

流石に高級スピーカーには勝てないけど・・・
Cosmosシリーズの内蔵スピーカーは最高峰よ

もし外部スピーカーとの接続方法を知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。

Nebula Cosmosシリーズの使い勝手を比較

Cosmos Laser 4Kは入出力端子が少ない

Nebula Cosmosシリーズの入出力端子を比較

CosmosとCosmos MaxはHDMI端子が2つあり、例えばゲーム機とBlu-rayプレイヤーを繋いでおくことが可能です。

一方Cosmos Laser 4Kは端子の数と種類が最低限の印象でした。

画面調整機能はNebula Cosmos Laser 4Kが最も優秀

Nebula Cosmos Laser 4Kの自動台形補正機能
Nebula Cosmos Laser 4Kの自動台形補正機能
機種フォーカス台形補正スクリーンフィット
Cosmos自動垂直オート
水平手動
非対応
Cosmos Max自動垂直オート
水平手動
非対応
Cosmos Laser 4K自動垂直オート
水平オート
対応

Nebula Cosmos Laser4Kは垂直だけでなく水平方向の画面調整も自動で、プロジェクター起動時の画面調整が最も簡単です。

場所を固定して使う場合は、これらの画面調整機能はあまり重視しなくても良いと思います。

Android TVの操作はどの機種も快適

Android TV

各機種Android TVを搭載していて、様々な動画配信サービスを楽しむことができます。

Cosmos → Android TV 9.0
Cosmos Max → Android TV 9.0
Cosmos Laser 4K → Android TV10.0

3機種のOSの操作感には差を感じず、どれも快適でした。

Ankerの公式サイトでは、各動画配信サービスの利用可能状況を随時更新しています。

対応サービス

Disney+、YouTube、Prime Video、Netflix、DAZN、Hulu、U-NEXT、dTV、Paravi、FOD、Abema TV、TVer

ゲームの入力遅延は、大きな差はなし

Nebula CosmosLaser 4Kでゲーム
Nebula CosmosLaser 4Kでゲーム

24/7/23追記 Nebula Cosmos Maxはゲームモード非搭載ですが、低遅延のLow Latency modeを搭載していることが判明したため追記。また、入力遅延の実測値を追加。

各機種ゲーム時は設定を変更することで、入力遅延の低減が可能。

機種ゲーム用の設定
CosmosStandard:ゲームモードの標準
Extreme:反応がより高速の代わりに、台形補正、Zoomが不可
Cosmos MaxLow Latency mode 搭載
Cosmos Laser 4KStandard:ゲームモードの標準
Extreme:反応速度がより高速の代わりに、画質がフルHDに低下

実際にLeo Bodnar Electronicsの「4K Lag Tester」を使い、ゲーム用の設定で入力遅延を実測した結果がこちら。

入力遅延の目安
入力遅延の目安

4K/60Hz条件
・Cosmos Max:60ms
・Cosmos Laser4K:51.3ms
フルHD/60Hz条件
・Cosmos:42ms
・Cosmos Max:52.9ms
・Cosmos Laser4K:57.2ms

どの機種も遅延は60ms以下なので、なかなか快適にゲームをプレイ可能。

オンラインで勝敗を競うアクションゲームなどは厳しいと思いますが、その他のゲームは問題ないと思います。ライトゲーマーの私は、全機種でスマブラをプレイしてみましたが、どれも遅延は感じませんでした。

ジェクタ

入力遅延の測定方法と、他の機種の測定結果は以下の記事を参考にしてください

どんな人に、どの機種がおすすめか

総括

・Cosmosは軽く扱いやすい
・Cosmos でも映像はかなりきれい
・Cosmos Max、Cosmos Laser 4Kは明るい部屋でも使える
・上位モデルになる程立体感を感じるリッチな音に
・OSはどの機種も快適に動作

以上を考慮の上、具体的にどのような人に、どの機種がおすすめか解説していきます。

Nebula Cosomosはコスパの一番優れた製品

Nebula Cosmos

上位機種は大体2倍以上の価格がしますが、正直フルHDの Cosmosでも十分に映像はキレイです。

Nebula Cosmosで写したカメレオンの映像
Nebula Cosmosの映像
ジェクタ

「この映像、4K画質だよ」と言われたら、筆者は騙されます。そのくらいレベルの高い映像です。

こんな人におすすめ

・PS5や、Ultra HD Blu-rayなどの、4Kコンテンツを再生する予定がない人
・明るい部屋で使う予定のない人
・10万円以下で、美しい映像を楽しみたい人

4Kにこだわりがなければ、Nebula Cosmosで十分に満足できます。

本体サイズが小さめで気楽に出したりしまったりできるので、一番柔軟な使い方ができますよ。

4K映像を体験したいなら、Nebula Cosmos Max

Nebula Cosmos Max

Cosmos MaxはCosmosの約2倍の価格ですが、実は4Kプロジェクターの中では価格はお得な方です。

画面サイズが大きくなるほど4Kの解像感は際立ち、フルHDの映像と差を感じるようになります。

Nebula Cosmos Maxの映像
Nebula Cosmos Maxの映像

また、10W×4基のスピーカーの包み込まれるような音は、TVでは体験したことがないほどリッチで美しいです。

こんな人におすすめ

・再生したい4Kコンテンツがある人
・100インチ以上の大画面を想定している人
・明るい部屋でも使いたい人

最先端の4Kコンテンツに興味がある人は、 Cosmos よりCosmos Maxがおすすめです。

音もかなり良いので、1台で完成度の高いホームシアターを構築できますよ。

最高の映像を追求したいなら、Nebula Cosmos Laser 4K

Nebula Cosmos Laser 4K

正直価格は高いですが、納得できるくらいの圧倒的な映像です。

明るさがかなり明るいので、映画館よりも鮮明な映像に驚きますよ。

Nebula Cosmos Laser 4Kの映像
こんな人におすすめ

・最高の映像を追求したい人
・10年メインで使えるプロジェクターが欲しい人
・昼間も明るく鮮明な映像を楽しみたい人

など、お金をかけてでも最高の映像体験をしたい人におすすめです。

大画面、レーザー、4Kの本機は、映像体験そのものがエンターテイメントで、毎回の動画視聴が心に残ります。

定価は25万円ほどですが、公式サイトやAmazonで値引きされいることも多く、20万円前後で買える場合もあります。

気になる方はぜひ、確認をしてみてください。

Anker Nebula Cosmosシリーズの比較まとめ

本記事では、AnkerのNebula Cosmosシリーズ3機を比較しました。

どの機種も映像は素晴らしいので、「どこまで高画質を追い求めるか」という視点で考えると良いでしょう。

各機種個別のレビュー記事がありますので、さらに深掘りして知りたい方はご活用ください。

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この記事を書いた人

プロジェクターレビュー実績30機以上。
AV家電アドバイザー資格あり。

ホームシアターで見た映画は400本以上で、使用者の目線に立った実用的な考え方で実機レビューを行います。

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