プロジェクターを使わなくなる原因と対策[ホームシアターの後悔をなくす]

・プロジェクターを買ったけど数ヶ月で使わなくなった。
・すぐに飽きて、押入れの奥に眠ってる。

こんな意見が気になって、プロジェクターの購入を躊躇している人も多いでしょう。プロジェクターを買って「後悔した」という人も、私のように「買って良かった」と満足している人もいます。

ではどんな人が後悔してるのか。

私の感覚では、プロジェクターを買って後悔する人は以下の4つのパターンだと思ってます。

  • 大画面で見たいコンテンツがない人
  • プロジェクターのデメリットが受け入れられない
  • 5W1Hの想定をしていない
  • 安くて性能が悪い製品をつかむ

だから買って後悔をしないためには、

  • 買う必要があるかの判断
  • プロジェクターのデメリットを受け入れる
  • 適切な機種を選ぶ

これが重要。

本記事ではホームシアターでプロジェクターを10年使い続けている私の目線で、買って後悔しないための考え方を詳しくお伝えします。

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目次

プロジェクターを使わなくなる人の特徴

意気揚々とホームシアターのためにプロジェクターを買ったものの、1ヶ月もたたず使わなくなり後悔する人。

それは以下の3つのパターンに当てはまる人です。

みたいコンテンツがない

使われないプロジェクター

プロジェクターの役割は、好きな映像コンテンツの魅力を引き出すことです。

裏を返すと、好きな映像コンテンツがないのにプロジェクターを買っても楽しめるはずがないんです。

・年に数本しか映画見ない人が、映画を見るためにプロジェクターを買う
・ゲームを月2、3回しかしない人が、ゲームのためにプロジェクターを買う

これは、買っても使わなくなる未来が見えてます。

ジェクタ

本読まない人がkindle買ったり、音楽聞かない人がスピーカー買ったりするのと同じ感じです

プロジェクターを使う原動力は、ワクワク感です。

・週末に映画を見るのが趣味で、迫力のある映像を楽しみたい
・推しのアイドルのライブを大画面でみて、会場に行ったような気分を味わいたい
・ゲームが趣味で、好きな作品の世界観を隅々まで味わいたい

このような「自分はこれが好きだ」、「大画面で見れたら幸せ」という、プロジェクターを買う明確な目的があるか確認してみてください。

プロジェクターのデメリットが受け入れられない

プロジェクターへの怒り

「起動に30秒もかかってイライラする!」
「部屋を暗くしないと見れなくて不便!」

プロジェクターを買った後にこのような後悔を言う方をよく見かけます。

でもそれは当たり前です。だってプロジェクターですもん。

光源が安定するのに時間がかかるものだし、スクリーンに光を反射させるんだから明るい部屋では見にくいのは当然。これはプロジェクターの変えようのない個性ともいえます。

ジェクタ

「そういうものだ」と納得できない人は、きっと買っても後悔します

まあ、これらは一概にデメリットというわけではありません。私は以下ように捉えています。

・起動が遅い
 →慣れれば大したことはないです。2時間映画を見るために、たった30秒待つだけ。

・明るい部屋で見にくい
 →部屋を暗くしなけらればならないのは、実はメリットです。余計な情報をシャットアウトして、映像だけに集中できます。

1つ注意点として、プロジェクターにテレビと同じような使い勝手を期待するのはやめましょう。

プロジェクターは生活の中で何度もつけたり消したりしませんし、ながら見するものでもありません。時間を確保して、趣味を楽しむためのものです。

5W1Hの想定をしていない

5W1H

プロジェクター選びで一番大事なのは、自分の「生活」にあった商品を選ぶことです。

5w1hを想定しましょう。

私の例を紹介します。

例えば、ホームシアター用のプロジェクターを買う場合は、

「When:いつ」
 →休日の夜に

「Where:どこで」
 →シアタールームで

「Who:だれが」
 →私と家族が

「What:何を」
 →映画を

「Why:なぜ」
 →大迫力で楽しむため

「How:どのように」
 →プロジェクターを天井に固定して、スクリーンに投影して

5W1Hから考えるプロジェクター像
→画質の良い、据え置きタイプのプロジェクター

このように考えた結果、色鮮やかな映像を楽しめるEPSONのドリーミオシリーズのプロジェクターを購入し、天井に固定しました。5年前に買いましたが、そこから毎週使って楽しんでいます。

