Ankerで大人気のNebula Capsuleシリーズは品質と使いやすさに定評があり、私はプロジェクター界のiPhone的な存在と位置付けています。
Nebula Capsule3は入門クラスの価格帯ですが、フルHDの美しい映像をストレスフリーの操作で体験できます。価格が「2」から据え置きなのは良心的で、総合力の高さから不動の人気を誇っています。

本記事ではそんなNebula Capsule3について、独自の測定データや購入後1年間使用した経験から、メリットとデメリットを徹底的に解説していきますよ。
Nebula Capsule3のスペックを確認
機種 | 発売年 | 価格※ | 明るさ [ANSIルーメン] | 解像度 | HDR10 | オート 台形補正 | スピーカー | OS | 重さ [g] |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Nebula Capsule | 2018年 | 39,999円 | 100 | SD | 非対応 | 垂直 | 5W | Android7.1 | 470 |
Nebula CapsuleII | 2019年 | 69,990円 | 200 | HD | 非対応 | 垂直 | 8W | Android TV 9.0 | 740 |
Nebula Capsule3 Laser | 2022年 | 119,900円 | 300 | フルHD | 対応 | 垂直/水平 | 8W | Google TV | 950 |
Nebula Capsule3 | 2024年 | 69,900円 | 200 | フルHD | 対応 | 垂直/水平 | 8W | Google TV | 850 |
Nebula Capsule3は2019年発売のフラグシップモデルであるNebula CapsuleIIの正統進化という位置付け。
価格と明るさは据え置きで、フルHD/HDR10対応で画質が大幅に進化しています。明るさはレーザープロジェクターのNebula Capsule3 Laserに劣りますが、あちらは価格が5万円ほど高いです。
Google TV搭載、全自動の台形補正などが追加され、使いやすさはシリーズで最高の進化を遂げています。
Nebula Capsule3は最も価格と性能のバランスが優れた製品だと言えるでしょう。

以下は詳細スペック
製品名 | Nebula Capsule3![]() ![]() |
---|---|
製品型番 | D2425N11 |
税込価格※ | 69,990 |
光源 | LED |
光源の寿命 | 30,000時間 |
投影方式 | DLP |
明るさ | 200ANSIルーメン |
解像度 | 1920×1080 (フルHD) |
HDR10 | 対応 |
投影距離 | 40インチ:1.06m 50インチ:1.33m 60インチ:1.60m 70インチ:1.86m 80インチ:2.13m 90インチ:2.39m 100インチ:2.65m 110インチ:2.92m 120インチ:3.18m |
台形補正 | 水平/垂直自動 |
フォーカス | 自動 |
スピーカー | 8W |
騒音 | 28dB |
バッテリー | 動画2.5h |
端子 | HDMI USB-A USB-C(電源) AUX |
OS | Google TV |
Wifi | 2.4/5GHz |
Bluetooth | 5.1 |
寸法 | h160×φ78mm |
重さ | 850g |
Nebula Capsule3の映像をレビュー
様々な映像を投影して、画質を確認していきます。



写真はタップで拡大できます
映像の色域とコントラストを測定
まずは専用の機器を使って、Nebula Capsule3のカラープロファイルを測定しました。プロジェクター側の映像設定は「標準モード」と「ムービーモード」の2条件です。
測定機器と条件
・Calibrite Display Plus HLを使用
・カラーバッチは118バッチ
・暗室でホワイトスクリーンに40インチの映像を投影
・プロジェクターの輝度設定は100
・ガンマ=2.2の設定
標準モードのカラープロファイル


青線:測定データ


※プロファイル曲線なので、補正をかけるための曲線です。実際のRGB出力は、上下逆で考えてください。
※RGBは重なってるのが好ましいです。
・sRGBより赤と青が広い
・ホワイトポイントは9472Kで、白色は青寄りの調整
・コントラストは562:1でモバイル機としては良好
・プロファイル曲線はRGBがほぼ重なっているが、赤が少し弱めに見える
ムービーモードのカラープロファイル


