【2024年】35機自腹レビューしたオタクのおすすめプロジェクター7選

2024上半期神プロジェクター7選

おそらく2024年プロジェクター自腹レビュー数日本一の筆者は、上半期で35機のプロジェクターを紹介しました。

記事ではプロジェクターの魅力を伝えることを意識していますが、数が多くなるにつれて「結局どれを選べばいいんですか」という質問が多くなってきています。

そこで今回は実機レビューした35機種の中から、本気でおすすめしたい7機種をご紹介します。

有名機種からマイナー機種まで、忖度なし、魂の自腹レビュー。

ぜひ、プロジェクター選びの参考にしてください。

目次

プロジェクターの選び方

プロジェクターを楽しむ様子

初心者の方のために、プロジェクター選びのポイントをまとめました。

詳細を知りたい方は、タップしてご確認ください。

【解像度・明るさ・台形補正・スピーカー・モバイル】に注目

解像度

画像を構成する「画素」の数を表します。例えばフルHDは1920×1080px、4Kは3840×2160pxの画素数を表し、画素数が多くなるほど映像は滑らかで美しくなります。映画やゲームを十分に楽しむためには、フルHD以上の解像度がおすすめです。

解像度について詳しく知りたい場合はこちらの記事

明るさ

はっきりとした映像を楽しむために、明るさの高いプロジェクターを選ぶことが重要です。明るさはルーメンまたはANSIルーメンで表されますが、ANSIルーメンの方が測定の精度の高い信頼できる値。画面サイズや部屋の明るさに応じて、適切な明るさの製品を選びましょう。

明るさについて詳しく知りたい場合はこちらの記事

台形補正

台形補正機能はプロジェクターをスクリーンに対し斜め方向から投射した時に起こる台形状の歪みを補正します。台形補正機能を持ったプロジェクターは配置の自由度があがり、画面の微調整も簡単になります。

台形補正について詳しく知りたい場合はこちらの記事

OS

OS搭載のプロジェクターはYouTubeやAmazon Prime Video、NETFLIXなどの動画配信サービスを利用可能です。一方OS非搭載のプロジェクターは、Blue-ray/DVDプレイヤーや、ゲーム機、Amazon Fire TV Stickなど映像の入力ソースが必要になります。

内蔵スピーカー

簡単に動画を楽しみたい場合は、スピーカー内蔵型のプロジェクターがおすすめ。面倒な配線を考える必要がなく、スピーカーの費用も浮きます。一方、音にこだわる方は内蔵スピーカーでは物足りない可能性があるので、外部スピーカーを購入しましょう。

モバイル機能

家庭用プロジェクターは、コンセントに繋いだ状態で使う据え置き機とバッテリー内蔵のモバイル機に分けられます。モバイル機は据え置き機に比べサイズが小型で、収納や持ち運びに便利。一方明るさが低いのがデメリットなので、用途に応じた機種選択が重要です。

おすすめプロジェクター7選

ここからは2024年上半期に35機種のプロジェクターをレビューした筆者の選ぶおすすめ7機種をご紹介。
(※下記価格は2024年7月1日地点の価格です。)

【WIMIUS P63】コスパの化け物

WIMIUS P63

1万円前後のプロジェクターは、「本当にこれフルHD?」と思う製品が紛れている地雷原のような価格帯。しかし、「虎穴に入らずんば、虎子をえず」の信念のもと、様々な格安プロジェクターを実機評価して出会えたお宝プロジェクターがこのP63。

格安機でこの映像はすごい。フルHD/700ANSIルーメンの明るさの映像は、映画も大画面で楽しめます。

WIMIUS P63の映像
P63の映像

また、

  • Android OS搭載
  • 10W×2スピーカー
  • 自動台形補正
  • 電動フォーカス

など、便利機能も多い。

大画面で映像を楽しみたい・・・・でも予算がない。

そんな場合も、本機一台でそこそこのホームシアター環境が作れてしまいます

このコスパは衝撃的でした。

P63のスペック
価格※24,999円
光源LED
明るさ700ANSIルーメン
解像度1920×1080
(フルHD)
台形補正水平 手動、垂直 自動
フォーカス電動操作
スピーカー10W×2
端子USB×2、HDMI×2、AV、3.5mmイヤホンジャック
OSAndroid TV
Wifi2.4/5GHz
Bluetooth5.2
サイズ約24.9×20.4×11.15cm
重さ1.2kg
※2024年9月6日地点のAmazon表示価格。(クーポンや割引を含まない価格です。)

