映画館みたいな大画面を、自宅でも楽しみたい
このように考え、プロジェクターを使ったホームシアターに興味を持っている人は多いでしょう。
しかしいざ検討しようと思っても、機器選びの手順やポイントがわからず困っている人もいるのではないでしょうか。
ホームシアターの疑問
- 何が必要かわからない
- 部屋に合わせた構築を考えるのが難しい
- お金がいくらかかるか不安
そこで本記事では、「知識ゼロの初心者」でも自分にあった構築を考えられるよう、プロジェクター歴10年の筆者がホームシアター作りの手順を丁寧に解説します。
記事でわかること
✔︎ホームシアターに必要な機器
✔︎自分の環境に合わせた構築の考え方
✔︎初心者におすすめのプロジェクター
プロジェクターはとても長持ちで、LEDやレーザー光源の製品は2万時間以上の使用が可能です。
2時間映画が1万回以上もみれる
つまりプロジェクターを選ぶことは、長い時間をともにする「相棒」を選ぶことと同じです。
プロジェクターは種類により特徴が違うので、目的に合った製品を選ぶことが重要。本記事を読むことで、プロジェクターや周辺機器をぶポイントがわかり、後悔のないホームシアター構築ができます。
ホームシアターを作れば、暇な時間を、驚き/感動/刺激に満ちて充実した時間に変えられます。
小さい画面じゃ満足できない人
→映画館に負けない映像体験
趣味がなくて悩んでる人
→熱中できる趣味、生きがいに
映画、ゲーム、スポーツ観戦が好きな人
→コンテンツの楽しさを最大に
ぜひ記事を参考に、家に自分だけの映画館を作りましょう。
\最強のおすすめプロジェクター8選はこちら/
ホームシアターを始めるために必要なもの
ホームシアターに必要な機器は主に4つです。
臨場感のある映像を楽しむために、明るくて解像度の高いモデルがおすすめです。部屋の間取りと生活スタイルをイメージして、使いやすいものを選びましょう。
中華の格安品で1万円くらいから。ミドルクラス品は、5〜15万円くらいのイメージ。
基本はアスペクト比16:9を推奨。壁に貼るお手軽な方式や、自立式、本格的な天吊式などさまざまな種類があります。予算がない場合や、手軽に楽しみたい場合は、白い壁への投影でもOKです。
壁に貼り付けるタイプで、2000円程から。電動昇降式のタイプは10万円をこえるものもある。
簡単に済ませたい場合は、まずはプロジェクターの内蔵スピーカーから始めるのもありです。音質を向上させたい場合は、シアターバーが簡単でおすすめ。上級者は、AVアンプとスピーカーを組み合わせて、サラウンドシステムの構築もできます。壁の薄い賃貸などで、音が出せない場合はヘッドホンも選択肢に。
方式によりピンキリ。シアターバーの場合ミドルクラスで2万円〜のイメージ。
DVD/BDプレーヤーやAmazonのFire TV sticなど映像を入力するための機器が必要です。最近のTVやプロジェクターの中にはAndroid搭載型の機種もあり、それらはネットワークに繋ぐだけで映像サービスを利用できます。
Amazon Fire TV Stick、GoogleChromcastなら5000円位で購入可能。BDプレイヤーなら、安いもので8000円くらいからのイメージです。
ホームシアター構築の手順
ホームシアターの構築は、以下の3ステップで検討を行うことをおすすめします。
- スクリーン位置の検討
- プロジェクターの選定
- 再生機、音響の検討
スクリーン位置の検討
まず考えるべきはスクリーンの位置です。
- スクリーンの位置
- 画面サイズ
- 座る位置
ここを考えるのが、出発点です。
まず、「場所」を選び、そこに合わせた機器とレイアウトを考えるのが、ホームシアター構築の基本です。
大画面を実現しやすいのは、リビングだね
プライベートで楽しみやすいのは、個室ね
例えば、空いた子供部屋があれば有効利用できるかも!