天吊りしたドリーミオ

Where(設置場所)は特に重要で、コンセントやスクリーンの位置、プロジェクターの収納場所まで、プロジェクターを出して、使って、しまうまでの「流れ」を意識すると後悔は生じにくいでしょう。

安くて性能の悪い商品をつかむ

またよくありがちなのが、安くて質の悪い製品を選んでの後悔

最近はAmazonで1万円前後で、フルHDのプロジェクターを買うことができます。しかしフルHDとはいえ、画面端がピンボケしたり、色味が暗かったりと、スペックでは見えない部分で高額機種とは力の差があります。

1万円以下の格安機
(フルHD)

XGIMI Elfin
(フルHD)

どうでしょう、果たして左の映像で感動できるでしょうか。

ジェクタ

普段、TVやスマホでキレイな映像に慣れているので、プロジェクターで「感動できる画質」のハードルは上がっています

これまで25機以上のプロジェクターをレビューしてきましたが、5万円以上の機種なら大体外れはないです

おすすめはXGIMI Elfinで、フルHDでは最高峰の美しい映像を楽しめますよ。

XGIMI Elfinのレビュー記事はこちら

プロミ

安くても映像がキレイな機種はないの?

ジェクタ

以下2機種は低価格でも画質が良いのでおすすめ。Amazonで値引き時は1万円台で買えるので、チェックしてみてください。

\おしゃれで高画質/

\映像が明るい/

WANBO T2 MAXのレビュー記事はこちら
WIMIUS P63のレビュー記事はこちら

[自問自答しよう] 後悔しないプロジェクター選びの7つのポイント

Q and A

後悔しないプロジェクター選びのためには、目的や使い方を明確にすることが重要です。

その上で、必要なスペックを洗い出して機種を選んでいきましょう。

プロミ

そーゆーの考えるの、めっちゃ大変なんだけど

ジェクタ

そこで、プロジェクター選びのQ&Aを作ったよ!
順番に質問に答えると、プロジェクター選びに役立ちます

Q1.プロジェクターで見たいコンテンツはあるか?

そもそもプロジェクターを買う必要があるのかまず明確にしましょう。

プロジェクターは映画、ゲーム、ドラマ、音楽、アニメ、スポーツなどの「エンタメ作品」の魅力を引き出します。これらのコンテンツを見る習慣があるなら、プロジェクターはおすすめです。

TVの代わりに使おうとしている人は要注意プロジェクターでニュースやバラエティ番組などを見ても、特にメリットはありません。

Q.2プロジェクターの位置は固定できるか?

プロジェクターを使うのが面倒くさくならないよう、「設置の手間」はなるべく減らしたいものです。

もしプロジェクターの場所を固定できれば、毎回の位置合わせやピント合わせを省き、気楽に映像を楽しめるようになります。

プロジェクター位置は固定か、都度しまうのか、重要なのことなので検討しましょう。

位置を固定する場合

 生活の邪魔にならないように、配線を含めたレイアウトを検討する必要があります。天吊りが理想ですが、電源の確保や、落下しないような強度対策が課題になるでしょう。以下の記事で賃貸でも簡単にできる天吊り方法について解説してますので、参考にしてみてください。

\簡単な3つの天吊り方法/

都度しまう場合

場所を固定しない場合は、軽くて運びやすい機種を選びましょう。また、位置合わせが楽なように、「オートフォーカス」や「オート台形補正」機能があるとストレスが減ります。

Nebula Capsule3のオートフォーカス、台形補正機能

Q3.配線はきれいにできるか?

配線をきれいにすることは重要です。

ケーブルが邪魔だったり、見た目が散らかって見えると、プロジェクターを使わなくなる原因になります。

設置場所の近くに電源はあるか、配線をなるべく隠せないか・・・・

プロジェクターを買う前にイメージしましょう。

Q.4スピーカーをどうするか?