P63のレビュー記事はこちら

【Wanbo T2 Max】格安機なのに画質が良くオシャレ

Wanbo T2 Max

先ほどのWIMIUS P63と双璧をなす、おすすめ格安機がWANBO T2 MAXです。こちらは以前商品提供していただいたものになりますが、単純に気に入ってるので紹介します。※本記事は企業案件ではありません。

まず素晴らしいのがデザイン。

格安機の中ではかなりデザインがオシャレで、色も質感もよし。老若男女問わず部屋に飾れます。

Wanbo T2 Maxのボディ

映像は初期設定では薄く感じますが、彩度やシャープネスの設定で印象がガラリと変わります。低価格帯の中ではかなり綺麗な映像です。

Wanbo T2 Maxで映像を楽しむ
WANBO T2 MAXの映像

また、

  • オートフォーカス
  • オート台形補正
  • Android OS搭載
  • 3W×2スピーカー

など、便利な機能が一通り揃っています。2万円前後で買えるおしゃれなプロジェクターを探している人におすすめ。

T2 MAXのスペック
光源LED
明るさ350ANSIルーメン
解像度1920×1080
(フルHD)
台形補正4点台形補正(水平±30°)/垂直(オート・マニュアル)
フォーカスオート
スピーカー3W×2
端子HDMI、USB-A、AUX
OSAndroid 9.0
Wifi2.4/5GHz
Bluetooth4.2
サイズ約113×146×156.5 mm
重さ1.1kg

T2 MAXのレビュー記事はこちら

【EPSON EF-11】レーザー3LCDは反則

EPSON EF-11

8万8000円で、この画質は凄い。
※2024年9月6日地点のAmazon価格

まず、EPSONの3LCD方式はカラー表現が美しい。RGBをぱらぱら漫画のように切り替えるDLP方式より、三色を同時に投影できる3LCDは色がはっきりしているんです。

EF-11の鮮やかなカラー
EF-11はカラーが鮮やか

またEF-11はエプソンでは25万円以上の機種の特権だったレーザー光源を搭載。これにより従来のランプ光源の課題であった発熱を抑え、小型化に成功しています。

コントラスト比が250万対1と高く、LCDの弱点である黒の表現も改善されています。

EF-11は黒もくっきり
EF-11は黒の表現力も高い

また短焦点で映像を映せるので、狭い部屋でも大画面を実現できます。5.5畳の寝室でもこの通り、100インチの画面を映せました。

EF-11は短焦点で大画面を投影可能
2.24mで100インチ投影が可能

スピーカーの音は正直微妙ですが、そこはもうこだわってない感じが逆にいさぎよし。外付けスピーカーを用意しましょう。

映像の美しさをに特化した、王道ど真ん中の製品。

画質が良いプロジェクターを探している人におすすめ。

EF-11のスペック
価格※88,000円
光源レーザーダイオード
方式3LCD方式
明るさ[ルーメン]1000
コントラスト比2,500,000:1
解像度フルHD
(1920×10080)
100インチ投影距離224〜304cm
台形補正水平手動
垂直手動/自動
フォーカス手動
ズーム1-1.35
スピーカー1.5W
端子USB-A
USB-B
ステレオミニジャック
HDMI
寸法[mm]175×175×58
重さ[kg]1.2kg
※2024年9月6日地点でのAmazon価格