最適視聴距離
画面サイズを考える場合は、視聴距離とセットでイメージしてください。
- 画面サイズに対し視聴距離が近い → 目が疲れる。見にくい。
- 画面サイズに対し視聴距離が遠い → 迫力がなくなる。
となるので、画面サイズに応じた適切な視聴距離をとることが重要です。
16:9のスクリーンの場合、インチ数×2.5〜3が視聴距離の目安
スクリーンのサイズ [inch] | 視聴距離の目安 [cm] |
---|---|
70 | 175〜210 |
80 | 200〜240 |
90 | 225〜270 |
100 | 250〜300 |
120 | 300〜360 |
140 | 350〜420 |
スクリーンの種類について
プロジェクター用のスクリーンを設置すると、ホームシアターは一気に本格的に。スクリーンにより、映像の画質が安定するだけでなく、本当にお家が映画館になった感じがして、ビジュアル的な満足度も向上します。
スクリーンは、貼り付け式、自立式、吊り下げ式の3つのタイプが基本です。予算と目的に応じて最適なものを選びましょう。
種類別に、おすすめのスクリーンを紹介した記事はこちら
また、お金をなるべくかけたくない人。お手軽に楽しみたい人は、スクリーンを買わず、白い壁への投影でもOKです。画質は若干落ちますが、強いこだわりがなければ十分楽しめます。
壁とスクリーンで、映像の見え方を比較した記事はこちら
プロジェクターの選定
大まかなスクリーンの位置が決まったら最適なプロジェクターを選んでいきます。
プロジェクター選びのポイント
- 画質(解像度と明るさ)
- 投射距離とスクリーンサイズ
- 使い方
以上が特に重要なポイントなので、順番に解説します。
画質(解像度と明るさ)
「きれいな映像を見たい」と思ったとき、注目すべきスペックは解像度と明るさです。
■解像度
解像度は、映像のきめ細やかさを表し、高いほど美しく滑らかな映像になります。おすすめはフルHD(1920×1080px)以上で、ブルーレイディスク相当の美しい映像を楽しめます。普段見慣れてるテレビ映像も、フルHDに近い解像度のため、これより以下の画質はお勧めしません。
■明るさ
はっきりとした映像を楽しむために、明るさの高いプロジェクターを選ぶことも重要。明るさはルーメン若くはANSIルーメンで表されますが、おすすめは、2000ルーメン以上、または300ANSIルーメン以上です。
このスペックだけは外さないよう、機種選びではしっかり確認してください。
プロジェクターの解像度、明るさについて、詳しく知りたい人は以下の記事を参考に
投影距離と画面サイズ
投影距離と画面サイズの関係を必ず確認しましょう。
投影距離=レンズからスクリーンまでの距離。
投影距離が離れるほど、画面サイズは大きくなりますが、「何メートル離したら何インチの画面になるか」は機種ごとに違います。
例えば、100インチの画面サイズを希望し、部屋のスクリーンから反対の壁まで距離が3mの場合。投影距離3メートル以内で100インチを映せるプロジェクターが必要です。
基本的に、短い投影距離で大画面を映せる製品の方が高性能とされます。
使い方
生活の中で、プロジェクターをどのように使うのか考えてみましょう。その使い方によって、重視すべき機能が変わります。
プロジェクターの使い方から、必要な機能を考える
使わないときは見えない場所にしまいたいわ
✔︎コンパクトで軽いもの
✔︎毎回の位置合わせが楽なもの
(台形補正、オートフォーカス)
毎回しまうのは面倒なので、天井に吊るしたいわ
✔︎天吊り対応のもの
✔︎配線を省略できるよう、BluetoothやWifiに対応しているもの
家で映画館にも負けないような、本格的な映像体験をしたい
✔︎解像度の高いもの
✔︎明るさが高いもの
おしゃれな部屋に飾りたいわ
✔︎デザイン性が優れたもの
使い方や、重視する機能を明確にするとプロジェクターは選びやすくなります。
