[ルーメンとANSIルーメンの違い]プロジェクターの明るさについて解説

プロジェクター選びで重要なポイントの一つが明るさです。

明るさは映像の見やすさや美しさに影響を与えます。その明るさの単位としては「ルーメン」もしくは「ANSIルーメン」が用いられますが、日常であまり馴染みのない単位ですよね。

プロミ

正直、明るさ〇〇ルーメンって書かれても、よくわからないよね・・・

プロジェクターを買いたいけど、どの位のルーメン数のものを選べばいいか分からない人も多いでしょう。

そこで、本記事ではルーメンの表す意味や必要なルーメン数について解説をしていきます。

本記事を読むことで、失敗しないプロジェクター選びのための知識を深めることができます。また、実際のプロジェクターの映写画像も紹介しているので、必要なルーメン数について具体的なイメージができます。

ぜひ、プロジェクター選びの参考にしてください。

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目次

プロジェクターの明るさの重要性

プロジェクターが発する光がスクリーンに当たり、反射して人間の目に届くまでの間に光の減衰が起こります。また 昼間などは、外部光もスクリーンに当たって反射するので、純粋なプロジェクターの光にノイズが混じるような形になり、結果画像がぼやけます。

明るさが重要な理由は、この距離・反射による減衰外部光による減衰をなるべく防ぎ、はっきりとした美しい映像を目に届けるためです。

明るさが特に重要な場合

・昼間も映像を楽しみたい場合
 外部光が混ざっても負けない明るさが必要
 

・大画面で映像を楽しみたい場合
 画面が大きいほど、光が分散し暗くなる

ルーメンとANSIルーメンの違い

プロジェクターの明るさを表す単位としてはルーメン[lm]が用いられます。

このルーメン数が高い程明るい映像が投影できます。

また、近年はルーメンより信頼性の高い指標としてANSIルーメンが使われる場合もあるので、スペックを見る際はどちらが使用されているか注目してみてください。

ルーメン

光源

古くから明るさの単位として馴染みがあり、照明にも同様の単位が使われています。

ルーメン

SIにおいて1ルーメンは、「全ての方向に対して1カンデラの光度を持つ標準の点光源が1ステラジアンの立体角内に放出する光束」と定義される。

引用元:Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ルーメン

噛み砕いて説明すると、光源が全方向に放射する光の量を表しています。

プロジェクターのルーメンは、光源そのものの能力を表すようなイメージです。実はルーメンには統の測定基準がないため、メーカーごとのバラツキがある値です。

ANSIルーメン

AANSIルーメン測定のための画面分割方法

アメリカ国家規格協会が定めた測定方法に基づき測定された明るさを指します。

投影面を縦3×横3の9分割にし、それぞれの面の平均照度(単位 ルクス (lx))を計測する。それに投影面の面積(単位 平方メートル (m2))をかけて光束を求める。lx = lm/m2 であるので、ルクスに平方メートルを掛けるとルーメンになる。この計測方法で求められた光束のルーメン値を特にANSIルーメンと称する。

引用元:Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ルーメン

ANSIルーメンはスクリーンにプロジェクターから白色を投影し、画面を9分割した各中心照度の平均値に面積を掛けて算出されます。ルーメンは光源の明るさを表すイメージに対して、ANSIルーメンは投影された「映像の照度」を表すイメージです。

測定方法がしっかりと規定されているため、メーカーによる差異が生じにくい値です。

ルーメン比較の注意点

現状では、プロジェクターの明るさをルーメン表記しているメーカーとANSIルーメン表記しているメーカーが混在しています。

プロミ

ANSIルーメンの方が正確そうだけど、なぜ統一されないの?

ジェクタ

同じプロジェクターを測定した場合、ANS表記の方が値が小さくなるんだ。それによって、お客さんに「このプロジェクターは明るくない」と勘違いされたくないメーカーもあるんだろうね。

ルーメン表記とANSI表記では、同じプロジェクターでも測定値に1桁程の差がでます。これは、光源の明るさを測定するルーメンと、映写画面の明るさを測るANSIルーメンの測定方法の違いによるものです。

「ルーメン」と「ANSIルーメン」はどちらも明るさを表すが、直接比較できない

明るさ比較の可否

・ルーメン同士:同じメーカー内でのみ比較可能
・ルーメンとANSIルーメン:比較不可
・ANSIルーメン同士:メーカーが違っても比較可能

ジェクタ

家電サイトで「明るさ順」に並べかえると、ルーメンとANSIルーメンが混ざってる場合があるから注意しよう。

プロジェクターの必要な明るさの目安

市販されているプロジェクターの明るさにはかなりの幅があります。

家電サイトでスペックを見ると、

ルーメン:数百〜数万
ANSIルーメン:数十〜数千

程の明るさの製品が流通しているイメージです。

プロミ

実際、家で映像を楽しむためには、どのくらいの明るさが必要なの?

ジェクタ

メーカーの見解を見てみよう!

ルーメンについての目安

エプソンのHPで、家庭で映像を楽しむための必要なルーメン数について記述されていました。

ご家庭の明るいリビングで100インチ以上で楽しみたいなら2000ルーメン以上がおすすめです

引用元:エプソン公式サイト内 ホームプロジェクターの選び方
https://www.epson.jp/products/dreamio/select/

ここで記載されている「2000ルーメン」という目安は参考になると思います。実際、筆者はエプソンの2500ルーメンのプロジェクターを持っていますが十分明るいと感じてます。

以下、実機で明るさを確認した写真です。

2500ルーメンのプロジェクターの明るさ確認

2500ルーメンの製品で、直射日光の入る昼間でも映像は視認できます。さらに、カーテンを閉めれば、昼間でも夜間と同様に映像がはっきりと映せるので、家庭で映像作品を楽しむには十分な明るさです。

一応、メーカーによりルーメンの測定値に差がある点は注意してください。

ANSIルーメンについての目安

Ankerの製品紹介ページの中に、ANSIルーメンについての記述がありました。

300ANSIルーメンで、外でも十分な明るさ。

引用元:Anker公式サイト内 Nebula Capsule 3 Laser商品説明ページ
https://www.ankerjapan.com/collections/mobileprojector/products/d2426?ref=educationContents

300ANSIルーメンで外でも十分な明るさと説明されているので、この値を1つの目安と考えて良さそうです。

プロミ

つまり2000ルーメン以上、または3000ANSIルーメン以上がおすすめってことね♪

ジェクタ

そうだね。
それらより明るい機種を選べば問題ないと思うよ。

プロジェクターを選ぶ際はぜひルーメン数を確認して、十分に明るいプロジェクターを選びましょう。

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この記事を書いた人

学生時代6畳1間でホームシアターをはじめる。
3年前、新築にシアタールームを設計・制作。
ホームシアターで見た映画は350本以上。
ゲーム、Youtubeを含め、プロジェクターの使用時間は累計4000時間以上。
知識ゼロの初心者が、ホームシアターを構築して最高の映像体験をするためのブログを書いてます。

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