青線:測定データ


※プロファイル曲線なので、補正をかけるための曲線です。実際のRGB出力は、上下逆で考えてください。
※RGBは重なってるのが好ましいです。
・色域は、sRGB領域をほぼカバー
・ホワイトポイントは7150Kで、標準モードより映画界標準のD65(6500K)に近づいた
・コントラスト比は、555:1で標準モードとほぼ同じ
・プロファイル曲線はRGBがほぼ重なっているが、赤が若干弱めに見える
暗室で映画を見るならホワイトポイントがD65に近いムービーモードが良いかと思います。明るい部屋では、ホワイトポイントの高い標準モードの方が、映像を野暮ったく感じないのでおすすめです。
明るさは暗室なら十分、明るい部屋は厳しい
ライト強


ライト弱


暗室








※映像は100インチ
明るい部屋で映像が見にくいのは、モバイルプロジェクターの宿命。
とはいえ昼に使えないわけではなくて、カーテンを閉めたなら多少明るい部屋でも使えますよ。
色は鮮やかで、バランスが良い
元画像


Nebula Capsule3


元画像


Nebula Capsule3


カラーの塗り分けがしっかりできていて、フルーツの瑞々しさや光沢を美しく投影できています。
目視でのカラーバランスは良好で、安いプロジェクターに感じるような野暮ったさは感じません。また、映像設定のカスタマイズ幅が広く、好みに画質を追い込むことも可能です。
・輝度
・コントラスト
・彩度
・鮮明度
・色温度
・壁の色
・ガンマ
フルHDの解像度の高い映像を楽しめる


解像度はフルHDなので、ブルーレイディスク相当の高解像度の映像を楽しめます。写真のように、画面の文字を拡大してもドット感はなくとてもきれいです。
画質が劣化しやすい画面角でも、ピンボケや光量の低下をほとんど感じませんでした。オートの画面補正で、ここまでしっかりピントを合わせてくれるのが嬉しいですね。
黒はしっかりと深い


格安機は黒が灰色っぽく見える、いわゆる「黒浮き」を感じることがありますが、本機は十分な黒の深さを体験できます。モバイル機なので明るさはそこまで高くないですが、それでもコントラスト比は実測値で550:1ほど出ています。
総じて、映像はモバイル機として優秀に感じました。
格安機で感じるような映像の野暮ったさはなく、シャープでバランスに優れた、違和感のない映像を投影してくれます。普段スマホやテレビで見ているコンテンツを、大画面で見る喜びを存分に味わえました。
Nebula Capsule3 Laserと画質を比較
上位機種のNebula Capsule3 Laserと画質にどのくらい差があるが確認してみます。




写真だと伝わりにくいかもしれませんが、「3」よりも「3Laser」の方が確かに映像は綺麗でした。
「3Laser」は明るさが1.5倍あるため、より映像の視認性に優れ、画面にメリハリがあるように感じました。またレーザーの効果か、物体の輪郭がよりくっきりとしているように感じました。
ただ、Nebula Capsule3 Laserは価格が高いのがデメリットです。Nebula Capsule3でも十分映像は美しいので、予算に応じてグレードを選ぶようにしましょう。
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Nebula Capsule3の音質をレビュー


スピーカーは出力8W、Dolby Digital Plus対応です。
筆者はNebula Capsuleシリーズ全機種の音質比較をしましたが、意外にもNebula Capsule3が一番良い音で驚きました。上位機種の3Laserより低音に迫力を感じ、音の厚みが増している印象でした。これは何回も聴き比べたので、間違いではないと思います。
またNebula Capsule3はイヤホンジャック、HDMI端子(ARC対応)、Bluetoothにより外部スピーカーへの接続が可能。


Bluetoothスピーカーやイヤホンでは、気になるほどの遅延は感じませんでした。家族が寝た後に映画を見る場合はBluetoothイヤホンが便利で、私はよく使っています。
Nebula Capsule3の本体と付属品
本体と付属品は以下の通り。
本体、リモコン、乾電池、充電ケーブル、説明書


ボディーは側面がアルミ製、上下面はプラスチックで、強度と軽量性の両立が図られています。正面にはレンズと画面補正用のセンサー、背面には電源ボタンとモード切り替えボタン、リモコンセンサーがあります。
電源ボタンは、残量で色が変化するインジゲーターの役割を兼ねています。