筆者のおすすめプロジェクターはこちらの記事で紹介しています。プロジェクターを選ぶポイントも合わせて解説。
\おすすめプロジェクター8選はこちら/
再生機、音響の検討
主役となるプロジェクターを選んだら、映像を入力するための再生機、音響機器、それらをつなげる配線について考えます。
再生機
Androido などのOSが搭載されているプロジェクターはWifiに繋ぐだけで映像サービスが使えるので、ここは検討不要です。
プロジェクターに映像を入力する方法としては、ストリーミングデバイスをHDMI端子に挿入して無線接続する方法と、機器と有線接続する方法があります。
基本的には、配線を省略できるストリーミングデバイスがおすすめ。ネット経由でサブスク型の動画サービスを利用すれば、簡単に好きな映像作品を楽しめます。
音響機器
音響機器は、主に4つの選択肢があります。
最もお手軽な方法です。製品の中には音質にこだわっているものもあるため、「これで十分」と感じる場合もあると思います。プロジェクターのスピーカーが自分の方向を向くようにレイアウトを考えましょう。
サウンドバーはバー状の本体にスピーカーが内蔵されています。手軽に設置できて、迫力のあるサウンド再生が可能です。バー内に2つのスピーカーを内蔵し(2ch)サブウハーを別置きする2.1chが主流ですが、バー内にサブウーハーを内蔵した1本完結型の商品もあります。また、壁や天井に音を反射させることで立体音響を再現する高機能機もあり、選択の幅が広いのが特徴です。
サラウンドシステムは、視聴者を囲むようにスピーカーの数を増やすことで臨場感を高める方式です。例えば3Dオーディオ対応の動画では、飛行機が通り過ぎる時に前方から近づいてきて後ろ側に遠ざかっていく音を立体的に体感できます。デメリットは、スピーカーの数が多いため費用が高額になることと。配線、レイアウトが複雑になる点です。家で映画館に負けない音響を作るための、上級者向けの選択肢と言えます。
賃貸で大きい音を出すことが難しい人は、ヘッドホンも音響の選択肢になります。ヘッドホンの中にはバーチャルサラウンド対応の高機能品もあり、左右の音源だけで立体音響を構築できます。音の遅延を防ぐため、機器同士は有線で接続するのが基本ですが、低遅延のワイヤレス接続機も存在します。ヘッドホンのデメリットとしては、映画を見る間装着しなければいけないので、蒸れたり、重く感じる可能性があることです。
\プロジェクター用のおすすめスピーカーはこちら/
注意点 [家を快適な映画館にするために]
その他、シアター環境の構築にあたり見落としがちなポイントを紹介します。
■空調
プロジェクターはそこそこ発熱します。夏場は部屋が暑すぎると映像の内容に集中できません。よってホームシアターはエアコンのある部屋に構築することが望ましいです。
■部屋の遮光性
いくら高性能なプロジェクターでも、明るい部屋では映像がぼやけてしまいます。昼間でも映像を楽しめるように、カーテンが閉められる部屋での使用を推奨します。
■電源
プロジェクターを置きたい場所に電源がないと、延長コードを使わなくてはいけないので、見栄えが悪くなります。
家に映画館を作ろう!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ホームシアターの構築にあたって考えることはたくさんありますが、本記事をしっかり読んでいただければ大事なポイントが抑えられます。
読者の方は、いろいろな選択肢で迷うこともあると思いますが、その悩む過程もホームシアターを作るの醍醐味の一つです。ぜひ、大画面を想像して、ワクワクしながら悩んでみてください。
本ブログでは、知識ゼロの初心者がホームシアターを構築するために役に立つ情報をたくさん発信しているので、他の記事もぜひ参考にしてみてください。
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\プロジェクター用のおすすめスピーカーはこちら/