プロジェクターを楽しむためには、音質も重要です。

スピーカーの選択肢は大まかに3つになります。

プロジェクター内蔵スピーカーを使う

一番簡単な方法ですが、内蔵スピーカーは音質が良くない場合が多いです。ライトに楽しみたい人向けの選択肢でしょう。

外付けスピーカーとBluetooth接続する

無線接続なので、配線が邪魔にならないのが魅力。ただし、Dolby Atmosなどのサラウンド音響は有線でないと対応できず、データ送信時に圧縮劣化が生じたりするので、音質としては中くらいのイメージ。

③付けスピーカーと有線で接続する

本格的なサラウンド音響を組むなら、有線接続です。音質が一番良いですが、配線が邪魔になるのがネック。

ジェクタ

自分に合った選択をしましょう
おすすめスピーカーについては、以下の2つの記事を参考にしてください

Q.5プロジェクターの明るさは?

プロジェクターの明るさを考えます。

前提としていただきたいのは、「プロジェクターはできる限り部屋を暗くして使うものである」ということ。

なぜならば、どんな明るいプロジェクターでも、直射日光の入る部屋では映像が見にくいから。

ジェクタ

「明るい部屋でも楽しめるプロジェクター」という考え方で製品を探すと失敗しがち。どんなプロジェターでも、明るい部屋では液晶テレビより映像が見にくく、がっかりする羽目になる。

写真は昼間に遮光カーテンを閉じた場合と開けた場合の比較で、部屋を暗くすることの重要性がわかると思います。

明るい部屋と暗い部屋のプロジェクターの映像比較

よってプロジェクターの「明るさ」選びは、

・日中、どれだけ部屋を暗くできるか確認(遮光カーテンなど)
・その環境で必要な「明るさ」を考える

とすると良いでしょう。

プロミ

必要な明るさの目安ってどのくらい?

ジェクタ

カーテンで、部屋を薄暗くできるなら、300ANSIルーメンあれば十分

Q6.プロジェクターの解像度は?

SD、HD、フルHD、4Kの画素比較

せっかくの大画面も、画質が悪いとテンションが下がりますよね。

スマホやPC、地上デジタル放送、ブルーレイデスクなど、普段目にする映像はどれも高画質です。

だから、プロジェクターも画質のいいものを選ばないと、がっかりして使わなくなる原因になります。

おすすめはフルHD以上で、大体の動画配信サービスの映像を劣化させずに楽しめます。

4Kプロジェクターは安くても15万円ほどしますので、予算に余裕がある人向けの選択肢でしょう。

Q7.スクリーンは用意するか

映像をどこに映すかは、画質を決める重要な要素。

プロジェクターの映像をスクリーンに投影するか、壁に投影するか、画質や利便性を考慮して選択しましょう。

・スクリーン

映像をきれいに映せるが、設置の手間がかかる。貼り付け式、天吊式、自立式などがある。

スクリーンに映した映像

・白壁

気軽に投影できるが、壁の凹凸が映像に影響を与える。

白い壁に映した映像

・白以外の壁

映像の色味に影響を与えるため、非推奨。
※写真はグレーの壁に投影した場合です。

グレーの壁に映した映像

最初は白壁から、気楽に始めて良いと思います。

壁に色がついてる場合や、凹凸が大きい場合は映像の劣化が想像できるので、はじめからスクリーンを買った方が良いでしょう。

ジェクタ

おすすめのスクリーンは、以下の記事を参考にしてください

ホームシアターの後悔をなくそう

プロジェクターは「大画面楽しそう」という軽いノリで買ってしまうと、使わなくなる可能性が高いです。

買う前に、

  • 買う目的
  • 具体的な使い方のイメージ

をはっきりとさせることで、そもそも買う必要があるかや、どんな機種がよいかが明確になり、後悔のないプロジェクター選びができるはずです。

本記事がプロジェクター購入前に悩んでいる方の参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

プロジェクターレビュー実績25機以上。
AV家電アドバイザー資格あり。

ホームシアターで見た映画は400本以上で、使用者の目線に立った実用的な考え方で実機レビューを行います。

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