EF-11のレビュー記事はこちら

【Anker Nebula Cosmos】音がとにかく素晴らしい

Anker Nebula Cosmos

映像最強は先ほどのEF-11だと思います。

しかし、音や操作性まで含めた総合的な満足度。これはNebula Cosmosに軍配が上がる可能性があります。

フルHDの映像はもちろん素晴らしいのですが、特筆すべきは音の美しさ。

10W×2機のスピーカーの音はとても安定感があり、大音量でも安心して聴けました。

さらにサクサク動作するAndroid TV搭載なので、1台でホームシアターを完成させる力はかなり高いでしょう。

Nebula Cosmosの映像
Nebula Cosmosの映像

オールインワンの本機を買っておけば、スピーカーや再生機器、配線など、他の面倒な要素を考える必要なし。

このお手軽さが、Nebula Cosmosの魅力です。

Nebula Cosmosのスペック
価格※89,900
光源LED
方式DLP
明るさ[ANSIルーメン]810
解像度フルHD
(1920×10080)
100インチ投影距離266cm
台形補正水平手動
垂直手動/自動
フォーカス自動
スピーカー10W×2
OSAndroid TV 9.0
Bluetooth4.2
Wifi2.4/5GHz
端子USB-A×2
HDMI2.0×2
光デジタル
寸法[mm]92×290×198
重さ[kg]2kg
2024年9月6日地点での公式サイトの価格

Nebula Cosmosのレビュー記事はこちら

【Nebula Cosmos Laser4K】Ankerの最高到達点

Nebula Cosmos Laser4K

これまでレビューしてきた機種の中で、最も価格が高い製品。もちろん、画質と音質はレビューした35機種でナンバーワンです。

DLPの強みである黒の表現力の高さに加えて、BT.709の色域をカバーする色の鮮やかさ、そしてとても明るいレーザー4K画質。

映画館に負けない・・・どころか、勝ってませんかこれ。

Nebula Cosmos Laser4Kの映像
Nebula Cosmosの映像

あと、Anker製品で素晴らしいのが音。

10Wスピーカー2機、5Wツイーター2機が表現するサウンドは立体的で、音が出てるというより音場を作ってるという感じ。スピーカーの近くに座っても、圧迫感がなく、音に包み込まれてる感じがしてとても心地よいんです。

他社の4K機種との比較はできていませんが、単独評価としては大満足。

4K×大画面×レーザーは1度は体験していただきたいです。

Nebula Cosmos Laser4Kのスペック
価格※249,990円
光源Laser
方式DLP
明るさ[ANSIルーメン]2200
解像度4K
100インチ投影距離281cm
台形補正水平垂直オート
フォーカス自動
スピーカー10W×2 
5W×2(ツイーター)
OSAndroid TV 10.0
Bluetooth5.0
Wifi2.4/5GHz
端子USB-A
HDMI2.0
寸法[mm]165×220×263
重さ[kg]4.9kg
2024年9月6日地点での公式サイトの価格

Nebula Cosmos Laser 4Kのレビュー記事はこちら

2024/10/10追記。新型のNebula Cosmos 4K SEが発売されました。個人的にはそちらの方が更におすすめです。こちらの記事で詳細をレビューしています。

【Nebula Capsule3】コスパのいいモバイル機はこれ

Anker Nebula Capsule3
Nebula Capsule3

Ankerのフラグシップモデルのプロジェクター。

前世代のNebula Capsule2のHD画質からフルHDに画質が進化。音も低音の迫力が増し、一台の完成度が高まっていました。

Nebula Capsule3の映像
Nebula Capsule3の映像

現状、「モバイルプロジェクターの集大成」という位置付けの製品。

あったら嬉しい機能が、全部入ってます。

Nebula Capsule3の便利機能

・Google TV(NETFLIX対応)
・オートフォーカス
・オート台形補正
・スクリーンフィット
・障害物回避
・壁色補正
・ゲームモード搭載(<20ms)
・USB-C給電
・DOLBY DIGITAL PLUS
・HDR対応

ただし200ANSIルーメンは、モバイル機の中でも中庸な明るさ。暗い部屋なら楽しめますが、カーテンのない部屋で昼間使うには厳しいので、その点のみ注意が必要です。

これだけの進化を遂げているにも関わらず、前世代のNebula Capsule2から発売価格は据え置き。それはもう、人気なのも頷けます。

Nebula Capsule3のスペック
価格※69,990円
光源LED
明るさ[ANSIルーメン]200
解像度1920×1080
(フルHD)
100インチ投影距離2.66m
台形補正水平/垂直オート
フォーカス自動
スピーカー8W
端子USB-C(給電)
HDMI
3.5mm AUX
OSGoogleTV
Wifi2.4/5GHz
Bluetooth5.1
寸法[cm]7.8×7.8×16.0
重さ[kg]850g
2024年9月6日地点での公式サイトの価格