背面下部には各種接続端子があります。充電が汎用性の高いUSB-C端子なのは嬉しいところ。


上面のタッチ式スイッチは光るので、暗闇でも操作が可能です。


底面には滑り止めのゴムと、三脚用のネジ穴があります。ネジ穴規格は1/4インチで、一般的な三脚や、後述の専用プロジェクタースタンドに適応します。


重さは850gの本体は、ペットボトルより小さいサイズ感で携帯性に優れます。カバンに簡単に入るので、旅行先にも持っていきやすいですよ。




Nebula Capsule3の使用感をレビュー
起動時間は普通


スイッチを入れてから、OS立ち上げ、画面調整終了まで47秒。
少し待ちますが、OS内蔵プロジェクターとしては標準的な時間です。自動の台形補正とフォーカスが行われるので、そのまま映像を楽しめます。
画面調整が全自動で楽


Nebula Capsule独自の自動画面補正技術である、IEA3.0を搭載。
- オートフォーカス
- 水平/垂直オート台形補正
- スクリーンフィット機能
- 障害物回避機能
持ち運びの多いモバイルプロジェクターでは、ぽん置きですぐ映像を見れるのは非常にありがたい。
ちょっと動かしただけで画面補正されるのが煩わしい場合は、自動補正の発動条件を厳しくしたり、OFFにするなど柔軟に設定が可能。
もちろん手動でのフォーカスや台形補正にも対応しています。
リモコンは使い勝手が良い




- ボタンが光る
- サクサク動く
- 音声アシスタント対応
- Prime Video、Netflixにワンボタンで飛べる
Nebula Capsule3のリモコンは手に持つと自然にボタンが光り、暗闇での押し間違えを防いでくれます。音声検索、プライムビデオとNetflixへの直通ボタンなど、最近のニーズにしっかり対応してるのも流石。
基本的に動作速度は快適ですが、起動後すぐは処理が重く感じることもありました。動作に重さを感じたら、メニュー画面からキャッシュをクリアしておいた方が良いでしょう。
ファンの音は静か




静音性は本当に高いので、まず気になることはないと思います。
公式スペック → 28dB
実測値 → 31.3dB(A) @1m
※実測値は人間が聴覚可能な範囲の周波数に重みづけをしたA特性で測定を行っています。
プロジェクターの中で騒音は最低クラスなので、ストレスフリーで映画に集中できます。
Google TV搭載で進化したUI


初期設定のアナウンスに従ってGoogleアカウントと連携するだけで、YouTubeやAmazonプライムビデオなどの動画配信サービスをすぐ楽しめます。



これまでのAndroid TVと何が違うの?



Google TVでは、様々な映像コンテンツに横断的にアクセスできるんだ



例えば、ホーム画面の「大ヒット映画」欄には、NetflixやPrimeVideo、U-NEXTなど複数サービスを跨いだ、自分のためのラインナップが表示されます
またこれまでのNebulaシリーズでは、Netflixが専用アプリ経由でないとダウンロードできませんでしたが、Netflixに正式認証されたことで、そこも解消され使いやすくなっています。
スマホの映像をワイヤレスで映せる


プロジェクターとスマホを同じWifiネットワークに繋ぐことで、スマホの映像を投影できます。iPhone、Androidともにアプリ不要で、スマホのキャストアイコンから、Nebula Capsuleを選択するだけです。
低遅延のゲームモード搭載


ゲームモードでは、コントローラーの入力遅延を大幅に低減。
・ゲームモード 標準 → 通常より応答速度が高い
・ゲームモード エクストリーム → 更に反応が高速だが、画面の台形補正が不可
Leo Bodnar Electronicsの「4K Lag Tester」を使い、ゲームモードの入力遅延を測定したところ、フルHD/60Hz条件で28.5msとかなり高速でした。
普段ゲーミングモニターを使っている層でなければ、違和感なくゲームを楽しめるでしょう。私の方で任天堂スイッチでマリオとスマブラ、PS4でモンハンをプレイしましたが、遅延は全くわかりませんでした。



入力遅延の測定方法と、他の機種の測定結果は以下の記事を参考にしてください
壁色補正機能で投影場所の選択肢が広がる


壁色を選択することで、カラーを調整する機能を搭載しています。
写真は例として、緑の画用紙に映像を写したもの。かなり極端で厳しい条件ですが、壁色補正機能を使うことで色味が改善されていることがわかります。結構優秀な機能で驚きました。
もちろん白い壁に投影するに越したことはないので、この機能は奥の手として使いましょう。
スマホでリモコン操作可能


