【2024年最新機種】Anker Nebula capsule3を徹底レビュー【プロジェクターオタクが魅力を分析】

Anker Nebula Capsule3

本記事は、2024年に発売された「Nebula Capsule3」に関する記事です。2022年に発売された「Nebula Capsule3 Lazer」の記事はこちら

Ankerで大人気のNebula Capsuleシリーズは品質と使いやすさに定評があり、私は勝手にプロジェクター界のiPhone的な存在として位置付けています。

シリーズ全機種を体験しているプロジェクターオタクの私は、性能が気になるので発売と同時に「3」を購入。

しばらく使ってみた感想は、お手軽に美しい映像が見れて最高。価格が「2」から据え置きなのも良心的で、Ankerのモバイル機にかける意気込みを感じます。

Nebula Capsule3で映すレースの映像
Nebula Capsule3 100インチの映像

今回はそんなNebula Capsuleシリーズの最新機種であるNebula Capsule3を徹底的にレビューしていきます。

目次

Nebula Capsule3のスペック

Nebula Capsule3を手に持つ
製品型番D2425N11
税込価格※69,990
光源LED
光源の寿命30,000時間
投影方式DLP
明るさ[ANSIルーメン]200
解像度1920×1080
(フルHD)
HDR10対応
100インチ投影距離2.66m
台形補正水平/垂直自動
フォーカス自動
スピーカー8W
騒音28dB
バッテリー動画2.5h
端子HDMI
USB-A
USB-C(電源)
AUX
OSGoogle TV
Wifi2.4/5GHz
Bluetooth5.1
寸法[mm]160×78
重さ[kg]0.85
※2024年2月4日地点、公式サイトの価格

Nebula Capsuleシリーズの一覧

以下はざっくりとしたNebula Capsuleシリーズの性能比較。

スクロールできます
機種発売年価格※明るさ
[ANSIルーメン]
解像度HDR10オート
台形補正
スピーカーOS重さ
[g]
Nebula Capsule2018年39,999円100SD非対応垂直5WAndroid7.1470
Nebula CapsuleII2019年69,990円200HD非対応垂直8WAndroid TV 9.0740
Nebula Capsule3 Laser2022年119,900円300フルHD対応垂直/水平8WAndroid TV11.0950
Nebula Capsule32024年69,900円200フルHD対応垂直/水平8WGoogle TV850
※2024年2月4日地点、公式サイトの価格

Nebula Capsule3は2019年発売のフラグシップモデルであるNebula CapsuleIIの正統進化という位置付け。

価格と明るさは据え置きで、フルHD/HDR10対応で画質が大幅に進化しています。明るさは2022年発売のレーザープロジェクターNebula Capsule3 Laserに劣りますが、そちらは本機より価格が5万円ほど高いです。また、Google TV搭載、全自動の台形補正などが追加され、使いやすさはシリーズで最高の進化を遂げています。

総合的なバランスを考えると、Nebula Capsule3が一番コスパが高いモデルなのは疑いようがありません。

こちらの記事でNebula Capsule全シリーズの性能を比較していますので、気になる方はご覧ください。

実際の映像と音を確認

100インチでプロジェクターの映像と音を撮影しました。お持ちのデバイスの中で、なるべく大画面のもので見ると雰囲気がよくわかると思います。

ジェクタ

映像だけでなく、音も良いのでご注目ださい

Nebula Capsule3の映像をレビュー

100インチの映像を徹底的に確認していきます。

ジェクタ

写真はタップで拡大できます

少し明るい部屋でも使える

とても明るい部屋

とても明るい部屋

Nebula Capsule3

Nebula Capsule3明るい部屋での映像

少し明るい部屋

少し明るい部屋

Nebula Capsule3

Nebula Capsule3少し明るい部屋での映像

暗室

暗室

Nebula Capsule3

Nebula Capsule3暗い部屋での映像

明るい部屋で映像が見にくいのは、モバイルプロジェクターの宿命。

とはいえ昼に使えないわけではなくて、カーテンを閉めたなら多少明るい部屋でも十分使えますよ。

色は鮮やか

元画像

色見本

Nebula Capsule3

元画像

Nebula Capsule3

色は鮮やかで、フルーツも美しく投影できています。

デフォルト設定は画面が若干青っぽい印象を受けますが、映像は細かくカスタマイズが可能です。

映像カスタマイズ

・輝度
・コントラスト
・彩度
・鮮明度
・色温度
・壁の色
・ガンマ

画面全体の解像度が高い

Nebula Capsule3の解像度を確認

100インチの画面の文字を拡大してもドット感はなくとてもきれいです。画面角のピンボケや光量の低下もほとんど感じませんでした。

プロミ

画面全体が均一で美しいということね

HDR10対応で明暗の表現に優れる

他の格安機の映像
(HDR非対応)