Nebula Capsule3のレビュー記事はこちら

【Nebula Capsule3 Laser】モバイル機最高の映像

Nebula Capsule3 Laser

モバイル機で画質重視の人へのおすすめが、Nebula Capsule3 Laser。

筆者がこの半年間、毎日使用しているイチオシ機種です。

レーザー光源の映像は、モバイル機とは思えぬ鮮明さで心を掴まれました。モバイル機は10機以上映像を確認しましたが、その中で画質は頭ひとつ抜けています。

Nebula Capsule3 Laserの映像
Nebula Capsule3 Laserの映像

モバイルプロジェクター=外出先で使うというイメージがあるかもしれませんが、私にとっては、家中の好きな場所に高画質モニターを出現させるデバイスとして活用しています。

Nebula Capsule3 Laserで様々な場所に映像を映す
Nebula Capsule 3Laserを様々な壁に映す

子供部屋でゲーム。リビングでヨガ。料理しながらYouTubeで勉強。寝室で映画やアニメ。

全て1台で対応可。

1分でセッティングが終了します。

10インチくらいの小さい画面から、100インチの大画面まで、どの画面サイズでも映像が美しいのがNebula Capsule3 Laserのすごいところ。

Nebula Capsule3 Laser100インチの映像
100インチの映像

光量は据え置き機に比べると低いのですが、長時間視聴しても目が疲れにくいというメリットがあります。

価格はNebula Capsule3より高価ですが、その分映像は美しいので、予算に余裕があればこちらがおすすめ。

Nebula Capsule3 Laserのスペック
価格※119,900円
光源レーザー
明るさ[ANSIルーメン]300
解像度1920×1080
(フルHD)
100インチ投影距離2.66m
台形補正水平/垂直オート
フォーカス自動
スピーカー8W
端子USB-C(給電)
HDMI
3.5mm AUX
OSGoogle TV
Wifi2.4/5GHz
Bluetooth5.1
寸法[cm]8.3×8.3×16.7
重さ[kg]950g
2024年9月6日地点での公式サイトの価格

Nebula Capsule3 Laserのレビュー記事はこちら

よくあるQ&A

スクリーンは必要?壁投影でも良い?

スクリーンが理想ですが、壁でも十分綺麗な映像を投影できます。白で凹凸はなるべく少ない壁が理想です。壁投影のポイント、スクリーンと壁の映像比較はこちらの記事を参考にしてください。

外付けスピーカーは必要?

資金に余裕がない場合や、部屋をスッキリさせたい場合はプロジェクターの内蔵スピーカーでも良いです。しかし内蔵スピーカーの音質には限界があるので、資金に余裕があれば外付けスピーカー推奨。プロジェクターとスピーカーの接続方法については、こちらの記事を参考にしてください。

プロジェクターでゲームはプレイできる?遅延はない?

製品により、遅延の程度がかなり異なります。XGIMIやAnkerのプロジェクターは、ゲームモードを搭載している場合が多く、動作は普通のモニターやテレビ並みに快適です。こちらの記事で、Nebula Capsule3Laserのゲームモードを検証してますので、参考にしてください。

プロジェクターで余暇を充実させよう

プロジェクターで花火
NebulaCosmos Laser 4Kの映像

以上、プロジェクターオタクによるおすすめ機種の紹介でした。

最近はAmazon Primeビデオなどを利用し家で映画を見る機会が増えたと思いますが、小さい画面で見るのはもったいないのでぜひプロジェクターを検討してみてください。

今後も様々な機種をレビューする予定なので、おすすめ機種は半年に1回ほど更新します。

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この記事を書いた人

プロジェクターレビュー実績30機以上。
AV家電アドバイザー資格あり。

ホームシアターで見た映画は400本以上で、使用者の目線に立った実用的な考え方で実機レビューを行います。

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