Nebula Connectアプリを利用することで、スマホでリモコン操作が可能です。スマホ感覚で文字入力が可能なので、Wifiのパズワード入力やYouTubeの検索が簡単に行えます。
スマホと本体はBluetoothで接続するので、Wifiのない屋外でも利用ができて便利です。



キャンプに持って行く時、リモコンが不要になるわ
位置調整にはNebula Capsuleの公式スタンドがおすすめ
Nebula Capsule3は小型化のため本体の角度調整機能が省かれており、利用シーンによっては思い通りの場所に映像を投影できないことがあります。
そんな時にあると便利なのがスタンドや三脚です。
注意点として、Nebula Capsuleは本体が縦長で重心位置が高くなるため、不安定な三脚だとバランスを崩して倒れます。必ず安定感のあるスタンドを選びましょう。



100均の三脚は強度が足りず使用できませんでした・・・・


おすすめはNebula Capsule公式スタンド。専用設計のデザインは本体にマッチしますし、何よりも使いやすいです。
公式スタンドは、折りたたみ式とジンバル式の2種類があります。
![]() ![]() 折りたたみスタンド | ![]() ![]() ジンバルスタンド | |
---|---|---|
価格 | 4,990円 | 6,990円 |
重さ | 約90g | 約400g |
寸法 | 直径8.5cm厚さ2cm | 10x12x13cm |
メリット | ポケットサイズで持ち運びやすい | 充電しながら天井投影可能で、安定性が高い |
デメリット | 天井投影しながら充電できない | 携帯には向かない |
折りたたみ式スタンドはポケットサイズで携帯性が高く、角度調整も十分快適です。




ただし折りたたみスタンドは、充電しつつ天井投影ができないというデメリットがあります。ジンバル式は、より安定感が高く、天井投影をしながらの充電も可能です。




天井投影をしない → 折りたたみ式
天井投影をする → ジンバル式
を推奨します。
\折りたたみ式で小型/
\天井投影に適したジンバル型/
▫️スタンドの個別レビュー記事は以下
折りたたみスタンドのレビュー記事はこちら
ジンバルスタンドのレビュー記事はこちら
モバイルバッテリーで充電ができる
バッテリー容量は52Wh≒14050mAhです。携帯電話のバッテリー容量が3500mAhくらいなので、大体4個分位のイメージですね。
以下は公式によるバッテリー駆動時間の目安。
▫️バッテリー稼働時間の目安
動画:2.5h
音楽:10h
※バッテリーの劣化具合や、設定で再生可能時間は前後します。
長編映画を見るにはギリギリの時間なので、外出時はモバイルバッテリーがあると安心です。スペックはPD対応の出力30W以上が推奨されています。
以下のAnkerのバッテリーは、30W条件を満たす中では価格がお手頃で、20000mAhの容量で余裕を持って満充電にできます。スマホの充電器も兼用できるので、旅行時のお供にぴったりです。
小型ボディーはストレスフリーで生活に溶け込む


個人的には、専用の置き場が必要がないところが使ってみて良いところだと思いました。どこにでもしまえて片手で取り出せる身軽さは、モバイル機ならではの魅力だと思います。
デザインがおしゃれなので、棚に並べると見栄えよく収まります。
またPCとUSB-C電源を共有できるので、デスク周りに置いても使いやすいですね。
Nebula Capsule3のメリットデメリット まとめ


Ankerの本気度が伝わる品質で、普段見ているスマホ画面をそのまま大きくしたような、カラーバランスに優れた映像を楽しめます。安価な機種に感じるような色の重さ、いわゆる「野暮ったさ」を感じないクリアな映像です。


モバイルプロジェクターは「明るさが弱点」という捉え方もありますが、明るすぎないからこそ毎日寝る前に落ち着いて使えるという裏返しのメリットもあります。



ベッドで寝ながらYouTubeやアニメ、映画を観る時間は至福のひと時
映像が綺麗なプロジェクターは沢山ありますが、起動、鑑賞、片付け、旅先への携帯に至るまでの体験が、ここまでユーザーフレンドリーな機種はないんじゃないでしょうか。
あなたのエンターテイメントを変えてくれる相棒になると思います。
Nebula Capsule3関連のYoutube動画
100インチでMVを投影
【Nebula Capsule3】 と 【Nebula Capsule3 Laser】の比較
人気モバイル機5機種比較
\Nebula Capsuleシリーズ全機種を比較/


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