HDR非対応の格安プロジェクターの映像

Nebula Capsule3
(HDR10対応)

HDR10搭載のNebula Capsule3の映像

左の画像は1万円以下の機種の映像で、右がNebula Capsule3。

どちらも解像度はフルHDですが、HDR10対応の本機は黒や白が「ベタ塗り」とならず、様々な色の光を塗り分けられています。

ジェクタ

映像はとても綺麗で、モバイル機もここまで来たかと感じました

Nebula Capsule3の音質をレビュー

Nebula Capsule3の音質を確認

スピーカーは出力8W、Dolby Digital Plus対応です。

筆者は実機でNebula Capsuleシリーズ全機種の音質比較をしましたが、Nebula Capsule3が一番良い音でした。特に低音の迫力に進化を感じ、10万円を超えるNebula Capsule3Laserより音に臨場感があります。

映画はもちろん、昼間BGMを鳴らすためにも使えます

Nebula Capsule3の本体と付属品

本体と付属品は以下の通り。

本体、リモコン、乾電池、充電ケーブル、説明書

Nebula Capsule3の本体と付属品

正面の写真。NEBULAロゴの上に、位置合わせ用の小さなカメラセンサーがあります。

Nebula Capsule3正面

裏側には電源ボタン、Bluetoothスピーカーモードのボタン、各種ケーブルの差し込み口。

Nebula Capsule3背面

上面の操作スイッチは光るので、暗闇でも操作可能です。

Nebula Capsule3上面

底面には滑り止めのゴムと、三脚用のネジ穴があります。

Nebula Capsule3 底面

重さは850g。

ペットボトルより小さいサイズ感で携帯性に優れます。

ペットボトルとNebula Capsule3

Nebula Capsule3の使用感をレビュー

リモコンは操作性が最高

Nebula Capsule3のリモコン

これまで何台もプロジェクターを触ってきましたが、リモコンの使いやすさは最高です。

  • ボタンが光る
  • サクサク動く
  • 音声アシスタント対応
  • Prime Video、Netflixにワンボタンで飛べる

Nebula Capsule3のリモコンは手に持つと自然にボタンが光り、暗闇での押し間違えを防いでくれます。さらに、リモコンを置くと消灯するので、光に気が散ることもありません。

起動時間は47秒

Nebula Capsule3の起動時間

スイッチを入れ、OS立ち上げ、画面調整終了まで47秒。

少し待ちますが、自動の台形補正とフォーカスが終わってるので、そのまま映像を楽しめます。

画面調整が全自動で楽

Nebula Capsule3の自動台形補正機能
  • オートフォーカス
  • 水平/垂直オート台形補正
  • スクリーンフィット機能
  • 障害物回避機能

全ての画面調整が自動です。

持ち運びの多いモバイルプロジェクターでは、ぽん置きですぐ映像を見れるのは非常にありがたい。画面位置はリモコンでの手動調節も可能です。

ファンの音は静か

騒音の目安

排熱口に手を当てると熱風は感じますが、駆動音は非常に静かです。公式HPによると騒音は約28dBで、これは鉛筆の筆記音より小さい音。

Google TV搭載で進化したUI

初期設定のアナウンスに従ってGoogleアカウントと連携するだけで、YouTubeやAmazonプライムビデオなどの動画配信サービスをすぐ楽しめます。

プロミ

これまでのAndroid TVと何が違うの?

ジェクタ

Google TVでは、様々な映像コンテンツに横断的にアクセスできるんだ

Android TV
Google TV
  • Android OSベースの構築
  • Androidアプリと連携しつつ、Google検索エンジンとアシスタントを中心に構成
ジェクタ

例えば、ホーム画面の「大ヒット映画」欄には、NetflixやPrimeVideo、U-NEXTなど複数サービスを跨いだ、自分のためのラインナップが表示されます

またこれまでのNebulaシリーズでは、Netflixが専用アプリ経由でないとダウンロードできませんでしたが、そこも解消され使いやすくなっています。

スマホの映像をワイヤレスで映せる

Nebula Capsule3で画面ミラーリング

プロジェクターとスマホを同じWifiネットワークに繋ぐことで、スマホの映像を投影できます。iPhone、Androidともにアプリ不要で、スマホのキャストアイコンから、Nebula Capsuleを選択するだけです。

低遅延のゲームモード搭載

ゲーム入力遅延測定

ゲームモードでは、コントローラーの入力遅延を大幅に低減。

・ゲームモード 標準 → 通常より応答速度が高い
・ゲームモード エクストリーム → 更に反応が高速だが、画面の台形補正が不可

Leo Bodnar Electronicsの「4K Lag Tester」を使い、ゲームモードの入力遅延を測定したところ、フルHD/60Hz条件で28.5msとかなり高速でした。

普段ゲーミングモニターを使っている層でなければ、特に違和感なくゲームを楽しめるでしょう。

ジェクタ

入力遅延の測定方法と、他の機種の測定結果は以下の記事を参考にしてください

壁色補正機能で、色味を補正できる

Nebula Capsule3の壁色補正機能

写真は例として、緑の画用紙に映像を写したもの。かなり極端で厳しい条件ですが、それでも壁色補正機能を使うことで、色味が自然で鮮やかになっていることがわかります。

プロミ

白以外の壁でも、きれいな映像が映せるわ

スマホでリモコン操作可能

Nebula Connectアプリを利用することで、スマホでリモコン操作が可能です。スマホ感覚で文字の入力が可能なので、Wifiのパズワード入力やYouTubeの検索が簡単に行えます。

こちらは、Bluetooth接続なので、Wifiのない屋外でも接続可能で便利。

プロミ

キャンプに持って行く時、リモコンが不要になるので便利

三脚は安定感の高いものを

外出先の使用には、三脚があると便利です。

本体が縦長で倒れやすいので、三脚は安定感のあるものを使用しましょう。

ジェクタ

100均の三脚は強度が足りず使用できませんでした・・・・

おすすめは、Nebula Capsuleの公式スタンド。こちらの記事でレビューをしましたが、胸ポケットに入るコンパクトサイズで、デザインも本体に合っています。

プロミ

天井投影も簡単にできるわよ

Nebula Capsule3で天井投影

\公式スタンド/

もし安価なスタンドが欲しい場合は、カメラ用の小型三脚を推奨。

\安いスタンド/

収納は簡単

Nebula Capsule3を飾る

デザインがおしゃれなので、棚に並べるだけで見栄えがよく収まります。USB-C給電なので、PCと電源を共有でき、デスク周りに置いても使いやすいです。

Nebula Capsule3のメリットデメリット まとめ

Nebula Capsule3で映像を楽しむ
メリット
デメリット
  • 2から価格が据え置き
  • フルHD/HDR10の映像
  • Google TV搭載
  • 画面調整が全自動
  • リモコンが使いやすい
  • ゲームモード搭載
  • Dolby Digital Plus対応で音がいい
  • 明るさは200ANSIルーメンでそこそこ
  • 天井投影には三脚が必要

Ankerの本気度が伝わる高品質な製品で、映像はモバイル機トップクラス。

モバイルプロジェクターは「明るさが弱点」という捉え方もありますが、明るすぎないからこそ毎日寝る前に落ち着いて使えるという裏返しのメリットもあります。

ジェクタ

ベッドで寝ながらYouTubeやアニメ、映画を観る時間は至福のひと時

Nebula Capsule3で映す花火の映像

間違いなく2024年を代表する名機でしょう。

\Nebula Capsuleシリーズ全機種を比較/

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この記事を書いた人

プロジェクターレビュー実績30機以上。
AV家電アドバイザー資格あり。

ホームシアターで見た映画は400本以上で、使用者の目線に立った実用的な考え方で実機レビューを行います。

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